アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者の紹介:2017年アメリカ映画。1970年代からファッションジャーナリストとして活躍したアンドレ・レオン・タリー。彼はヴォーグ誌に寄稿し、テレビ、ラジオ、インターネットなどのメディアにしばしば登場しファッション界のスーパーヒーローと呼ばれる存在になりました。晩年はオバマ大統領夫人のファッションアドバイザーを務めました。『アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者』は、ファッションという美学を追求したアンドレの生涯を描いたドキュメンタリー映画です
監督:ケイト・ノヴァク 出演:アンドレ・レオン・タリー、トム・フォード、アナ・ウィンター、ウーピー・ゴールドバーグ、ヴァレンティノ、マーク・ジェイコブズ、ほか
映画「アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者」解説
この解説記事には映画「アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者のネタバレあらすじ:起・アンドレとヴォーグ誌の出会い
アンドレ・レオン・タリーの自宅。彼はファッションへの思いを語ります。パリでの彼はレポーターとしても活躍。彼はファッション関係者とフランス語で会話します。
ファッションデザイナーのトム・フォードは彼を絶賛します。ミッシェル・オバマ大統領夫人は、アンドレのファッション界での業績をたたえます。
アンドレは1948年、首都ワシントンで生まれます。アンドレの父は彼をノースカロライナ州の祖母ビニーに預けます。アンドレはアメリカ南部で祖母に育てられます。ビニーは地元の大学のクリーニング店で働いていました。
南部の黒人家庭で、彼はキリスト教徒として育てられます。1950年代の南部では人種差別が激しく、彼も差別されます。
そんなアンドレは9歳か10歳くらいのとき地元の図書館でヴォーグ誌を見つけ、ファッションに関心を持ちます。少年時代の友人がアンドレと野球の試合を見に行った思い出を語ります。
アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者のネタバレあらすじ:承・ファッション界でのアンドレ
1966年に地元の高校を卒業し、ノースカロライナ州の大学へ進学します。彼はフランス文学を専攻します。その後、1972年にニューヨークのブラウン大学で、フランス文学の修士号をとります。
アンドレがニューヨークの大学に進学したのは、人種差別の激しいアメリカ南部を出たかったからだと語ります。彼は大学時代は真面目に勉強したと振り返ります。ニューヨークの大学は、自由な世界で保守的な南部とは違ったとも言います。
1974年に、元ヴォーグ誌の編集者でメトロポリタン美術館のダイアナ・ベリーランドのもとで働くことになります。
アンドレは彼女から大きな影響を受けたと振り返ります。アンドレは彼女のファッション界での業績を紹介します。彼はこのころからニューヨークのセレブと会うようになったといいます。
ゲイであった彼は、ニューヨークで同性愛者の友人と出会います。友人たちは、彼は2メートルの長身で、どこにいても目立つ男であったと振り返ります。また、彼自身もモデルのようなファッションセンスがあったといいます。
アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者のネタバレあらすじ:転・ファッション界の英雄
アンドレは新聞でファッションのコラムを書き始めます。彼はファッション業界で認められ、アンディ・ウォーホルとも働きます。1975年からは、W誌のパリ支局長を務めます。彼はパリの王様のように見えたと関係者は振り返ります。
1983年にアンドレは、ヴォーグ誌に参加します。彼は1988年に黒人として初のクリエィティブディレクターになります。彼の長身はファッション界でも目立つ存在であったと関係者は振り返ります。
アンドレはヴォーグ誌でキャリアの絶頂を迎えます。トム・フォードは彼のファッションジャーナリストとしての才能を語ります。彼はファッション界のスーパーヒーローであったと関係者は振り返ります。
トム・フォードは黒人モデルの美しさを称賛します。彼は差別されていた黒人のために、多くの黒人モデルを雑誌で紹介します。
アンドレはテレビ、ラジオ、インターネット番組などに出て有名になります。2008年には、オバマ大統領にファッションのアドバイスをします。そして、ミッシェル・オバマ大統領夫人をヴォーグ氏の表紙に起用します。
アンドレはアメリカの黒人問題、差別の歴史などを振り返り、泣きます。
アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者の結末:2010年代のアンドレ
2016年の大統領選挙で、ドナルド・トランプがヒラリー・クリントンを破り当選します。ヒラリー支持者のアンドレはショックを受けます。彼は、黒人で初の大統領バラック・オバマ(民主党)が任期満了で大統領職から去ることに、悲しみのコメントを寄せます。
2017年1月のトランプの就任式で、彼はポドキャストでトランプの就任を批判します。その一方でモデル出身のメラニア大統領夫人のファッションを称えます。
アンドレは少年時代を過ごした地元のノースカロライナへ帰ります。彼は、地元の教会へ行き、洗礼した時の思い出を語ります。太り気味の彼は食事を改善するため、施設に入所します。彼は体重を減らし栄養士はおどろきます。
アンドレは祖母が甘いものを作ってくれたと、少年時代の思い出を語ります。彼女は数年前に亡くなったといい、祖母の死を今でも悲しんでいると話します。彼は健康状態も回復し、テレビ番組に出て復活をアピールするのでした。
以上、映画「アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者」のあらすじと結末でした。
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