愛人契約の紹介:2008年アメリカ映画。やり手マーケッターの男性が、バーで謎の美女と出会い恋に落ちる。美女には夫がいたが、互いに浮気公認の自由な夫婦だと言われ…。ウィル・スミスの妻で、モデル/女優のジェイダ・ピンケット・スミス。ウィル・スミスとはおしどり夫婦で知られる彼女が、製作総指揮・監督・出演をつとめたのがこの作品。実生活とは反対に、夫がいながら複数の男性と関係を持つ自由奔放な女性を生々しく描いて話題となった。翻弄される主人公には、「ターミネーター新起動/ジェニシス」(2015)ほか、テレビ番組でも活躍するオーストラリア出身の俳優、ジェイソン・クラーク。
監督:ジェイダ・ピンケット=スミス 出演者:ジェイソン・クラーク(ジュリアン)、パス・ベガ(マイケル)、テッド・ダンソン(エリソン)、イドリス・エルバ(ラリー)、アン・ラムゼイ(シェリル)、ジェイダ・ピンケット=スミス(リタ)、ジョアンナ・キャシディ(ローズ)、スティーヴン・ブランド(ボイド)、ダヴァ・スマイリー(ブレンダ)ほか
映画「愛人契約」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「愛人契約」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
愛人契約の予告編 動画
映画「愛人契約」解説
この解説記事には映画「愛人契約」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
愛人契約のネタバレあらすじ:起
ロサンゼルス。大手マーケティング会社で働く、離婚調停中のジュリアン。初デートの相手ブレンダを待っていたバーのカウンターで、1人のミステリアスな美女と隣り合わせます。マイケルと名乗るその女性と会話を交わしたジュリアンは、すぐさま虜になってしまいます。しかしブレンダが現れると、マイケルは笑顔を浮かべて去って行きます。ジュリアンはマイケルに心を残したまま、ブレンダと一夜を過ごします。翌朝出社したジュリアンは、業界の大物プレイリスと会談します。プレイリスとの契約には、巨大な利益がかかっています。道徳観を重視するプレイリスの価値観に合せるため、上司はジュリアンに離婚を伸ばすよう命じます。ジュリアンは、離婚以外にも悩みを抱えていました。実家の母親ローズとは子供の頃からぎくしゃくした関係で、また姉のリタは夫トニーの暴力に苦しんでいたのです。
愛人契約のネタバレあらすじ:承
ある晩、ジュリアンは偶然マイケルと再会します。しかしマイケルの恋人だというフランス人のジョセフを見て逆上し、殴りかかってしまいます。ジュリアンのマンションを訪れたマイケルは、暗証番号つきの秘密の部屋に気づきます。ジュリアンは、誰もこの部屋には入れないと言います。一方、マイケルの腕には無数の自傷行為の跡があります。幼い頃から母親に虐待を受けていた辛い体験を話し、マイケルは帰って行きます。後日、ジュリアンがマイケルの恋人を殴った事実をもみ消すため、会社は7500ドルで手を打ちます。数日後、マイケルに会いたいと言われて心躍らせるジュリアンでしたが、マイケルは自分の女友達とジュリアンを行為に及ばせ、その様子をビデオ撮影し始めたのです。マイケルにとってそれは軽いジョークのつもりでした。しかしジュリアンは腹を立て、それに驚いたマイケルは翌日、お詫びに新しいカメラを贈って来ます。ジュリアンはマイケルの謝罪に機嫌を直しますが、直後にマイケルが既婚者だと知ってショックを受けます。マイケルは、夫のボイドとは浮気公認の自由な夫婦だと主張するのでした。
愛人契約のネタバレあらすじ:転
ある日、実家の母親から電話があります。リタの夫トニーが暴れていると言うのです。ジュリアンは実家へ急ぎ、リタに乱暴をふるうトニーを半殺しにします。警察に勾留されたジュリアンに、会社の上司はプレイリスとの契約がだめになると激怒。追い込まれたジュリアンは仕事に没頭します。帰宅するとマイケルが待っていました。「型にはまらないのが私達夫婦の生き方。世間が勝手に決めた基準で判断しないで」と言うマイケルに、ジュリアンは納得できません。会社ではジュリアンが既婚者と交際していると噂になり、プレイリスに知られる前に別れろと命じられます。それでも翌日、ジュリアンは実家にマイケルを連れて行きます。リタの双子の息子達の誕生会だったのです。リタは退院したトニーを自宅療養させると言い、ジュリアンは家を買ってやるからトニーと別れろと説得します。もろもろの問題に悩むジュリアンでしたが、彼が会いたいと言う時にマイケルは応えてくれません。マイケルにとって夫との生活も大切なのです。心荒れるジュリアンはブレンダを部屋に呼び、再び関係を持ちます。
愛人契約の結末
翌朝、ジュリアンを訪ねてきたマイケルは、ブレンダを見て嫉妬心を抱きます。ジュリアンは「君とのゲームはうんざりだ」と吐き捨て、激しい口論に発展。ジュリアンの暴言に腹を立てたマイケルは平手打ちをくらわせ、それに切れたジュリアンが殴り返します。マイケルはサイドボードに体を強打し崩れ落ちます。ジュリアンは我に返りますが、恐怖と怒りに震えるマイケルは、なんと落ちていたペンを自分の太ももに突き刺します。大出血でショック状態に陥ったマイケルは病院に運ばれ入院。ボイドがジュリアンに「二度と妻に会うな」と警告します。ジュリアンはマイケルを訪ね、誰にも教えたことのない部屋の暗証番号をつぶやきました。そして手紙を置いて去って行きます。そこには少年時代の辛い体験が書かれていました。母親の自殺未遂を救ったジュリアンでしたが、命をとりとめた母親とはそれ以来うまくいかず、自分には愛される価値がないと思い込んでいたのです。でも本当の障害は自分自身にあったことに気づいたと、ジュリアンは綴っていました。マイケルはジュリアンの手紙を胸に抱きます。その後、母親と和解し、家の壁にペンキを塗るすがすがしい表情のジュリアンが映ります。
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