ザ・ハッスルの紹介:2019年アメリカ映画。詐欺師のペニーとジョセフィーヌ、ペニーはいつも同情を引き小銭を稼ぐ詐欺師、一方ジョセフィーヌはその美貌と頭脳を生かし男性から大金を引き出す詐欺師です。その二人が賭けをして標的にしたのはアプリ開発者トーマスだが、二人の思惑は外れトーマスに金がないことを知るとトーマス自身を恋に落とした方が勝者ということに。二人の賭けはどうなるのか、トーマスは純粋なアプリ開発者だったのか、最後まで目が離せません。
監督:クリス・アディソン 出演:アン・ハサウェイ(ジョセフィーヌ・チェスターフィールド)、レベル・ウィルソン(ペニー・ラスト)、アレックス・シャープ(トーマス・ウェスターバーグ)、ディーン・ノリス(ハワード・ベーコン)、イングリッド・オリヴァー(ブリジット・デジャルダン)、エマ・デイヴィース(キャシー)、ティモシー・シモンズ (ジェレミー)、キャスパー・クリステンセン(マシアス)、ほか
映画「ザ・ハッスル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ザ・ハッスル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ザ・ハッスルの予告編 動画
映画「ザ・ハッスル」解説
この解説記事には映画「ザ・ハッスル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ザ・ハッスルのネタバレあらすじ:起
バーで待ち合わせをしている男性は、携帯電話で女性の容姿を確認しながら笑顔になります。そこに現れたペニーが男性に声を掛けますが、ペニーを見た男性は「いや人違いだ」と言いますが、ペニーは「でもこれあなたでしょ」と自分の携帯の写真を見せます。
ペニーは男性の待ち合わせの相手マディソンの代理で、男性がマディソンの相手にふさわしいかどうかを確認に来たと男性に話します。男性は自分のマディソンへの誠実な気持ちをペニーに伝えると、ペニーは言います。「マディソンに先天性の障害があっても?」
すると男性は「もちろん愛せる」と言います。ペニーが男性に、写真に写る彼女は巨乳に見えるが本当はAカップで豊胸手術を一年後に受ける予定だと伝えると、男性が「いくらあればできる?」と聞きます。ペニーが「高くない、300か500ドルあれば間違いなくバランスボールになれる」と言います。
すると男性が「500ドル払うと言ってくれ」と言うと、ペニーは「オンラインで送金してもらっていい?」と言います。その時、背後で声がします「あの女だ、豊胸詐欺のクソ女」。大きな身体を揺らしながら追手から逃げるペニーでした。
所変わってそこはカジノ。掛け金が無くなって肩を落とした男性ナチゴラムが、バーカウンターで酒を注文します。隣でカジノは不慣れな様子の純粋そうな美女を見つけると、その美女に声を掛けます。
美女はジャネットと名乗り、男性は母の形見というブレスレットを売却したいと言いながら、美女の腕にはめます。するとそこに、警察と男性が現れ、その美女を詐欺師だと言って男性の手にブレスレットを戻し、美女を連れていきます。
ジャネットと名乗った美女ジョセフィーヌは、警察官ブリジットに目配せするとナチゴラムが腕に巻いたブレスレットを取り出し「ダミーだとわかるのは専門家だけ」と言いながら、ブリジットと同行した男性アルバートに金を分配します。ジョセフィーヌは「じゃあチューリッヒに買手がいるから、2.3日後に会いましょう」と言うと去っていきました。
ザ・ハッスルのネタバレあらすじ:承
ペニーは列車に乗り込むと、食堂車にいる見知らぬ男性が座る食卓に相席し、水を頼むとそこにあった砂糖を口にし「妹を探しに来たんだから節約しなきゃ」と男性に言い、妹の写真を見せます。妹をさらわれたと言うペニーの話に同情した男性は、ペニーに食事をごちそうします。
席についたペニーにジョセフィーヌが話しかけます。「申し訳ないけど食堂車であなたが話していたこと聞こえちゃったんです、大変ですね。妹さんの危険な状況の事。」するとペニーが「あ~大丈夫」と言うとジョセフィーヌの前に座ります。
話し続けるジョセフィーヌを止めるように、ペニーはジョセフィーヌに「私に妹はいない、私は詐欺師」と言います。ジョセフィーヌはペニーに聞きます。「その業界に女性は多いの?」ペニーは「まあ私のレベルはいない。もちろんメデューサは別、伝説の元祖女詐欺師よ。男の財産を一目見るだけで凍らせるって話」と言います。
ジョセフィーヌがペニーに「おかげで今夜は見聞を広めることができた。次はどこへ行くつもり?」そう言うと、ペニーが「地中海にある街に行く予定。“ボーモンシルベール”そこには金持ちがうようよいるんだって」と話します。ジョセフィーヌが「私もあそこに住んでるけど、あそこはレズビアンの街以外なんでもない」と言うと、ペニーが「じゃあ女を騙してみようかな」と言い、ジョセフィーヌはペニーとはそこで別れます。
ジョセフィーヌは次の獲物をブリジットと共に待ちます。スポーツカーで颯爽と現れた獲物の名はプレゴールだが、その助手席にはペニーの姿があります。その後ジョセフィーヌはプレゴールにペニーが詐欺師であることを伝え、ペニー相手に訴訟を起こす手伝いをします。
何も知らないペニーは留置所に入り、ジョセフィーヌに助けを求めます。ジョセフィーヌはペニーが騙したプレゴールはマフィアの幹部で、出国しないと殺されるのですぐこの街を出るように言います。8000ドルをジョセフィーヌに払い留置所を出たペニーは、出国のため飛行場にジョセフィーヌと共に向かいます。
空港でジョセフィーヌと話すペニーを見たナチゴラムは、ペニーに「仲間なのか?あの警官もグルなのか?」と聞きます。するとペニーが「グルってなんの?」と聞き返します。ナチゴラムが「詐欺だよ」と言うと、状況がわかったペニーはジョセフィーヌに会いに行きます。
ザ・ハッスルのネタバレあらすじ:転
自宅の庭でくつろぐジョセフィーヌに「ああジャネット、こう呼ぶべき。あなたのやり方を教えてほしい、鍛えて」とペニーが言います。それから詐欺師ジョセフィーヌによるペニーへの詐欺の授業が始まります。ジョセフィーヌの教えは女詐欺師の心得から始まり、運動にダンス、礼儀作法にまで至ります。
ジョセフィーヌの次の標的は、初老の男性ハワード。そしてジョセフィーヌのいかれた妹役ホーテンスはペニーが演じることになります。ジョセフィーヌはハワードに結婚の条件として、ホーテンスも共に暮らす事を了承させていましたが、ペニーの演技が優れており、その狂いようを見て、ハワードは結婚の約束をキャンセルして立ち去り、ジョセフィーヌは婚約指輪をゲットします。
その後も次々とジョセフィーヌの婚約者達から婚約指輪をゲットしていきます。
ジョセフィーヌは仕事が終わると報酬金をブリジットとアルバートに取り分を渡しますが、最初からペニーをお払い箱にしたかったため、ペニーには生徒には取り分が無いと言い報酬金を渡しませんでした。そしてジョセフィーヌの希望通り腹を立てたペニーは、自分から出ていきました。
ある日、ジョセフィーヌが仕事に取り掛かろうと初老の男性に話しかけたその時、後ろから「誰かお医者さんはいませんか?」と大きな声がします。そして現れたのはペニー。その場に倒れたペニーを近くにいた人たちが「大丈夫ですか?」と心配する中、ジョセフィーヌが「大丈夫よ、でしょ?妹」と軽く蹴飛ばします。
立ち上がったぺにーにジョセフィーヌが「ここは私の街よ、それに大事な仕事場でもあるの。そこをあなたは土足で踏み荒らしてる」と言うと、ペニーが「あんたはあたしの人生に無関係」と言うと、間髪を入れずジョセフィーヌが「うせろ!この丸顔のデブ」と怒鳴ります。
そしてジョセフィーヌがペニーに懸けを持ち掛けます。賭けに負けたものは街から去らなければなりません。ペニーが懸けの内容を聞くと、ジョセフィーヌが「男を選んで、決めた額を騙し取った方が勝ち」と言います。金額を決めようとしているその時、プールにうら若き男性が落ちます。彼の名はトーマス、有名なアプリの開発者だとホテルマンから聞き、獲物はトーマスに決まりました。
ザ・ハッスルの結末
ホテルのカジノで遊ぶトーマスに仕掛けに来た、純粋さを武器にしたジョセフィーヌと、病気の妹を持った視覚障碍者になりきったペニー。
まずはペニーが仕掛けます。視力を取り戻すにはドイツの医者シャフハーセンに診せる必要があり、50万ドルかかると。そしてトーマスは仕事のことを話します。「前と違い今回はちゃんと人々の為に役立つアプリ。だけど誰もそんなことに耳を貸してくれないんだ」と残念そうに話します。
トーマスはペニーの言っていた架空の医者を検索し、メールを送信。SNSでその医者が同じホテルのバーにいることを確認し、早速会いに行ったトーマスですが、言葉が通じません。そこにいたのはジョセフィーヌ。そして声をかけたのは医者ではなく、自分がシャフハーセンだと言います。ジョセフィーヌは医者のふりをしながらペニーの行動を妨害します。
ペニーはトーマスがお金持ちではないことと、自分に好意を持っていると思いジョセフィーヌに標的を変えようと言いますが、ジョセフィーヌはトーマスのお金ではなく、トーマス自身を懸けの対象にしようと言います。
ペニーを部屋に閉じ込めたジョセフィーヌはトーマスの部屋を訪ねます。翌朝、ジョセフィーヌがペニーの部屋で一晩過ごしたことを知ったペニーは、荷造りをします。そこへトーマスが訪ねてきて、今日帰るので挨拶に来たと言い「ペニー、君だけが僕に起こった楽しいことだった」言います。
ペニーが、去っていくトーマスを追いかけ階段を降りていき、転んでしまい、そこに来たアルバートを見て「じじい」と言ったことで、トーマスが「僕が見える?」とペニーに尋ねます。ペニーは今病気が治ったことにすると、トーマスが「どうやらシャフハーセン先生にお金を払った価値があったようだ」と言います。
ペニーはトーマスに、ジョセフィーヌに払った50万ドルを返そうとしますが、トーマスは受け取りませんでした。
彼の飛行機が発ってすぐにジョセフィーヌがやってきて、昨夜はトーマスに投資したことや朝になるとトーマスは部屋におらず身の回りの物全てをトーマスにとられたことを話します。するとペニーにトーマスからのメールが届き「ペニー、さっき言ったことは本気だよ。だが、それはそれ、詐欺の標的は最善の相手を選ぶこと。おばあちゃんに教わった。僕のおばあちゃんはメデューサだ」と。
気づくとペニーはビットコイン50万ドル、ジョセフィーヌが50万ドル、二人で100万ドルを伝説の詐欺師メデューサの孫である詐欺師トーマスに取られてしまっていたのでした。
ペニーがジョセフィーヌの家を出る日、ペニーとジョセフィーヌの前にトーマスが獲物を連れ立って現れ、三人でチームを組もうと言います。ペニーがトーマスを叩くと、トーマスが言います「ペニー、たった一つ嘘じゃなかったのは君の事だ」と言い、ペニーはトーマスとキスをします。
6ケ月後のロンドン。クリスマスの夜、三人の姿はそこにあり、今日も仕事に励み笑顔でボートに乗り、去っていきました。
以上、映画「ザ・ハッスル」のあらすじと結末でした。
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