ザ・インタープリターの紹介:2005年アメリカ映画。国連本部で通訳として働くシルヴィアは、偶然立ち聞きした話から、国を巻き込んだ大きな陰謀に巻き込まれていく。シルヴィアさえも嘘をついていて、どれが本当のことなのか分からない、二転三転する展開が見どころです。
監督:シドニー・ポラック 出演:ニコール・キッドマン(シルヴィア・ブルーム)、ショーン・ペン(トビン・ケラー)、キャサリン・キーナー(トッド・ウッズ捜査官)、イェスパー・クリステンセン(ニルス・ラッド)、イヴァン・アタル(フィリップ)、アール・キャメロン(マトボ共和国大統領エドモンド・ズワーニ)、ジョージ・ハリス、マイケル・ライト、クライド草津、ほか
映画「ザ・インタープリター」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ザ・インタープリター」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ザ・インタープリターの予告編 動画
映画「ザ・インタープリター」解説
この解説記事には映画「ザ・インタープリター」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ザ・インタープリターのネタバレあらすじ:起
アフリカのマトボ共和国。大統領であるエドモンド・ズワーニ(アール・キャメロン)の独裁政権となる国に、反政府指導者ゾーラ(カーティス・クック)とその支援者サイモン(ヒューゴ・スピーア)がやってきます。
そこでサイモンは少年たちに射殺されることになります。車に残り生き残ったカメラマンのフィリップ(イヴァン・アタル)は、何もできずこの惨劇をカメラにただ収めることしか出来ませんでした。
ニューヨークの国連本部で通訳として働くシルヴィア(ニコール・キッドマン)は、カバンを忘れて取りに行った先で、何者かがクー語で「先生(ズワーニ)は生きて帰れないかもしれない」と話すのを聞いてしまいます。そこで彼女は、この会話の件を通報することにしました。すると彼女の周りで不審なアフリカ人が動き出し始めます。
暗殺計画があると聞いて、ケラー(ショーン・ペン)やウッズ(キャサリン・キーナー)らシークレットサービスが動き始めます。ケラーはシルヴィアと面談して話を聞きますが、どうにも話が噛み合わず、ケラーはシルヴィアが理由は分からないが嘘をついているのではないかと思い始めます。
ザ・インタープリターのネタバレあらすじ:承
ズワーニ暗殺の動機があるのは、平和主義者のゾーラとブルックリンで亡命生活を送るクマン・クマン(ジョージ・ハリス)の2人でした。FBIやCIAも加わり捜査が始まります。また、捜査が進むにつれてシルヴィアの過去も明らかになっていきます。
両親と妹をズワーニの仕掛けた地雷で失っていたシルヴィア。一度はズワーニに復讐しようと立ち上がったものの、その虚しさから復讐をやめ、アフリカの地を離れます。そして世界を変えるため国連本部で仕事を始めるのでした。
シルヴィアはケラーに復讐することの虚しさと、命を救えば悲しみから開放されるというクー族の格言を説きました。その後、シルヴィアは仮面を被った男に襲われることになります。
仮面についた髪の毛から犯人が特定されることになりますが、犯人はすでに殺されていて、その容疑者としてジャン・ガンバ(バイロン・アトリー)という男が浮かび上がりました。そんなシルヴィアの元に、彼女の兄の友人だというフィリップから電話が入りました。
ザ・インタープリターのネタバレあらすじ:転
フィリップと再会したシルヴィアは、兄であるサイモンの安否を尋ねます。クマン・クマンの部下から共闘を持ちかけられ、罠とは知らずゾーラとサイモンをあのサッカー場に連れて行ったのはフィリップでした。サイモンはすでに死んでいることをフィリップは知っていましたが、シルヴィアには行方不明だと話しました。
翌朝になり、シルヴィアはクマン・クマンに会うためにブルックリンに向かいます。どうしてもゾーラ殺害の真相を知りたかったからでした。クマン・クマンは何も知らない様子で、濡れ衣だと話しました。
その帰りのバスを降りると、ジャン・ガンバが仕掛けた爆弾が爆発し、シルヴィアを尾行していたケラーの部下が犠牲になります。ケラーはシルヴィアを責めますが、シルヴィアにとっては想定外の話でした。
何かを決意した様子のシルヴィアは、ケラーの警備を掻い潜り姿を消しました。ケラーには、国に帰るとだけ告げています。翌日、ケラーは不安を抱えたままズワーニの演説する会場の警備に当たりました。演説の最中、不審な点に気づき、演説を止めるようケラーは叫びます。
ザ・インタープリターの結末
暗殺者らしき人物を射殺したズワーニの警備主任だったラッド(イェスパー・クリステンセン)に銃をむけるケラー。ラッドを捕まえたケラー、全てがズワーニの狂言で暗殺を乗り越えた後に支持率をアップさせる目論見があったのです。
一方で、シルヴィアはそれを見越したかのようにズワーニの部屋に忍び込んでいて、皮肉にも兄を殺した銃をズワーニに向けます。
初めはシルヴィアもズワーニを支持していた、しかしズワーニの独裁が進むにつれ、ズワーニはシルヴィアからも色々な大切なものを奪っていったのだと話します。引き金をひこうとするシルヴィアに追いついたケラーが懸命に説得し、彼女を止める事に成功、暗殺を防ぐ事が出来たのです。
その後、ズワーニは国際裁判所で裁かれる事になりました。シルヴィアは国外退去させられる事になりました。ケラーと空港で笑顔で別れを済ませ、アフリカへと向かうのでした。
以上、映画「ザ・インタープリター」のあらすじと結末でした。
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