インビテーション(別題:不吉な招待状)の紹介:2015年アメリカ映画。事故で息子を死なせたことが原因で離婚したウィルの元に、2年間音信不通だった元妻からホームパーティへと招待されます。恋人のキラと家に行くと、昔からの友人たちと元妻の知り合いがいました。パーティが進むにつれ、妻たちはカルト教団の話ばかりしてウィルたちを洗脳し始めますが…という内容の不条理スリラーです。映画の流れからは連想できないラストが見ものです。
監督:カリン・クサマ 出演者:ローガン・マーシャル=グリーン(ウィル)、タミー・ブランチャード (エデン)、エマヤツィ・コーリナルディ(キーラ)、エイデン・ラヴカンプ(タイ)、ミシェル・クルージ(ジーナ)、マイク・ドイル(トミー)、トビー・ハス(ジョセフ教祖)、ジェイ・ラーソン(ベン)ほか
映画「インビテーション」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「インビテーション」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
インビテーションの予告編 動画
映画「インビテーション」解説
この解説記事には映画「インビテーション」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
インビテーションのネタバレあらすじ:起
ウィルは恋人のキラを乗せ、別れた妻のエデンから招待されたホームパーティーに向かっています。途中の山道でコヨーテを撥ねたウィルは、瀕死で苦しむコヨーテを殺します。
ウィルとエデンは一人息子のタイの事故死が原因で離婚し、その後エデンの音信は2年間不通でした。息子とエデンとの思い出の詰まった家に向かうウィルの精神状態は乱れていました。キラは途中で「引っ返そう」と言いますが、ウィルは「大丈夫だ」と言ってそのまま向かいます。
しばらく走り、懐かしい家に着くとエデンは友人だったデビットと恋人関係になっていました。2年ぶりの再会に喜びハグをするエデンとウィルを見て、招待された昔からの友人のベン、トミー、ミゲル、ジーナ、クレアは大喜びします。
もう一人チョイが来れば全員揃う状況の中、サディという若い女性がやって来ます。エデンは「メキシコで知り会ってから一緒に住んでいるの」と言います。
少しするとデビットの友人のプルイットという中年男がやって来ました。家の扉は鍵がかけられ、携帯の電波もない状況に、ウィルは違和感を感じていました。それと同時に親子3人で住んでいた家の中を見回し、配置などが変わったのを気にしています。洗面所では、エデンが手首を切って自殺しようとしていた時の事を思い出していました。
インビテーションのネタバレあらすじ:承
リビングで高級ワインを飲んでいると、サディがカルト教団の話を始めます。するとデビットがメキシコで出会った教団の信者になり、同じ信者のエデンやサディ、そしてプルイットとの関係を話し始めます。そして教団の紹介動画を見せます。ジョセフ教祖が死にゆく女性に語りかける内容でした。
見終わった後、ウィルをはじめ招待されたメンバーは違和感を覚え、「洗脳して仲間にしようと言うのか?」と言い始めます。するエデンが「ジョセフの教えを信じたら、絶望の淵から救われた。タイの死も乗り越え新しい未来が広がる、怖いものは何もない」と言います。重苦しい雰囲気の中、ウィルが怒りはじめ、ジーナがなだめます。
するとデビットが「気分を変えてゲームをしよう、順番に望みを正直に云うんだ」と言います。始めにサディが「私はみんなを愛している」と言ってジーナにキスします。次にジーナが「デビットの持っているコカインをわけてよ」と言うと、デビットがコカインを持って来ます。
プルイットが自分の妻を殺害し、刑務所に入っていた話を始めます。「信者になってすべてを乗り越えた」と締めくくります。そしてエデンが「ベンとキスしたい」と言い、二人は濃厚なキスをしました。それを見たクレアは「私は帰る」と言って飛び出そうとします。
インビテーションのネタバレあらすじ:転
必死で止めるデビットとエデンに、ウィルは「帰してやれ」と言います。クレアが外に出るとプルイットが、「車を動かす」と言って一緒に出ます。帰り際、プルイットがクレアを呼び止めました。その様子を見ていたウィルにデビットが話しかけます。「オレ達を疑ってばかりいる、心を開いてくれ」と言いますが、ウィルは返事しませんでした。
ディナーが始まりました。仲間が集まる光景を見て、昔、野外でやったBBQの事を思い出します。その時タイの事故があったのでした。気分転換に外に出ると、サディが誘惑し始めます。ウィルがサディを追い払うと、デビットが出てきて赤い灯をともします。携帯の電波が入り、チョイからのメッセージが表示されます。それは「エデンの家に先に行ってる」という内容でした。
慌てたウィルはみんなのいる前で「チョイはどこだ、先に来てたはずだ。お前らはカルト教団か!オレ達の息子がここで死んだというのに平気なのか。その事実をもっと大切にしろ」とエデンとデビットに怒鳴ります。その時チョイがやって来ました。
チョイは「一度来たけど、仕事で呼び出され引返した」と言います。完全な勘違いにウィルはデビットとエデンに謝ります。デビットは「いいんだ」と言い、ウィルは死んだタイの部屋に行って思い出に浸ります。そこへプルイットが呼びに来ました。
インビテーションの結末
リビングは各自にワインが注がれていました。デビットが立ち上がり、信仰の話をして「さあ飲み干そう」と言います。この言葉にウィルが「こんなこと止めろ」怒りだします。するとサディがウィルに飛び掛かり、ウィルがサディを突き飛ばします。気絶したサディを介抱していると、ジーナが泡を吹いて死んでいました。
ミゲルが人工呼吸を施しているとデビットがミゲルを射殺します。プルイットが銃を受け取り、友人たちに向け発砲し始めます。キラと逃げるウィルはエデンに発砲され銃弾を受けます。そのエデンは自分で腹を撃ち自殺をはかりました。
デビットとプルイットがウィル、キラ、トミーの命を狙って家中を追いかけまわします。プルイットの銃を払いのけたウィルが、逆にプルイットに抑え込まれると、キラが鈍器でプルイットを撲殺します。一方トミーはデビットを階段から突き落とし、ナイフで刺殺します。
ウィルは瀕死のエデンの元へ行き、エデンの話を聞き外へ連れだします。エデンは何か言いかけて息を引き取りました。生き残ったウィル、キラ、トミーは抱き合います。そしてウィルはデビットの灯した赤い灯を見ます。
高台の庭から住宅街を見ると、赤い灯が各所に見え、パトカーのサイレンと人の叫び声、犬の鳴き声が響いています。赤い灯はカルト教団の集団自殺の実行の合図だったのでした。
以上、映画「インビテーション」のあらすじと結末でした。
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