リバティーンの紹介:2004年イギリス映画。本作で国王チャールズ2世役のJ・マルコヴィッチがロチェスターを演じた舞台劇を映画化。17世紀に実在した放蕩詩人、第2代ロチェスター伯爵ジョン・ウィルモットの人生を描いた歴史映画。詩人として天賦の才がありながらも、酒と女に溺れていく破滅的なロチェスターを人気スターJ・デップが怪演します。
監督:ローレンス・ダンモア 出演者:ジョニー・デップ(第2代ロチェスター伯爵ジョン・ウィルモット)、サマンサ・モートン(エリザベス・バリー)、ジョン・マルコヴィッチ(チャールズ2世)、ロザムンド・パイク(エリザベス・マレット)、トム・ホランダー(エセレッジ)ほか
映画「リバティーン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「リバティーン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「リバティーン」解説
この解説記事には映画「リバティーン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
リバティーンのネタバレあらすじ:混沌の中で
17世紀、ロンドン。詩人ロチェスターは、才能に恵まれながらも破天荒な人性を送っています。国王チャールズ2世の御前で卑猥な詩を詠んだ詩人ロチェスターは、3か月間の幽閉後、再び妻エリザベスと共にロンドンに戻ることになります。ロンドンに帰還したロチェスターは、悪友たちと酒を酌み交わしながら面白可笑しく王政批判をします。相変わらずな毎日を送っていたロチェスターは、主人から小銭を盗んだ男オールコックを助け使用人にします。唯一の楽しみである芝居を観劇中、ロチェスターは実力不足の女優リジーに目を留めます。リジーに秘めた才能を見出したロチェスターは、彼女の演技指導を買って出ます。
リバティーンのネタバレあらすじ:酔いどれ詩人と妻と愛人
ロチェスターによるリジーの演技指導は前途多難に思えましたが、徐々にリジーの才能をロチェスターは引き出していきます。画家に妻エリザベスとの肖像画を描かせていたロチェスターは、2人と背景だけでは何かが物足りないと感じます。猿を描き加えることを提案してしまい、エリザベスの機嫌を損ねます。エリザベスは、ロチェスターの心を占めているのは愛人で女優リジーだと気付きます。夫婦仲は険悪となります。ロチェスターの指導で才能が開花したリジーは、「ハムレット」のオフィーリア役の演技が大好評を得ます。ロチェスターは、リジーと愛し合いながらも心は彷徨い続けます。
リバティーンのネタバレあらすじ:ありのまま
ロチェスターは、王から知性溢れる戯曲の執筆を依頼されます。当日、王とフランス大使を招き上演されます。卑猥極まりない内容に観客受けは良かったものの、途中で王によって止められてしまいます。“猥雑な宮廷批判か!”と、王の怒りを受けたロチェスターは忽然と姿を消します。面目を潰された王は、部下にロチェスターは捜索を命じます。梅毒に苦しむロチェスターとオールコックと娼婦との無軌道な逃亡生活は、王の捜索隊に発見され終わりを告げます。
リバティーンの結末:敬虔なる放蕩者
梅毒で変わり果てた姿で戻ってきたロチェスターに、エリザベスは愛憎に満ちた感情をぶつけます。ロチェスターは厳格な母から“病も神の思し召し”と言われ、次第に神への信仰心が芽生え始めます。そして議会で、王政復古についてロチェスターは見事な演説をします。杖をつきながら立ち去るロチェスターに王は感謝します。ロチェスターは、かつての愛人リジーの元を訪れます。ロチェスターの娘を産み育て、女優として栄光を掴んだリジーから“あなたに飽きたのよ”と冷たく突き放されます。エリザベスに看取られ、ロチェスターは33歳で生涯を閉じます。
以上、映画リバティーンのあらすじと結末でした。
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