一枚のめぐり逢いの紹介：2012年アメリカ映画。海兵隊員の青年が戦場で見付けた一枚の写真。その写真は彼の人生を、そしてそこに写った女性にとってもかけがえのないものだった。
監督：スコット・ヒックス 出演：ザック・エフロン（ローガン・ティーボウ）、テイラー・シリング（べス・グリーン）、ブライス・ダナー（エリー・グリーン）、ライリー・トーマス・スチュワート（ベン）、ジェイ・R・ファーガソン（キース・クレイトン）、ほか
映画「一枚のめぐり逢い」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「一枚のめぐり逢い」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
作品紹介・キャスト
一枚のめぐり逢いの予告編 動画
映画「一枚のめぐり逢い」解説
この解説記事には映画「一枚のめぐり逢い」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
一枚のめぐり逢いのネタバレあらすじ：起
戦地に派遣されていた軍曹ローガンは、夜の奇襲で別の隊にばったり遭遇してしまう。敵じゃないと安心したのも束の間、敵から思わぬ襲撃を受け、数名の戦士が戦死してしまう。翌朝途方に暮れていたローガンはそこで一枚の女性の写真を見付ける。それを手に取った瞬間だった。大きな爆音と共にローガンは目覚める。あとからそこにロケット弾が来たこと、写真を取りにいかなければ自分も死んでいた事実を聞かされる。
戦地から戻ったローガンだったPTSDに悩まされ、このままではみんなに迷惑がかかると判断し、親戚の家を出て、愛犬のゼウスと共に写真の女性を探す旅に出る。一枚の写真だけを頼りに歩き続けたローガンはとある街で、写真の女性がその街に住み、犬舎を経営しているベスという女性だという事を知る。
一枚のめぐり逢いのネタバレあらすじ：承
犬舎に行ったローガンはベスに会う事が出来たが、何から話していいかわからず口籠ってしまう。しかしベスは求人を見てくれたのだと勘違いし、採用しようとするが、ここまで歩いてきたと聞き、不信感を抱く。祖母のエリーに相談したが、エリーは直感でローガンの人の好さを感じ、勝手に雇ってしまう。そしてローガンは近くのボロ屋を借りて、寝る間も惜しんで働き始める。仕事ぶりには感心していたベスだったが、どこか不信感をぬぐえずにいた。そしてローガンも写真を見せるタイミングを逃し、自宅に隠してしまった。
ある日ゼウスの散歩中ローガンは森でバイオリンを弾くベスの息子ベンに知り合い、意気投合する。それがきっかけでベスとローガンも次第に会話する回数が増えていく。そしてベスの兄が戦地で戦死した事実を知る。ローガンはそれを聞き、一緒に戦った仲間を思い出し、心を痛める。そんな二人の関係に嫉妬していたベスの元夫キースだった。彼の女癖の悪さが離婚の原因なのに、ベンを取り上げるなどと脅し。ベスとローガンを引き離そうと試行錯誤した。
一枚のめぐり逢いのネタバレあらすじ：転
キースの事をローガンに相談したベスは彼からアドバイスを貰い、心に母の強さを持って、キースにきっぱりと「あなたの脅迫には負けないわ」と言い切った。そして次第にローガンとベスの距離は近くなり、真剣に交際するようになった。
ある日エリーは教会で演奏する人が怪我をしてしまい、演奏者がいないと自宅で嘆く。ベンはローガンがピアノを弾けることを知っていたので、ローガンを推薦する。しかしローガンは自分だけでは出来ない、とベンに協力を依頼する。人前での演奏経験が無く不安になるベンにローガンはアドバイスをする。
「戦地では自分の心配はしない。仲間の心配をするんだ。そして戦士は相棒を絶対裏切らない。」
演奏当日、出だしでつまずいたものの二人は見事に完奏し、盛大な拍手をもらう。
ベスとデートを重ねるローガンは、ある日ベスが幼少期に父から乗せてもらったボートを紹介される。もう動かなくなってしまったがそこが亡き兄との特別な場所だと聞き、ローガンは修理を始めた。
その頃キースは教会の演奏会でローガンを見た友人から、彼がベスを探し回っていた事実を知り、彼の自宅に侵入し、写真を盗む。そしてそれをベスに見せた。兄の死因が不明で仲間の誤射かもしれないという噂があること、そしてローガンが兄の写真を持っていたこと、色んなことが重なり、ベスは混乱します。
一枚のめぐり逢いの結末
ベスの家を訪れたローガンは写真に命を救われたことなどを説明するが、ベスはローガンに帰るように告げます。その様子を見ていたベンはローガンに一冊の本を渡し、ローガンは自分の戦士のペンダントを彼にあげます。そしてその本には一枚の写真が挟まれていた。
落ち込んだベスはボートへ行きました。そこでボートが直っている事を知り、ローガンへの信頼が少しだけ回復します。
キースはどんな事をしても気持ちが戻らないベスに苛立ち、街で泥酔します。そこでローガンに遭い、暴行し、銃を突きつけるが、彼に銃を奪われ恥をかく、逆上したキースはベスの家に押し入り、ベンを誘拐する。怯えたベンが逃げ込んだのが森の小屋だった。嵐の夜で崩れそうな橋の上で怯えるベン、それを助けようとするキース、そして二人を助けようとするローガン。幸いベンは救助することが出来たが、キースは崩れた橋や小屋に飲み込まれ、濁流の中に消えていった。
街を出ることを決意していたローガンだったが、最後にベスに伝えなければいけないことがあった。それは兄の事だった。兄は戦地ではエースというあだ名で呼ばれており、ローガンも夜知る戦士で、襲撃したあの夜戦死した仲間の一人だった。本名を知らなかったベンは最後までわからなかったのだ。ローガンは彼女が兄が誤射で亡くなったわけではないこと、最後まで負傷した戦士を守りながら戦死した素晴らしい戦士だと伝え、彼女のもとを去った。しかし、ベスは去り行くローガンに駆け寄り、彼を引き止めた。
後日そこには思い出のボートで楽しそうに過ごすベス・ベン・そしてローガンがいた。
この映画の感想を投稿する