ザ・バッドの紹介:2008年アメリカ映画。お気に入りの絵画が海外へ移送されることを知った美術館の警備員が、仲間とともに移送を阻止しようと絵画の強奪を計画するクライムコメディ。
監督:ピート・ヒューイット 出演:モーガン・フリーマン(チャーリー)、クリストファー・ウォーケン(ロジャー)、ウィリアム・H・メイシー(ジョージ)、マーシャ・ゲイ・ハーデン(ローズ)、ブレッキン・メイヤー、ウィン・エヴァレット、ジョセフ・マッケナ、ほか
映画「ザ・バッド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ザ・バッド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ザ・バッド」解説
この解説記事には映画「ザ・バッド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ザ・バッドのネタバレあらすじ:起・愛する絵画を守るために
ニューヨークの美術館、警備員のロジャーは1枚の絵に魅了されていた。“孤独な少女”と題されたその絵を見つめながら、悪漢から身を挺して絵を守る自分を妄想するのが彼の日課となっていた。ところが美術館では展示品の入れ替えが計画されており、“孤独な少女”もデンマークの美術館に送られることになった。落胆するロジャーは、同じく自分の愛する絵画が移送の対象となっていた警備員仲間のチャールズとともに悲嘆にくれていた。デンマークへ移住するわけにもいかず、なんとか移送を阻止したいと考えるチャールズは絵を盗み出そうとロジャーに持ちかける。あまりのばかばかしい話にロジャーは取り合わなかったが、移送の日が近づくにつれ、絵と離れがたい気持ちが勝っていき、窃盗話に心が傾いていく。
ザ・バッドのネタバレあらすじ:承・すり替え計画
そんな時、チャールズは監視カメラで夜警のジョージもまたとある彫像に格別の思いを寄せていることを知り、2人はジョージを誘って窃盗の計画を練る。しかし検証の結果美術館から盗み出すことは不可能なので、それぞれの贋作を用意して保管中にすり替え、移送途中に盗むことにする。
贋作を用意するため、ロジャーはローズが旅行費用のために貯めていたお金を使って街の似顔絵描きに贋作を依頼する。しかしお金が無くなっていることがバレてローズに責められたロジャーは、苦し紛れにかねてからローズが行きたがっていたフロリダ旅行の申込みに使ったと言ったために、結婚記念日―まさに作品の移送日当日にフロリダ旅行へ行くことになってしまう。
ザ・バッドのネタバレあらすじ:転・手違い
移送の前日、移送準備のため作品の梱包作業が始まる。ロジャーたちはそれぞれの贋作を美術館へ持ち込み、それら贋作とともにジョージが木箱に入ってスタンバイしていた。保管場所で夜を迎え、ジョージは計画通りに本物と贋作をすり替えていった。間一髪ですべてのすり替えが完了し、翌朝、チャールズが用意したニセの搬送用車に木箱を乗せて無事運び出し成功に喜ぶ3人だったが、ジョージが木箱から出てみると、箱を取り違えていたことが発覚、本物はジョージと共に空港へ送られてしまった。慌てて後を追おうとするロジャーとチャールズだったが、その日はローズとフロリダへ行くことになっていたため、自宅へ寄ってローズをピックアップしてから急いで空港へ向かい、そこで必死の交渉の末なんとかジョージの入った木箱を回収することに成功する。
ザ・バッドの結末:愛すべきものは近くに
無事に事が終わり、フロリダの海を楽しんでいたロジャーは、ローズに呼ばれて彼女に目を向けると、浜辺に立つローズは彼が愛した“孤独な少女”そのものであり、ロジャーはローズへの愛を再認識する。
その後、3人は苦労して手に入れたそれぞれの作品をチャールズの部屋で堪能していたが、ロジャーは“孤独な少女”を前にしてもフロリダで見たローズの姿が蘇り、以前ほど魅了されなくなっていた。
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