マルタの鷹の紹介:1941年アメリカ映画。ダシール・ハメットのハードボイルド小説の3度目の映画化。脚本家として知られていたジョン・ヒューストンが初めて監督を手がけ、ハリウッド史に残る名作に仕上げた。ハンフリー・ボガートにとっても出世作となり、この2人はこの後数作でコンビを組むことになる。
監督:ジョン・ヒューストン 出演:ハンフリー・ボガート(サム・スペード)、メアリー・アスター(ブリジッド・オショーネシー)、グラディス・ジョージ(アイヴァ・アーチャー)、ピーター・ローレ(ジョエル・カイロ)
映画「マルタの鷹 (1941)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マルタの鷹 (1941)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
マルタの鷹の予告編 動画
映画「マルタの鷹 (1941)」解説
この解説記事には映画「マルタの鷹 (1941)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マルタの鷹のネタバレあらすじ:起
サンフランシスコのスペード・アンド・アーチャー探偵事務所に女性の依頼人がやってきます。名前はワンダリー。妹が家出したので見つけ出してほしいという用件です。手がかりはフロイド・サースビーという男にありました。どうやら彼が妹を誘惑したらしいのです。ワンダリーが彼に会った後、経営者の1人アーチャーが自ら彼を尾行。サースビーの泊まっているホテルを突き止めます。しかしその夜、アーチャーは殺されてしまいます。
マルタの鷹のネタバレあらすじ:承
共同経営者のサム・スペードはその知らせを聞き、ワンダリーに連絡を取ろうとしますが、彼女は宿泊先のホテルをチェックアウトしていました。その後サースビーまで殺されたため、スペードは警察の尋問を受けます。「アーチャーの復讐のためにサースビーを殺したのか?」と聞かれますが、そんな殊勝な事はしていません。翌日、再びワンダリーから連絡が来ます。スペードと会った彼女は、自分の本名がブリジッド・オショーネシーであること、妹などおらず、サースビーは自分を裏切った恋人であることを告白。間もなく、ジョエル・カイロという男がスペードを訪ねてきます。サースビーについてスペードが何か知っているか探りに来たのです。彼は自分が黒い鷹の像を探していることを告げます。スペードが何も知らないと言うと、カイロは銃を突きつけて事務所を探し回り、何も見つけずに帰っていきます。
マルタの鷹のネタバレあらすじ:転
スペードからカイロの件を知らされたブリジッドはスペードの事務所でカイロと面会。しかし警察がそこへ踏み込んできます。実はスペードはアーチャーの妻と不倫の関係にあり、彼女がスペードとブリジッドの仲に嫉妬したのです。何とか逮捕は免れますが、スペードの前にはさらにいかがわしい人物が現れます。ガットマンという名のその太った男は、その黒い鷹の像のいわれをスペードに説明。ガットマンは高い価値のあるその像を持ち主のロシア人から買おうとしたのですが、何者かによって盗まれたため、ずっとその行方を追ってきたのです。スペードは彼から睡眠薬入りの飲まされ昏倒。しばらくしてから無事に目を覚まします。
マルタの鷹の結末
その間にブリジッドは香港から貨物船で届けられる小包をスペードの事務所に届けるように手配していました。船長自ら事務所に来ますが、彼は途中で撃たれており、荷物をスペードに渡して死亡。その中身が皆が求めている鷹の像だと知ると、スペードはそれを駅の荷物引受所に預けてしまいます。事務所に帰ると、ブリジッド、カイロ、ガットマン、それにガットマンの手下・ウィルマーが勢揃いしています。彼らと話し合ったスペードは、これまでの殺人罪でウィルマーを警察に突き出すという条件を持ち出し、鷹の像を彼らに渡すと約束。しかし、駅から戻ってきた像を調べると、それは偽物でした。ロシア人から騙されたと知ったガットマンとカイロは事務所を出てゆき、逮捕を恐れたウィルマーも逃げ出します。そして残されたブリジッドが本当の殺人犯だと知ったスペードは、彼女を警察に突き出すのです。
以上、映画「マルタの鷹」のあらすじと結末でした。
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