燃えよスーリヤ!!の紹介:2018年インド映画。インド発のアクションコメディ映画です。生まれながらに痛みを感じない特異体質の主人公が格闘技を学び、やがて悪の組織に立ち向かっていく姿を描きます。本作は第43回トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門で観客賞を受賞しています。
監督:ヴァーサン・バーラー 出演者:アビマニュ・ダサーニー(スーリヤ)、ラーディカー・マダン(スプリ)、グルシャン・デーヴァイヤー(空手マニ/ジミー)、マヘーシュ・マーンジュレーカル(スーリヤの祖父)、ジミット・トリヴェーディー(ジャティン)、シュウェータ・バース・プラサード(サモサ)、プラティーク・パールマール(サムライ)、ニシャード・ラーナー(スプリの父)、ラヴリーン・ミシュラ(スプリの母)、エレナ・カザン(ブリジット・フォン・ハマースマルク・ナンディニ)、サティヤジット・ガヌ(アトゥル)、サルタージ・カッカル(少年時代のスーリヤ)、リヴァ・アローラー(少女時代のスプリ)ほか
映画「燃えよスーリヤ!!」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「燃えよスーリヤ!!」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
燃えよスーリヤ!!の予告編 動画
映画「燃えよスーリヤ!!」解説
この解説記事には映画「燃えよスーリヤ!!」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
燃えよスーリヤ!!のネタバレあらすじ:起
スーリヤ(アビマニュ・ダサーニー、幼少期:サルタージ・カッカル)は幼くして先天性無痛症を患い、怪我をしても痛みを感じない特異体質として育ってきました。
物語はスーリヤがまだ母サモサ(シュウェータ・バース・プラサード)の胎内にいた頃から始まります。サモサは夫ジャティン(ジミット・トリヴェーディー)や父(マヘーシュ・マーンジュレーカル)と共に映画館で映画を観ていたところ、急に産気付き、病院に駆け込んでスーリヤを出産したのです。
しかし、その直後、自宅に戻ろうとしたサモサはひったくりに襲われ、揉み合いになって交通事故に巻き込まれて命を落としました…。
数年後。ジャティンと祖父の三人で暮らすことになったスーリヤは、診察で先天性無痛症と診断されました。スーリヤは目に埃が入らぬようゴーグルをつけられ、怪我をしないよう両手を縛られて生活していましたが、見かねた祖父がスーリヤに「攻撃を受けたら“イタッ”って言え」と指導したり、怪我をした時の応急措置方法などを伝授していきました。
やがて小学校に進学したスーリヤは、いじめの対象になっていましたが、そんな彼を庇っていたのが幼馴染の少女スプリ(リヴァ・アローラー)でした。一方、スーリヤが脱水症になった自覚がないことに気づいた祖父は、スーリヤのために長いストローをつけて、いつでも水を飲めるように工夫した水筒代わりのリュックを作ってあげました。
スーリヤはいつしか祖父が持っている格闘技映画のビデオに惹かれていき、カンフーや空手などの格闘技に興味を抱くようになりました。中でもスーリヤが特に影響を受けたのは、片脚の格闘家・空手マニ(グルシャン・デーヴァイヤー)の“百人組手”の映像でした。
独学で空手を学び始めたスーリヤは、暴力的な父(ニシャード・ラーナー)に悩まされているスプリを救おうとしましたが、誤ってスプリの父をアパートの屋上から突き落としてしまいました。スプリの父は一命を取り留めたものの、激怒したジャティンはスーリヤからビデオを取り上げてしまいました。
町に居られなくなったスーリヤ一家は遠い土地へと引っ越していきました。スーリヤと離れ離れになったスプリは偶然にもマニと出会い、彼の元で格闘技を学ぶようになりました。スーリヤもまたジャティンに気づかれないようこっそりと格闘技の鍛練を続けました。
燃えよスーリヤ!!のネタバレあらすじ:承
時は流れて12年後。成人したスーリヤは恋愛などにも全く興味を示さず、ひたすら格闘技を磨き上げていました。そんな時、スーリヤを厳しく監視していたジャティンは、ナンディニ(エレナ・カザン)という女性と再婚することになり、ようやく自由の身となったスーリヤは祖父と共に子供の頃に住んでいたアパートを訪ねてみました。
しかし、アパートは見るも無惨に荒れ果てており、再開発の対象地域となっていました。スーリヤと祖父はたまたま警察が麻薬中毒者を追っているところに巻き込まれ、祖父は誤って逮捕されてしまいました。
難を逃れたスーリヤは、町で空手マニの宣伝ポスターを貼っていた一人の女性を見かけました。この女性こそが美しく成長したスプリ(ラーディカー・マダン)なのですが、この時は二人は互いを認識することはありませんでした。
しかし、スプリが少女を誘拐しようとした不良数名を成敗するところを見たスーリヤは、彼女に一目惚れしてしまい、彼女を助けようとして誤って殴られてしまいました。
その後、スーリヤはスプリ会いたさにマニの道場を訪れましたが、そこで倒れているマニを発見しました。スーリヤは居合わせたスプリにマニを殴った犯人と間違えられて殴られてしまいました。
スーリヤたちはどうにかマニを病院に連れて行きましたが、マニを襲撃した犯人がマニの双子の弟ジミー(グルシャン・デーヴァイヤー(二役))だと知るや、スプリの友人たちは恐れをなして逃げ出してしまい、スプリも婚約者のアトゥル(サティヤジット・ガヌ)に連れ戻されてしまいました。その際、スプリはようやく町で出くわしたこの男こそが幼馴染のスーリヤであることに気づきました。
燃えよスーリヤ!!のネタバレあらすじ:転
マニは病院を抜け出そうとし、スーリヤはマニを連れ戻そうとした職員たちを追い払いました。マニはスーリヤにジミーとの因縁の過去を語り始めました。
元々優秀だったマニは、幼少期から空手の才能を開花させ、父からの愛情を一身に受けて父の道場を引き継いだのですが、そんな兄に嫉妬心を抱いたジミーはグレて犯罪に手を染めるようになってしまったのです。
その後、ジミーは警備保障会社を立ち上げたのですが、マニがジミーの愛人に手を出してしまったことで兄弟の仲は一気に悪化し、ジミーは警備会社の社員たちを率いてマニに嫌がらせをするようになり、マニが父から贈られたロケットペンダントを奪われてしまったのです。
その後、スーリヤは再びスプリに会い、彼女の抱える現状について話を聞きました。スプリの母(ラヴリーン・ミシュラ)は病気で高額な治療費がかかることから、スプリは治療費を肩代わりしてくれるというアトゥルと婚約し、近々家族やアトゥルと共にカナダに移住することになっていました。
しかし、スプリはアトゥルのことを愛しておらず、スプリの母もスプリには暴力的な夫を選んでしまった自分の二の舞になってほしくないと願っていました。
マニのロケットを取り戻すため、スーリヤはマニと二人でジミーの警備会社に乗り込み、手下たちと格闘を繰り広げました。一方のスプリは母の助けを借りてカナダ行きの飛行機を待つ空港から抜け出し、スーリヤからのメールを元にジミーの警備会社へと向かいました。
スーリヤとマニは、格闘の最中にジミーの手下が放った銃弾がきっかけで発生した火災に巻き込まれ、ビル内に閉じ込められてしまいました。そこへスプリが駆け付け、三人はなんとかビルから脱出すると、かつて住んでいたアパートに逃げ込みました。
燃えよスーリヤ!!の結末
スーリヤたちの元にメールで事情を知ったスーリヤの祖父が現れ、毛布や食料などを提供してくれました。スーリヤとスプリは意気投合し、そのまま結ばれました。
翌朝、スーリヤ、スプリ、マニ、スーリヤの祖父はジミー一味に捕まってしまい、ジミーが仕掛けたゲームに参加させられました。四人は順番にジミーの手下員全員と戦わされ、マニとスプリは奮闘するものの倒されてしまいました。
順番が回ってきたスーリヤは残りの手下全員と戦い、途中で背中に背負ったリュックの水を全て使い果たして脱水症状になりかけましたが、運良く降ってきたにわか雨に助けられ、手下全員を倒すことに成功しました。
スーリヤは最後に残ったジミーのボディガードのサムライ(プラティーク・パールマール)との勝負に臨み、死闘の末に脚を骨折してしまいますが、マニから松葉杖を借りて戦い続け、遂にはその松葉杖でサムライの目を突いて倒すことに成功しました。
スーリヤはジミーにロケットを返すよう要求しましたが、ジミーに肩を銃で撃たれ、更に仕込みナイフで腹を刺されてしまいました。スプリはジミーを射殺しましたが、スーリヤは意識を失って倒れてしまいました。
一命を取り留めたスーリヤは祖父共々ジャティンに叱られますが、ジャティンの勧めにより会計士の仕事に就きました。マニは自らジミーの罪を被って刑務所に収監されました。スプリの母は治療を受けて回復し、アトゥルとの婚約も解消したスプリは自分の進むべき道を探し始めました。スーリヤとスプリはコンビを組み、町の悪党たちと戦い続けていました。
以上、映画「燃えよスーリヤ!!」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する