映画「マークスマン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
マークスマンの紹介：2021年アメリカ映画。アリゾナのメキシコ国境付近で一人暮らしするジムは、金がなくなり牧場まで取り上げられようとしていました。そんな時、国境を超える母と男の子を助けますが、追ってきた男たちとフェンス越しに銃撃戦になってしまいます。一人射殺し逃げたジムでしたが、ジムが殺したのはカルテルのボスの弟で、母が持っていたのはカルテルの金でした。国境を越えた母子を助けたことでカルテルに命を狙われるハメになる元海兵隊員を描いたスリラーアクション作品です。
監督：ロバート・ローレンツ 出演者：リーアム・ニーソン（ジム）、キャサリン・ウィニック（サラ）、テレサ・ルイズ（ローザ）、ファン・バブロ・ラバ（マリウシオ）、ジェイコブ・ペレス（ミゲル）ほか
この解説記事には映画「マークスマン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アメリカ国境付近のメキシコの町で、マリウシオ率いる麻薬カルテルにメンバーのカルロスが追われています。カルロスは妹のローザに電話し「命を狙われている、家からミゲルを連れて逃げろ」と言います。やがてカルロスは捕まり、殺されて高架に吊るされたのでした。
アリゾナのメキシコ国境近くで牧場を持つ元海兵隊員のジムは、妻に先立たれ一人暮らししています。娘のサラは警官になっていて、時折ジムの様子を見に来ています。ジムは収入が無くなり、牧場は銀行によって差し押さえられオークションにかけられています。仕事を探すも見つからず、飼っている牛を売ろうとしても二束三文でした。
ローザはミゲルを連れ、案内人に連れられて国境を越えようとしています。そこへ二人を探すマリウシオらカルテルメンバーが車でやって来ます。案内人は怖くなり、フェンスの抜け方を教えていなくなります。二人がどうにかフェンスを抜けると、そこへジムが車で通りかかります。
ジムは国境警備局に連絡します。ローザは「メキシコに戻さないでくれ、殺される」と懇願します。フェンスの向こう側に、マリウシオらがやって来ます。「女と子供をこっちへよこせ」と言いますがジムが断ります。するとフェンス越しに銃撃戦になります。
元軍人のジムはメンバーを一人殺し、ローザとミゲルを車に乗せて逃げます。殺されたのはマリウシオの弟でした。マリウシオはすぐ電話をかけ応援を呼びます。
少し遠くへ逃げて車を止めると、ローザが撃たれて苦しんでいます。ローザはジムに「ミゲルをシカゴの叔母の家に送ってくれ、これはあなたにあげる。好きにしていい」と言って袋を渡すと、死んでしまいました。
国境警備局に行きミゲルを預け、事情聴取が終わり、ジムが車に乗ります。この時初めてローザにもらった袋を開けます。中には札束がぎっしり詰まっていました。ジムは国境警備局に戻り、ミゲルを内密に連れ去ります。
一方、マリウシオは国境警備局の職員も買収しているようで、メンバーを連れて顔パスで国境を越え、アメリカに入って来たのでした。
ジムはシカゴに行くため、地図や武器をローザの金で購入します。その時、マリウシオの車を見つけます。すでに近くに来ていると知ったジムは、家から愛犬を車に乗せ、ミゲルを連れてシカゴへと車を走らせたのでした。そのころマリウシオ達はジムの家に行き、家の中を調べた後、家を燃やして出て行きます。
ジムがサラに連絡を取ると「子供をここへ連れ戻した方がいい、子供の叔父がカルテルの金を盗んで子供の母親に渡している。叔父は殺され高架に吊るされていた。マリウシオがパパを追っている。すでに家も燃やされたわ」と教えますが、ジムは聞き入れません。
サラの手配により、ジムはパトカーに止められますが、逆に警官を暴行して逃げます。この時、行き先をマークした地図を落としてしまいます。追っていたマリウシオ達が、座り込んだ警官を見つけジムの事を聞いて射殺します。メンバーの一人が地図を拾います。
夕方、ジムはモーテルに着き休んでいました。夜、愛犬をトイレのため外へ出した時、フロントにマリウシオらが来ているのを見つけます。ジムはミゲルと部屋を抜け出します。部屋に入ろうとしたマリウシオに愛犬が吠えかかり、愛犬はそのまま射殺されてしまいます。
ジムとミゲルは愛犬の墓を作り埋葬します。マリウシオが地図を見てシカゴのとある町にマークがあるのを見つけます。行き先がわかったマリウシオは、ハイウェーの橋の上で待ち伏せますが、走っていたジムが気づき脇道に降ります。そしてジムは追ってきたマリウシオの車をまくと、大きな農場の納屋に侵入して待ち伏せます。
思い通りマリウシオら3人がやって来ます。ジムは一人を射殺します。そしてミゲルに別の場所から発砲させ、気をそらしてもう一人も殺します。残るはマリウシオだけです。しかしマリウシオはミゲルを人質にして対峙し、ミゲルに拳銃を持たせ「ジムを撃て」と命じます。
銃の操作方法をジムに習っていたミゲルは弾倉を落とします。マリウシオが銃を取り上げ残りの銃弾でジムの腹を撃ちます。弾が無くなり、弾倉を入れようとするマリウシオにジムが銃弾を浴びせ、飛び掛かります。するとミゲルが銃を手に持ちマリウシオを狙います。
「オレを撃て、人生初めての人殺しをするんだ」と怒鳴ります。戸惑うミゲルの銃をジムが取り上げ、弾を一発残して瀕死のマリウシオの前に置き、出て行きます。マリウシオはその後、自殺しました。
ジムはミゲルを叔母の家に届けると、一人バスに乗り込みます。そして衰弱したジムは座席でゆっくり眠りこみました。
以上、映画「マークスマン」のあらすじと結末でした。
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