ラスト・サマーウォーズの紹介:2016年ロシア映画。太平洋戦争終結間近の1945年8月8日、ソ連は突如日本に宣戦布告、満州国への侵攻を開始しました。第二次世界大戦に終止符を打つソ連軍と日本軍の戦いを迫力の戦闘シーン満載で描いた戦争アクション大作です。
監督:アレクセイ・ビストリツキー 出演者:ロマン・ポリアンスキー(イヴァン・ザベーリン)、アレクサンダー・アレシュキン(アレクサンドル・アンドレーエフ)、バレリー・オショムコフ(セルゲイ・マカロフ)、デニス・ポポフ(アリベルト・シーリン)、ゲン・セト(秦彦三郎)、ジュンスケ・キノシタ、オサマ・ヤマモトほか
映画「ラスト・サマーウォーズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ラスト・サマーウォーズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ラスト・サマーウォーズの予告編 動画
映画「ラスト・サマーウォーズ」解説
この解説記事には映画「ラスト・サマーウォーズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ラスト・サマーウォーズのネタバレあらすじ:起
第二次世界大戦も終結に近づいた1944年。イヴァン・ザベーリン大尉(ロマン・ポリアンスキー)率いるソ連軍の落下傘部隊はナチスドイツ占領下の地域に向かっていました。彼らの乗る輸送機はドイツ軍の対空砲火に遭いながらも上陸作戦を決行、狙撃兵の攻撃を掻い潜りながら仲間の待つ第7地区を目指しましたが、地図が示す場所と現地の情報が一致しません。実はソ連軍の作戦本部による陽動作戦が行われており、何も知らないザベーリンたちは捨て駒として利用されていたにすぎなかったのです。その話を盗み聞きしてしまったザベーリンの恋人で女性衛生兵のディータは衝撃を受け、上官からの誘いを断って勤務先の作戦本部を離れていきました。しかし、彼女を乗せたトラックと行き違いでザベーリンが本部に舞い戻り、作戦は成功したことと生存者は自分を含め2名しかいなかったことを報告しました。一方のディータは味方兵と共に敵陣の強行突破作戦に参加していましたが、負傷兵の手当てをしている最中に流れ弾に当たって命を落としました。
ラスト・サマーウォーズのネタバレあらすじ:承
1945年、ナチスドイツは遂に降伏、前線に赴いていたザベーリンたちは喜びを分かち合いました。しかしその直後、ソ連軍は満州国に駐留し、今や国中に難攻不落の砦を築きつつある日本陸軍の一部隊“関東軍”を叩くことを決定しました。ザベーリンはドイツの捕虜となりながらも脱走に成功した仲間たちを作戦に加えてほしいと上官に直訴しました。
ソ連軍は関東軍を出し抜くため広大な密林を戦車部隊で強行突破する作戦に打って出、別働のザベーリンの隊は茂みに潜む日本兵と交戦しながら満州国の主要都市のひとつハルビンを目指しました。
8月14日(現地時間)、遂に日本はポツダム宣言を受諾し降伏、ハルビンでは関東軍に対抗して極秘裏に暗躍するレジスタンスが勢いづく一方、関東軍や日本人の間には動揺が広がり、一部には降伏の情報はデマだとして徹底抗戦を主張する者までいました。
ラスト・サマーウォーズのネタバレあらすじ:転
レジスタンスはソ連軍と連携して解放戦線を立ち上げる作戦を練り、日本軍将校のひとりがレジスタンスのスパイと接触してソ連軍が攻め入る前に家族を逃がしてほしいと持ち掛けたことを明かしました。秦は日本には戻らず恋人とヨーロッパに落ち延びようと考えているのです。
ザベーリンの部隊は本隊に先駆けてハルビン周辺に爆弾を仕掛ける作戦を立案、戦車部隊の援護を受けながらルート確保のため関東軍の要塞のひとつに猛攻を仕掛け、あと一歩で要塞を陥落させようと追い詰めましたが、関東軍も爆弾を抱えた特攻部隊で反撃、次々とソ連軍にも犠牲者が相次ぎ、ザベーリン隊もまた負傷者を抱えて一時撤退を余儀なくされました。
その頃ハルビンでは、レジスタンスのスパイたちが関東軍の武器を奪おうと倉庫に潜入しましたが失敗に終わり、自白剤を打たれて仲間たちの居場所を吐くよう迫られました。
ラスト・サマーウォーズの結末
ザベーリンは部下との会話の中で、日本軍が使用している輸送機はソ連軍と同じダグラス社製であることに気付き、輸送機に日の丸を描いて偽装しハルビン前線の関東軍拠点に奇襲をかける大胆な作戦を立案しました。軍の上層部は無謀としながらも捕虜の名誉回復のために許可、サベーリンが指揮を執ることになりました。
別働部隊が地雷の撤去に向かうなか、ザベーリンの部隊は偽装した輸送機に乗り込み、偽の通信を関東軍に送って拠点上空に進入しました。一方、徹底抗戦の準備に追われる関東軍の庁舎にレジスタンスが攻撃を仕掛けて制圧しました。
拠点に乗り込んだザベーリン隊は奇襲を仕掛けるも、戦車や重機関銃で武装する関東軍に苦戦を強いられ包囲されてしまいます。それでもザベーリン隊は命がけで敵の砲台を乗っ取って反撃、関東軍の指揮を執る総参謀長・秦彦三郎(ゲン・セト)の身柄を確保しました。
秦総参謀長はソ連軍の降伏勧告を受け入れ、ようやく戦いに終止符が打たれました。サベーリンは生き残った仲間の健闘を称えましたが、上層部はザベーリンが規則違反を犯したことを理由に昇任を却下しました。
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