マネー・ピットの紹介:1986年アメリカ映画。豪邸を欠陥物件とも知らずに格安で買わされた結婚間近のカップルが周囲の人々を巻き込んで起こす騒動を描いたコメディ作品です。
監督:リチャード・ベンジャミン 出演者:トム・ハンクス(ウォルター・フィールディング・Jr)、シェリー・ロング(アンナ・クロウリー・フィールディング)、アレクサンドル・ゴドゥノフ(マックス・ベイサート)、モーリン・ステイプルトン(エステル)、ジョー・マンテーニャ(アート・シャーク)、フィリップ・ボスコ(カーリー)ほか
映画「マネー・ピット」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マネー・ピット」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「マネー・ピット」解説
この解説記事には映画「マネー・ピット」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マネー・ピットのネタバレあらすじ:起
ニューヨーク在住の弁護士ウォルター・フィールディングJr.(トム・ハンクス)は、横領罪に問われてリオデジャネイロに逃げた父ウォルターSr.(ダグラス・ワトソン)が若い女性フロリンダ(ティッチー・アグバヤーニ)と再婚したと知り、呆れ果てていました。そんなウォルターもまた同棲中の恋人アンナ・クロウリー(シェリー・ロング)との結婚を考えているのですが、アンナは離婚歴があるため慎重にならざるを得ませんでした。
アンナは元夫で自身が所属する楽団の指揮者マックス・ベイサート(アレクサンドル・ゴドゥノフ)のアパートを未だに間借りしていたのですが、マックスがヨーロッパから帰国してきたことに伴い、アパートを立ち退いて新居を探さなければならなくなりました。
そこでウォルターは友人で不動産屋のジャック・シュニットマン(ジョシュ・モステル)に相談、本来100万ドルするという物件を破格の20万ドルで紹介されました。
マネー・ピットのネタバレあらすじ:承
ジャックが紹介した物件とは郊外の一見立派そうな豪邸であり、家主のエステル(モーリン・ステイプルトン)は古さゆえに多少の修理は必要であることを告げますが、ウォルターとアンナは話がうま過ぎると感じながらも半額ずつ金を出し合うことで家を買うことに決めました。
ところが、引っ越した日から家はドアが壊れ、寝室の天井は剥がれ落ち、階段の板は割れ、浴室の蛇口からはヘドロのようなものが流れ、嵐の夜には大量の雨漏れに見舞われるなどのトラブルが続発しました。ウォーターはせめてドアの修理をしようとするも別の個所が壊れてしまい、また家の購入費用として多額の金を支払ってしまった二人はやむなく大工のアート・シャーク(ジョー・マンテーニャ)とその兄で配管工のブラッド(カーマイン・カリディ)に修理を依頼することにしました。業者の見積りでは2週間で修繕は終わるとのことでしたが、その間にも家の配電がショート、その弾みでオーブンで焼いていた七面鳥が飛び出してしまい、仕方なくひと風呂浴びようとバスタブにお湯を張ったウォルターでしたが床が抜けてしまうアクシデントに見舞われました。ウォルターは一連の事態を「マネー・ピット(金食い虫)」だと嘆き、アンナに慰められました。
マネー・ピットのネタバレあらすじ:転
翌日、シャーク兄弟に依頼されたという業者のカーリー(フィリップ・ボスコ)たちがウォルター宅を訪れ、役所の工事許可が下りないまま作業を開始、結局はは中途半端なまま放置されることになりました。外出したために役人と行き違いになったウォルターは、再度役人に来てもらうことで調整をつけましたが、今度はウォルターは床に空いた穴にハマって身動きが取れなくなってしまい、結局役人は激怒して帰ってしまいました。
それから4か月後、紆余曲折あってようやく作業は再開しましたが、未だに完成に至らないことからウォルターとアンナは不自由な生活を余儀なくされていました。しかしそんなある日、ようやく階段が完成したことに感激したウォルターでしたが、とんだハプニングにより修繕中の床やら外の足場やらが連鎖的に壊れてしまい、ウォルターは外の噴水に投げ出されてしまいました。
その後、ウォルターが出張で家を空けていた時、アンナはまだ自分に未練のあるマックスに誘われ、彼のアパートはウォルター宅とは違って快適な環境だったことから、アンナはついマックスと一夜を過ごしてしまいました。
マネー・ピットの結末
アンナはウォルターに昨夜のことを隠し通そうとしましたが、ウォルターは昨日彼女に電話したのにも関わらず出なかったことからアンナに疑いの目を向け、アンナも隠し切れずに遂にマックスとの関係を認めてしまいます。普段は心優しいウォルターは激昂してアンナを罵倒し、二人は大喧嘩となってしまいます。そしてウォルターとアンナは、家が完成次第すぐに売り払い、金を二分して別れることを決断しました。
家が完成に近づいたある日、マックスがウォルター宅を訪ねてきました。マックスはアンナと寝たのは嘘だったと打ち明け、彼女は男として器の小さいウォルターを許せないでいることを知ります。マックスはウォルターに対して大切な女性を捨てたことをなじり、その場を後にしました。
遂に家の工事は終わり、家は見違える程に綺麗に生まれ変わりました。ウォルターはアンナにマックスとの関係は気にしていないと伝えると、アンナは別にマックスとは寝ていなかったことを告げ、二人は完全に寄りを戻してキスをしました。そしてウォルターとアンナはこの家で結婚式を挙げ、マックス率いる楽団やウォルターが顧問弁護士を務めるロックバンドらが参加して盛大に二人の門出を祝福しました。
その頃、リオデジャネイロではウォルターの父ウォルターSr.が例の家主エステルの夫カルロス(ジョン・ヴァン・ドリーレン)から家を買っていました。
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