長くつ下ピッピの冒険物語の紹介:1987年アメリカ,イギリス映画。アストリッド・リンドグレーンの童話を映画化したものです。天真爛漫で想像力豊かな海賊の女の子ピッピが巻き起こす、子どもの心の大切さ、優しさを描いた夢と希望にあふれる冒険ファンタジーです。
監督 :ケン・アナキン 出演:タミー・エリン(ピッピロッタ・ロングストッキング)、アイリーン・ブレナン(ミス・バニスター)、デニス・デューガン(ミスター・セティグレン)、ダイアン・ハル(ミセス・セティグレン)、ジョン・シャック(エフレム・ロングストッキング船長)ほか
映画「長くつ下ピッピの冒険物語」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「長くつ下ピッピの冒険物語」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「長くつ下ピッピの冒険物語」解説
この解説記事には映画「長くつ下ピッピの冒険物語」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
長くつ下ピッピの冒険物語のネタバレあらすじ:ピッピ、嵐に巻き込まれ“ごたごた荘”へ
ピッピロッタ・ロングストッキング(以下ピッピ)は、海賊の船長を父に持ち、世界中を旅して回る海賊団の一員でありました。いつものように明るく元気に航海を続けている途中で、巨大な嵐に巻き込まれ、ピッピたちは海に放り出されます。その際、無事に漂着したら“ごたごた荘”に行っているようにと、父親から言われました。ピッピとその仲間(猿のニルソンと馬のアルフォンソ)は何とか嵐を切り抜け、無事に陸地に漂着します。
長くつ下ピッピの冒険物語のネタバレあらすじ:トミーとアンニカとの出会い、ごたごた荘での生活
ある日、“ごたごた荘”の近所に住む兄妹トミーとアンニカは、その廃屋が気になり、夜中に忍び込みます。すると屋根裏から馬の不気味ないななき声が聞こえ、猿の甲高い声も聞こえてき、トミーとアンニカは腰を抜かしてしまいます。階段から転げ落ちたところで、おばけのような白い布をまとったピッピが登場し、同じ年頃の子ども同士、また、ピッピの世間擦れしていない自然で野性的な魅力にひかれ、彼女らはすぐに仲良くなります。
ある日、“ブラックハート”と呼ばれる男とその仲間たちがピッピの住んでいる“ごたごた荘”を買い取ろうとやってきますが、ピッピ持ち前の怪力と機転を効かせ、あっという間に追い出します。また、町の福祉担当のおばさんがやって来て、大人の庇護を受けるため施設に入ることを勧めますが、ピッピのいたずらでこれもまた退散させます。
長くつ下ピッピの冒険物語のネタバレあらすじ:次第に町で話題になっていくピッピ
ピッピにトミーとアンニカ、それに猿のニルソンや馬のアルフォンソたちは町に遊びに出かけ、孤児院の子どもたちに出くわします。ピッピは海賊時代に貯めた金貨を使い、ありったけのアイスクリームを買って子どもたちに投げつけ、それを手に取った子どもたちは喜んで食べます。しかし道路が汚れてしまい、ピッピの怪力を警戒した大人たちは消防車やパトカーを出動させ、ピッピを捕まえようとします。ピッピたちは自転車に箱がくっついたような乗り物に乗り、ピッピがプロペラのように回転し、空に舞い上がって逃げようとします。しかしピッピの目が回ってしまい、次第に下降していきますが、何とか滞空し続け、人里離れた森の中に不時着します。その森の中で滝に落ちかけ危険な目に遭いますが、ジャイロコプターで駆け付けたトミーとアンニカの父親と町の操縦士によって助けられ、無事に町に戻ってきます。
長くつ下ピッピの冒険物語のネタバレあらすじ:ピッピ、孤児院に入るがその枠におさまりきれず
さすがに危険なことをしたとして、ピッピに孤児院に入るよう福祉の担当者が再び駆け付け、ピッピは孤児院に入ることにします。規則ずくめの生活の中で、自然児であるピッピはそこで大変窮屈な思いをして、思わず行方知れずの父親や亡くなった母親に対して恋しさが募ります。ある夜、孤児院の最上階に“のりのグレッグ”と名乗る泥棒の男とピッピが出会います。グレッグは魔法の“のり”を靴の裏につけると壁を垂直に歩くことができると言い、ピッピはいいことを教えてくれたお礼に海賊の金貨を渡そうとしますが、本物の金だと分かったグレッグはそれを断ります(子どもからは金を取らない泥棒)。そして靴の裏にのりをつけて試してみると、本当に壁をつたって歩くことができ、ピッピは用事を済ますためにそのまま外に出かけていきます。
長くつ下ピッピの冒険物語の結末:孤児院が火事に!取り残されたグレッグと二人の子ども ピッピの大救出劇
ピッピが外に出ている間、孤児院から火の不始末による火事が起こり、ほとんどの子どもたちは避難に成功するのですが、グレッグと子どもたち二人が最上階に取り残されてしまいました。グレッグは下の消防隊の人たちが張ってある柔らかく丈夫な布の上に飛び降りて見せますが、残りの子どもたちは降りられません。そこで戻って来たピッピが猿のニルソンと共に綱渡りをして子どもたち二人を無事に救出します。しかし、猿の二ルソンは怖くなって動けなくなってしまい、ピッピがまた綱渡りをして救出へ向かいます。二ルソンを肩に乗せたピッピは綱伝いに帰ろうとしますが、綱に火が燃え移ってしまい、切れた綱にしがみついて下に用意してあった丈夫な柔らかい布の上に見事、着地することができました。
この一件で、ピッピは一躍ヒーローになり、おてんば娘の誤解が解け、根が優しい娘として町の人たちに広く認知され、あたたかく受け入れてもらえるようになりました。そして、行方知れずだった父親もクリスマスに戻って来て、また一緒に冒険の旅に出ようとするのですが、ピッピに親愛の情を持つトミーとアンニカ兄妹を初め、別れを悲しむ町の人たちのためにピッピは残ることを決断し、父親は今回の航海が終わったら必ず戻ってくる、その時こそ一緒に住もうと約束し、一時の別れを告げます。
猿の二ルソンと馬のアルフォンソ、仲間たちと共にピッピの町での生活が再スタートを切るのでした。
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