2番目に幸せなことの紹介:2000年アメリカ映画。ゲイ男性との間に子どもを妊娠した女性を巡る人間模様を描いたドラマ作品。ストレートのアビーとゲイのロバートは親友同士。ある夜酔った勢いで一夜を共にした2人の間に子どもが出来てしまった。アビーは喜び、ロバートは動揺しつつも2人で一緒に子どもを育てることに。息子サムも交え幸せに暮らしていたアビーとロバートだったが、アビーに恋人が出来たことをきっかけに少しずつすれ違いが生じていく。「真夜中のカーボーイ(1969年)」等で知られるジョン・シュレシンジャー監督の遺作ともなった作品。
監督:ジョン・シュレシンジャー 出演者:ルパート・エヴェレット(ロバート・ウィタッカー)、マドンナ(アビー・レイノルズ)、ベンジャミン・ブラット(ベン・クーパー)、マルコム・スタンプ(サム)、イリアナ・ダグラス(エリザベス・ライダー)ほか
映画「2番目に幸せなこと」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「2番目に幸せなこと」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
2番目に幸せなことの予告編 動画
映画「2番目に幸せなこと」解説
この解説記事には映画「2番目に幸せなこと」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
2番目に幸せなことのネタバレあらすじ:思いがけない妊娠
舞台は現代アメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルス。ヨガ・インストラクターのアビー・レイノルズは、恋人ケヴィン・ラサターから別れを突きつけられ落ち込んでいました。
アビーは聡明で美しい女性でしたが、どうにも男運が無く長続きしません。子どもを熱望する彼女にとって、最後のチャンスだと思っていたケヴィンとの別れは非常に辛いものでした。アビーが落ち込んだ時、決まって相談を持ちかけるのが、一番の親友ロバート・ウィタッカーです。彼はゲイで、庭師として働いていました。
2人は互いを世界一の親友だと思い、信頼し合っています。そんなある夜、彼らは泥酔した勢いで一夜を共にしてしまいます。翌朝、酔いが覚めたロバートは激しく動揺しました。彼の態度に傷ついたアビーは出て行ってしまい、少しの間音信不通になります。
元の関係に戻りたいと悩むロバート。しばらくして現れたアビーは、予想だにしないことを告白しました。ロバートの子どもを妊娠したというのです。アビーは産むことを決意し、出来ればロバートに父親になって欲しいと告げました。ロバートは真剣に考え抜き、アビーの夫にはなれないけれど、子どもの父親として生きていく決意を固めます。
2番目に幸せなことのネタバレあらすじ:複雑で幸せな家族
アビーは無事に息子サムを出産しました。アビーとロバートは結婚こそしなかったものの、一緒に暮らしてサムを育てます。複雑な事情を抱えつつも、2人は目一杯の愛情をサムに注いでいました。
そしてサムが6歳になった頃、それぞれに転機が訪れます。ロバートはサムを最優先するあまり、恋人に別れを告げられてしまいました。一方のアビーには新しい出会いが訪れます。ニューヨークの銀行投資家ベン・クーパーと知り合い、あっという間に恋に落ちたのです。
ロバートはアビーの新しい恋を喜びましたが、ベンが家庭に踏み込んで来るようになると複雑な気持ちを抱き始めました。そしてアビーとベンが婚約したと知り、サムの父親は自分だけだと激怒します。ベンはロバートの立場を奪うつもりは無いと必死に訴えますが、ロバートは耳を貸しません。
更に結婚を機にサムをニューヨークに連れて行くつもりだと知り、アビーとも衝突するようになってしまいました。アビーは話し合いの場を持とうとしますが、ロバートは頑なな態度を崩しません。ついにアビーはサムを連れ、黙って家を出て行ってしまいました。
2番目に幸せなことのネタバレあらすじ:思いがけない真実
アビーの行動に激怒したロバートは、サムを取り戻すため弁護士に相談します。しかし、アビーと結婚していない上に、ゲイであるロバートが親権を認められる可能性は低いと言われてしまいました。
サムを深く愛するロバートは諦められず、共同親権を求めて裁判を起こすことにします。召喚状を受け取ったアビーは、ある真実を告げるためロバートの家を訪れました。アビーの口から語られたのは、ロバートはサムの父親ではないという衝撃の事実です。
サムはロバートではなく、ケヴィンの息子だったのです。アビーは3年前にその事実を知ったそうですが、ロバートにはずっと隠してきました。ロバートはあまりのことに大きなショックを受けます。
実の父親という切り札さえ失ったロバートでしたが、一縷の望みにかけて裁判に挑みました。しかしアビー側の弁護士からゲイであることを攻撃され、どんどん不利な立場に追い詰められてしまいます。
2番目に幸せなことのネタバレあらすじ:親権争い
窮地に立たされたロバートが頼ったのは、サムの実の父親であるケヴィンでした。ロバートはサムのことを全て話し、共同親権を主張して欲しいと頼みます。ケヴィンは動揺しますが、面倒事はごめんだとロバートの頼みを断りました。
結局アビーに独占的親権を認める判決が下されてしまいます。絶望にうなだれるロバート。ところが法廷にケヴィンが現れ、サムの親権を主張しました。これにより、アビー、ロバート、そしてケヴィンの3人がサムの親権を争う事態になってしまいます。
判決は一旦保留となり、アビーは暫定的な親権が認められるもののカリフォルニア州から出てはいけないと宣告されてしまいました。アビーはケヴィンに事実を話したロバートを激しく詰ります。ロバートも思惑とは違う方向に走り始めた親権争いに頭を抱えていました。
2番目に幸せなことの結末:家族の絆
サムと会わせて貰えない日々が続くロバート。遠目にサムを見守っていると、それに気付いたベンがやって来ます。彼は仕事を辞め、ロサンゼルスに定住するつもりでいました。
アビーはロバートを拒絶し、サムにも近づくことを禁止します。しかしサムはロバートを慕い、とても寂しがっていました。何よりアビーとロバートは一番の親友同士。互いに寂しく思わないはずがありません。
アビーは態度を軟化させ、サムをロバートに会わせました。父と息子が強く抱きしめ合い、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「2番目に幸せなこと」のあらすじと結末でした。
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