きみに読む物語の紹介:2004年アメリカ映画。身分違いの男女の愛を描いたラブストーリー。生涯をかけて1人の女性を愛した老人の愛に胸を打たれる珠玉のラブストーリーです。
監督:ニック・カサヴェテス 出演者:ライアン・ゴズリング(ノア)、レイチェル・マクアダムス(アリー)、ジーナ・ローランズ(老婦人)、ジェームス・ガーナー(老人)ほか
映画「きみに読む物語」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「きみに読む物語」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「きみに読む物語」解説
この解説記事には映画「きみに読む物語」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
きみに読む物語の簡単あらすじ
17歳のアリーが休暇の時にノアと出会い恋に落ちる。身分の違う二人がアリーの母親に反対され別れてしまう。その後戦争が始まりノアが入隊して戦争にいく。アリーはその間裕福な家柄のロンと出会い恋に落ちる。戦争の間、ノアは、アリーへの思いをたちきれず手紙を出し続けるが返事は来ない。戦争が終わり、ノアが偶然町でアリーとロンのデートを見てしまう。追いかけたが、アリーはバスに乗ってしまい出会えなかった。ノアは、アリーと初めて恋に落ちた農場跡地を買い取り、リフォームを完成させる。結婚を決めたアリーは、結婚式間近で、リフォームを完成させた家とノアの新聞記事を目にする。今までの押さえていた気持ちが爆発して感情を抑えられなくなる。けれど家族を悲しませたくない。優しく豊かなロンは最高の結婚相手と自分を騙して騙してロンとの結婚を決めようとするが、自分の情熱を押さえられなくなり、運命の恋愛で結ばれる。しかし映画の序章では老人がアルツハイマーで入院しているそばにいるのがノア。アルツハイマーを患っているのはアリー。二人の情熱的な恋愛物語ををノアが枕元で語っているのだ。記憶が戻る時とノアを誰と言って記憶がなくなるときがある。何度も何度も二人の愛の物語を読み聞かせて。アリーが昔の二人を思い出すように何度も何度も。ノアの愛の深さ。愛を代わらずアリーに寄せている。
以上、簡単なあらすじでした。
きみに読む物語のネタバレあらすじ:起・2人の出会い
認知症の老夫人に本を読み聞かせるのが、老人の日課です。認知症により、老夫人は、老人が誰であるかも認識していませんが、老人は今日も物語の続きを読み始めます。物語は、ノアとアリーが出会った1940年の祭りの日の夜に遡ります。夏の間、休暇に訪れていた金持ちの令嬢アリーにノアは一目ぼれします。アリーの気をひくため、ノアはアリーにアプローチします。はじめは相手にされなかったノアでしたが、次第にノアの自由なところに惹かれていきます。そして2人は恋人になったのでした。
きみに読む物語のネタバレあらすじ:承・引き裂かれた愛
夏の間、2人は恋人同士として楽しく過ごします。しかし、アリーの両親は、材木工場で働く貧しい青年ノアと娘が交際することを認めようとしません。両親は2人の仲を引き裂きます。アリーの両親はアリーを地元に連れ帰り、2人は離れ離れになってしまいます。ノアはアリーに手紙を書きますが、返事がくることはありませんでした。実は、アリーの母親が手紙を隠していたのでした。
きみに読む物語のネタバレあらすじ:転・再燃する2人の恋
離れ離れになった2人は、別々の道を歩み始めます。時がたち、アリーは、両親が望むような裕福な男性と婚約します。ノアも新たな女性と交際を始めます。しかし、別々の道を歩みながらも、2人はお互いのことを忘れられずにいました。ノアのことが忘れられないアリーは、結婚前に、ノアに会いに行きます。突然のアリーの訪問に動揺するノアでしたが、再会した2人の恋はすぐに再燃します。ノアが連絡をくれなかったことをアリーは責めます。ノアは手紙を書き続けていたことをアリーに伝え、真実を知ったアリーは動揺します。ノアは、今でもアリーを愛していると言います。そして、2人は結ばれます。
きみに読む物語の結末:真実にきづいたとき
すぐに2人の関係が婚約者に知られてしまいます。引き留めるノアをふりきり、アリーはノアの元を去る決意をします。一旦は婚約者の元に戻ったアリーでしたが、まだ2人の男のどちらを選ぶか揺れているようです。どちらの男を選んだのか教えて欲しいと老婦人は老人に催促します。突然、老婆は、その物語が自分達の物語であったことに気が付きます。アリーが最終的に選んだのは、ノアだったのです。そして、2人は永遠の愛を誓ったのでした。
以上、映画のあらすじと結末でした。
きみに読む物語のレビュー・感想
最後に二人は、同時に亡くなるのですが、一緒に抱き締めあって。涙が止まらなくて、愛情が沸いてくる映画です。こんなに、愛されて愛して、素敵な映画でした。愛を一人の女性に注いで人生をかけて、二人の十代からの恋愛の様子や二人が喧嘩してうまくいかない演技もどんどん引き付けられてしまいます。この二人は、役柄で恋人でしたが、プライベートでもお付き合いが始まったみたいです。良い映画は、役者さんもその役に入ってしまうのでしょうね。周りの景色も美しくて心に強く残る映画でした。
「きみに読む物語」感想・レビュー
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ラストは鳥肌が出るほど感動します。
10代の頃田舎町で出会い恋に落ちる二人、二人には貧富の差もあり
引き裂かれてしまうのですが、他にどんなに素敵な人と出会ってもお互いが忘れられず、再開を機に周りの反対を押し切り結婚をします。
お互いを生涯愛し愛される、羨ましいほどの純愛映画です。
老夫婦になると、奥さんが認知症になってしまうのですが、2人の出会いからの物語を語ると思い出し、その瞬間だけ戻ってきてくれるのです。
病気になっても愛する人は忘れられない。
ラストは、老人ホームのベッドで手を繋ぎながら「また会おうね」と約束し亡くなります。
一人の人を死ぬまで愛しぬく、そして来世も会おうと誓い合う。
これ以上の映画にまだ出会っていません。大切な一作です。 -
高校生の頃初めてこの映画を見て、画面が見えなくなる程、感動で涙が止まりませんでした。10年以上経った今でも自分の中で1番のオススメしたい作品です。認知症になった妻に自分達の過去の話を物語として読み聞かせ、思い出しては忘れ…またその度に物語を読み旦那様の愛情の深さを感じます。2人は最後に亡くなってしまいますが、最期には記憶も正確で旦那様を認識し涙の止まらないハッピーエンドです。
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最後までお互いあんなに愛し合う事ができるなんて、青春の一ページの恋も馬鹿にできないんだなと思いました。アリーはあのような選択をしてくれて本当に良かったと思います。やっぱり最後は愛なんだな、愛は何にも勝るんだなと思わせてくれた映画でした。最後ノアは別の人と結婚して家庭を持ったんだなと思いましいたが、すぐに、アリーの事をその家族はママと呼んでいる事に気づき涙涙でした。
ラストが泣けます。とある老夫婦の出会いと運命を描いた物語。純粋に恋をする若き日の二人の姿や、最後まで妻を愛し抜く主人公の想いに感動しました。ストーリー自体はなんとなく予測できるので人によっては退屈かもしれませんが、こんな人生を送ることができたらどんなに幸せだろうと感じ、素直に泣けました。個人的には最も好きな映画の一つです。