マキシマム・ブロウの紹介:2012年アメリカ映画。『エクスペンダブルズ』で共演したスティーヴ・オースティンとドルフ・ラングレンが再びタッグを組んだバイオレンス・アクション作品です。決して開けてはならない “荷物”を巡って、過去に因縁のある男二人が抗争を繰り広げるストーリーです。
監督:ジェシー・V・ジョンソン 出演者:スティーヴ・オースティン(トミー・コノリン)、ドルフ・ラングレン(ジャーマン)、マイク・ドプド(フリオ)、ダーレン・シャラヴィ(デボン)、ロックリン・マンロー(エディ)ほか
映画「マキシマム・ブロウ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マキシマム・ブロウ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
マキシマム・ブロウの予告編 動画
映画「マキシマム・ブロウ」解説
この解説記事には映画「マキシマム・ブロウ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マキシマム・ブロウのネタバレあらすじ:起
アメリカ・ワシントン州シアトル。あるボーリング場で賭けボーリングに興じるルイス(パトリック・サボンギ)ら男数名。そこに乗り込んできたトミー・コノリン(スティーヴ・オースティン)と相棒のフリオ(マイク・ドプド)は男たちをぶちのめし、ルイスがこの街を牛耳る組織のボス、ビッグ・ダグ(エリック・キーンリーサイド)から借りた借金の返済を強制的に迫りました。かつてアメリカ軍の戦闘部隊に所属、イラク戦争従軍の経験もあるトミーはその強靭な肉体と格闘能力を買われ、今ではダグの下で用心棒兼借金取立人として働いていました。トミーの弟エディ(ロックリン・マンロー)はダグの金を使い込んでしまっており、しかも現在は訳あってファラガット群刑務所に服役中の身であり、しかも周囲はダグの息のかかった者たちに囲まれていました。トミーはエディの借金を肩代わりするためにダグの下で働いているのです。
マキシマム・ブロウのネタバレあらすじ:承
ルイスからの取り立ての後、ダグの事務所に戻ったトミーは、ダグから新たな仕事としてカナダ・バンクーバーにいる“ジャーマン”(ドルフ・ラングレン)という男にある小さな荷物を届けるよう依頼されました。ジャーマンはかつてトミーの仲間でしたが、考え方の違いから袂を分かっていたのです。荷物の中身は“知らなくていい”というものであり、トミーはエディの借金を帳消しにしてやるという条件を飲んで仕事を引き受けることにしました。その頃、今や新興組織のボスとして君臨するジャーマンは、ライバル組織のニッキー(ジョン・ノヴァク)に交渉を装って近づき、一味もろとも殲滅させていました。一方、トミーは仕事前にエディの面会に訪れ、仕事から足を洗ってほしいと願う妻ダーラ(クリステン・カー)と束の間の休息を過ごした後、フリオと共に車でバンクーバー目指して出発しました。しかしその道中、小さな荷物の中身を開けようとしたフリオはデボン(ダーレン・シャラヴィ)という人物が率いる謎の武装集団に銃撃されて死亡してしまいました。
マキシマム・ブロウのネタバレあらすじ:転
デボンはトミーに対して荷物に引き渡しを要求してきましたが、近くの店に隠れたトミーはデボンの手下のドーサン(ポール・ウ)とジェイク(マーク・ギボン)を殺し、銃弾が飛び交う中バイクを奪って逃走しました。デボンらを雇ったのはジャーマンと敵対する勢力のボス、アンソニー(マイケル・デインジャーフィールド)です。アンソニーもまたトミーが持つ荷物を狙っており、ルイスからトミーに関するあらゆる情報を入手していました。一方、ジャーマンは呑気にミキサーでミックスジュースを作りながらアンソニーの刺客を返り討ちにし、その様子を撮った映像をアンソニーに送り付けていました。その頃、傷の手当てをしたトミーはダグに電話をかけて仕事から降りると告げましたが、エディの件で揺さぶられたトミーはダグの命令に従うしかありませんでした。その夜、ヒッチハイクでバンクーバーに着いたトミーでしたが、その行動はアンソニーの用心棒カール(ジェリー・トリンブル)に把握されていました。トミーは個人情報を盾にゆすってきたカールを格闘戦の末に退けますが、その直後にデボンとその部下である女拷問人モニーク(モニーク・ガンダートン)にスタンガンで気絶させられて捕らえられました。
マキシマム・ブロウの結末
拘束されたトミーは視察にやってきたアントニーを頭突き一発で殺害、拷問を仕掛けてきたモニークを殺すと、デボンとの格闘戦に挑んでこれを倒し、奪われた荷物を回収して立ち去ろうとしたところをデボンの手下ラルフ(ピーター・ブライアント)に銃撃されて捕らえられ、ジャーマンの元へ連れていかれました。トミーはジャーマンの主治医ウィルヘルム(ウィリアム・B・デイヴィス)に拘束されて血を抜かれ、ジャーマンから衝撃の事実を告げられました。何と小さな荷物はダミー(何の変哲もないシーズンチケット)であり、本当の荷物とはトミー自身のことだったのです。血液の病気を患うジャーマンは治療のために同じ血液型のトミーの血を欲しており、ジャーマンと繋がっていたダグはトミーを売ったのです。しかし、トミーはウィルヘルムの首を噛み切って脱出すると手下らを皆殺しにしました。ジャーマンはトミーを殺そうとしたラルフを射殺、トミーはジャーマンと肉弾戦を繰り広げ、最後は銃を向けてきたジャーマンを射殺しました。トミーはジャーマンのベンツを奪ってシアトルに戻り、裏切りを詫びてきたダグと決別しました。エディの借金は無事帳消しとなり、エディは兄のためにもやり直すことを誓いました。トミーはベンツを業者に売って新車のピックアップトラックを買い、その際にトランクに入っていた大金入りのバッグを手にすると、ダーラに電話をかけて「愛してる」と伝えました。
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