オペラ座の怪人の紹介:2004年アメリカ,イギリス映画。数多くあるオペラ座の怪人のメディア展開の中で、アンドリュー・ロイド・ウェバー版のミュージカルを原作としたものとしては唯一の映画。劇中の歌唱は実際に俳優陣が担当している。
監督:ジョエル・シューマカー 出演:ジェラルド・バトラー(ファントム)、エミー・ロッサム(クリスティーヌ)、パトリック・ウィルソン(ラウル)、ミランダ・リチャードソン(マダム・ジリー)、ほか
映画「オペラ座の怪人」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「オペラ座の怪人」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
オペラ座の怪人の予告編 動画
映画「オペラ座の怪人」解説
この解説記事には映画「オペラ座の怪人」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
オペラ座の怪人のネタバレあらすじ:起
富裕層が日々娯楽として嗜むもとしてオペラがありました。そしてその中でも著名なオペラ座の地下には、とある噂がありました。それはそのオペラ座の地下にはファントムという謎の男が住み着いており、そのファントムがオペラ座を裏から取り仕切っているというものです。そして、ファントムという男は実際に存在していました。彼は産まれながら醜悪な外見をしていた為、長年見世物小屋で蔑まれ生きてきました。
オペラ座の怪人のネタバレあらすじ:承
そしてある日その見世物小屋から脱走し、このオペラ座の地下に逃げ込んだのでした。ひっそりと暮らしていたファントムでしたが、ある日このオペラ座のコーラスガールに恋をします。ファントムは大変音楽の才能に恵まれていた為、彼女に歌を教える「音楽の天使」として彼女と接触します。元々素質のあったクリスティーヌは、ファントムの指導のもと一気に頭角を表します。そしてファントムの策略もあり、彼女にオペラのメインヒロインを演じる機会が訪れます。
オペラ座の怪人のネタバレあらすじ:転
実力のある彼女が主演を務める舞台は大成功、一気にクリスティーヌは脚光をあびる事となります。しかしそんな時、舞台の新支配人としてかつてのクリスティーヌの幼馴染、ラウルがやってきます。ラウルは外見、人柄、家柄どれをとっても申し分なく、クリスティーヌとラウルは恋に落ちます。しかしその様子を見て嫉妬に駆られたファントムは、何とクリスティーヌを自らの住む地下へと拉致してしまうのでした。クリスティーヌは今まで音楽の天使と崇めていた男の本当の姿を目にします。その醜さからファントムは自ら仮面をかぶっていた為その表情は読み取れませんでしたが、そこには確かに悲しみや怒り、嫉妬といった負の感情が渦巻いていました。
オペラ座の怪人の結末
クリスティーヌを救出しにきたラウルに危害を加えるファントムに怒りを覚えつつも、クリスティーヌはそんな表情をするファントムの人生を思い、彼の仮面を外し口づけを落とします。その衝撃的な行動に、ファントムはクリスティーヌを解放し、闇の世界へと消えて生きました。そして時は流れ、クリスティーヌが天国へと旅立ちました。そしてその墓標の前には、未だ変わらぬ愛を示すファントムからの一本の赤いバラが置いてあるのでした。
「オペラ座の怪人」感想・レビュー
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「オペラ座の怪人」は舞台も見たことがあるのですが、この映画は忠実に再現されていて、ファンとして嬉しく思いました。映像も美しく、役者たちの歌唱も素晴らしい。個人的に大満足な一作です。
特に印象に残ったのは、舞台では実現が難しいダイナミックなカメラワークや一面の雪景色。きらびやかで華やかなマスカレードのシーンも見ごたえがあります。
途中何度か挟まれるモノクロームの世界は映画オリジナルのシーンですが、これがラストにじんわりと色をにじませる。その暗喩の素晴らしい演出に涙が出ました。 -
とにかく、かのミュージカルの映画化というだけあって、音楽が素晴らしいです。俳優たちが実際に歌を歌っているのも楽しみのひとつ。ジェラルド・バトラー演じるオペラ座の怪人の歌声はとてもセクシーです。舞台芸術も華やかで、観ていて、夢の国にいるようでした。
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音楽と映像が美しく、映画館で何度も見て、サントラまで買いました。それまで、ミュージカルに対して苦手意識があり、一度も見たことがなかったんですが、この作品だけは感動して大好きになりました。クリスティーヌがファントムの仮面をはがす場面が印象に残ってます。
この映画でミュージカル映画を初体験しました。
話が進む中でいきなり歌とか踊りとかが始まるのってどうなのかと、少し抵抗感がありました。が、いざ観てみるとなんの違和感もない、というより音楽に乗せることでよりシーンの雰囲気が強く伝わってきて、ミュージカル映画も面白いなと思いました。
この映画で印象的なのはセットの素晴らしさで、本当にオペラ座の中や、パリの街中にいるような気分になれました。