赤い風船の紹介:1956年フランス映画。ある日、パスカル少年は街で赤い風船を見つける。パスカルが風船を大切に扱っていると、風船は意思を持ちパスカルの後を追いかけるようになった。少年と風船の友情をファンタスティックに描いたフランス短編映画の傑作。1956年のカンヌ国際映画祭で短編パルム・ドールに輝くなど、複数の映画賞を受賞した。
監督:アルベール・ラモリス 出演者:パスカル(パスカル・ラモリス)、青い風船を持った少女(サビーヌ・ラモリス)、シュザンヌ・クルーティエ、ジョルジュ・セリエほか
映画「赤い風船」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「赤い風船」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「赤い風船」解説
この解説記事には映画「赤い風船」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
赤い風船のネタバレあらすじ:少年と風船の出会い
舞台は1950年代のフランス、パリ。登校中の幼い少年パスカルは、街灯に引っかかっていた大きな赤い風船を見つけます。風船を救出し、紐を握って学校へ向かうパスカル。しかしバスの乗車を断られたり、下校時は雨の中風船を庇ってびしょ濡れになったりと散々な目に遭います。その上ようやく持ち帰った風船は母親に窓から放り出されてしまいました。すると不思議なことに、風船はその場にふわふわと留まりパスカルの側を離れようとしません。翌日、パスカルと風船は一緒に学校へ向かいます。紐を掴んでいなくても風船はパスカルを追いかけて来ます。意思が宿っているらしい不思議な風船とパスカルはすっかり仲良くなりました。
赤い風船のネタバレあらすじ:奪われた風船
風船はパスカルの後を子犬のようについて行きます。怒る先生をからかうように追いかけ回したり、道ですれ違った少女が持っていた青い風船と惹かれ合ったり、とても好奇心旺盛です。仲の良いパスカルと風船の姿に、街の悪戯っ子達は嫉妬心を募らせていました。母親に連れられて教会へ向かったパスカル。ところが風船も入って来て騒ぎになり、2人は一緒に教会を抜け出して街に出ました。パスカルがパン屋に入っている隙に悪戯っ子達がやって来て風船を持ち去ってしまいます。風船がいないことに気づいたパスカルは街を探し始めます。
赤い風船の結末:風船と共に
悪戯っ子達は風船に石を投げつけて遊んでいました。何とか風船を救出したパスカルでしたが、大勢の悪戯っ子達に追いかけられ、ついに空き地で囲まれてしまいます。遠くへ逃げるよう風船に叫ぶパスカル。風船はパスカルを案じているのかその場から動きません。すると悪戯っ子の1人が投げた石が命中してしまい、風船は萎んでいきます。最終的に踏み潰された赤い風船は地面に横たわりました。その時、街中の風船が人々の手を離れ一斉に空に舞い上がりました。色とりどりの風船が街の空を彩ります。たくさんの風船が向かった先は、赤い風船を失い悲しむパスカルのところでした。降りて来る風船達に飛び上がって喜ぶパスカル。彼は風船の紐をまとめて握り、空に浮かび上がります。パスカルが風船と共に青い空をどこまでも飛んでいき、この映画も終わりを迎えます。
以上、映画赤い風船のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する