ピンク・パンサー2の紹介:1975年イギリス映画。「ピンクの豹」(1963年公開)「暗闇でドッキリ」(1964年公開)に続くコメディ映画「ピンク・パンサー」シリーズの第3作です。 「ピンクの豹」以来となる伝説のダイヤモンド「ピンク・パンサー」を巡り、パリ警察のジャック・クルーゾー警部や因縁の怪盗ファントム、クルーゾー警部を目の敵にする上司のドレフュス主任警部らがドタバタ騒ぎを繰り広げます。
監督:ブレイク・エドワーズ 出演者:ピーター・セラーズ(ジャック・クルーゾー警部)、クリストファー・プラマー(チャールズ・リットン卿)、カトリーヌ・シェル(クローディーヌ)、ハーバート・ロム(ドレフュス主任警部)、ピーター・アーン(シャーキ大佐)ほか
映画「ピンク・パンサー2」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ピンク・パンサー2」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ピンク・パンサー2」解説
この解説記事には映画「ピンク・パンサー2」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ピンク・パンサー2のネタバレあらすじ:起
中東にある国“ルガシュ”の国立博物館に展示されていた、世界一大きなピンクのダイヤモンド“ピンク・パンサー”。厳重な警備をかいくぐって何者かが侵入、軽やかにピンク・パンサーを盗み取ると、金の刺繍で“P”と刻まれた白い手袋を現場に残して去っていきました。
一夜明けて、ピンク・パンサーが盗まれていることに気付いたワダフィ将軍(ピーター・ジェフリー)や国家情報局のシャーキ大佐(ピーター・アーン)らルガシュの国家要人たちは急遽対策を協議、その結果かつてピンク・パンサーを取り戻した実績のあるフランス・パリ警察のジャック・クルーゾー警部(ピーター・セラーズ)に捜査を依頼することに決定しました。ところがその頃、クルーゾーはしがないパトロール巡査に降格させられており、更には銀行強盗を見破れなかったなどの失敗を重ねてしまい、挙句の果てには目の敵にされている上司のドレフュス主任警部(ハーバート・ロム)から無給での停職処分を言い渡されてしまっていました。
ピンク・パンサー2のネタバレあらすじ:承
自宅アパートに戻ったクルーゾーは、突然が召使いで空手の達人でもあるケイトー(バート・ウォーク)に襲われました。その時、部屋にダイナマイトが投げ込まれ、クルーゾーは負傷したケイトーをその場に残して立ち去りました。一方、友好国であるルガシュから正式に要請を受けたフランス政府はパリ警察に命じてクルーゾーを警備に復帰させ、クルーゾーは早速ルガシュへと乗り込みました。 博物館での現場検証を終えたクルーゾーは、遺留品の白い手袋から、今回の犯行はかつてヨーロッパ全土を荒らし回った因縁深き宿敵で、4年前に引退したといわれている“怪盗ファントム”ことチャールズ・リットン卿(クリストファー・プラマー)によるものと確信しました。クルーゾーはリットン卿の滞在先である南フランス・ニースへと飛びましたが、その時密かに何者かがクルーゾーの後を追っていました。
ピンク・パンサー2のネタバレあらすじ:転
クルーゾーは電話業者を装ってリットン邸に乗り込みましたが、実は今回の事件とは一切関係のないリットン卿は真相を探るべくルガシュへ飛んでおり、応対に出たのはリットン卿の夫人クローディーヌ(カトリーヌ・シェル)でした。クルーゾーの正体を見破ったクローディーヌはまんまと彼を罠にはめ、スイス・アルプスの保養地グシュタートへと逃れました。クルーゾーも彼女の後を追ってグシュタートへ向かいました。
その頃、身分を偽ってルガシュ入りしたリットン卿はかつての仲間だった小悪党のペピ(グレアム・スターク)と再会、暗黒街を仕切る人物(エリック・ポールマン)に接触しますが、その人物はリットン卿の分け前を巡ってトラブルとなり、辛くも難を逃れたリットン卿はシャーキ大佐と接触、ウソ発見器にかけられたうえにダイヤの捜査を依頼されました。
その頃、クルーゾーはグシュタートのリゾートホテルに潜入、クローディーヌが宿泊する部屋に忍び込んでピンク・パンサーの手掛かりを探していましたが、かえって部屋を滅茶苦茶に荒らしてしまいました。そんな折、クルーゾーはドレフュスからクローディーヌを逮捕するようにとの電話を受け、逮捕の理由を確認しようと折り返しパリ警察に電話をかけましたが、当のドレフュスは休暇中で不在にしていました。
ピンク・パンサー2の結末
クルーゾーがグシュタートでドタバタ騒ぎを繰り広げていたところにリットン卿がルガシュから戻ってきました。実はピンク・パンサーを盗み出したのはクローディーヌであり、リットン卿がクローディーヌからピンク・パンサーを受け取ったところ、そこにシャーキ大佐が拳銃を手に押しかけてきました。シャーキ大佐は事件解決の手柄を独り占めにするため、リットン卿夫妻を始末したあとはクルーゾーをも葬り去ろうと考えていたのです。
一方、クルーゾーの命を狙っていたのはほかならぬドレフュスでした。ちょうどシャーキ大佐がリットン卿夫婦を殺そうとしていたところ、ドレフュスはクルーゾー目がけて発砲しましたが失敗、シャーキ大佐はドレフュスの流れ弾に当たって死亡してしまいました。
クルーゾーはドレフュスに代わって主任警部へと昇進、逮捕されたドレフュスは精神病院に収監されました。そしてリットン卿は引退を撤回、再び怪盗ファントムとして活動を再開しました。
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