秘密の花園(1993)の紹介:1993年アメリカ映画。「小公女」、「小公子」で有名なバーネット作の同名小説を、「ドラキュラ」のフランシス・フォード・コッポラ製作総指揮で映像化。心を閉ざした少女メアリーが、荒れ果てた花園の再生を通して自身と周囲を変えていく物語。
監督:アグニエシュカ・ホランド 出演:ケイト・メイバリー、ヘイドン・プラウス、アンドリュー・ノット、マギー・スミス 他
映画「秘密の花園(1993)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「秘密の花園(1993)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「秘密の花園(1993)」解説
この解説記事には映画「秘密の花園(1993)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
秘密の花園(1993)のネタバレあらすじ1
十歳のメアリー・レノックスは生まれ育ったインドで、突然の地震で家族を亡くす。両親に構われず育ったメアリーは、他人に心を開かず、泣くこともできない少女だった。イギリスに住む伯父のクレイヴン伯爵の元に引き取られるが、最愛の妻リリアスを亡くして以来心を閉ざし続けている伯爵は、メアリーに関心を持たず旅行に出てしまう。何かと厳しい家政婦頭のメドロック婦人や屋敷の重苦しい空気に馴染めず、頑なな態度をとるメアリー。しかしそんなメアリーに心優しいメイドのマーサは温かく接する。
秘密の花園(1993)のネタバレあらすじ2
メアリーは伯母の部屋から一本の鍵を見つける。それは庭園の奥にある開かずの扉の鍵だった。扉を開けたメアリーが見たのは荒れ果てた秘密の花園だった。そこはリリアスが事故死した場所であり、リリアスの死後伯爵によって封印されて以来誰も足を踏み入れていなかった。メアリーは、生き物をこよなく愛するマーサの弟ディコンを誘い、大人たちに内緒で花園を再生させていく。
秘密の花園(1993)のネタバレあらすじ3
ある夜、メアリーは誰かのすすり泣く声で目を覚ます。声の主を探すメアリーが出会ったのは伯爵の息子で従兄弟のコリンだった。生まれつき病弱なコリンは歩くことができず、の元部屋から一歩も出たことがなかった。父親に振り向いてもらえず、心身ともに卑屈に凝り固まったコリンを見かねたメアリーは、外に連れ出そうとする。メアリーから秘密の花園の存在を聞かされたコリンは、初めてメドロックに逆らい外出する。メアリーとディコンに案内され花園に足を踏み入れたコリンは、花や生き物に溢れた空間に魅了される。そこを庭師の老人ベンに発見されるが、リリアスに生前花園を任されていた彼は秘密を守ると約束する。外に出るようになったコリンはついに自分の足で歩き始めるように。
秘密の花園(1993)のネタバレあらすじ4
メアリーがコリンの健康に悪影響を及ぼすと考えたメドロックは、メアリーを部屋に閉じ込めてしまう。しかしメアリーは秘密の通路を使い、ディコンと共にコリンを外へ連れ出す。その夜ベンが見守る中、三人はたき火を囲んで魔法の儀式を行う。コリンは父親が帰ってきて悲しみから救われることを懸命に祈る。
秘密の花園(1993)の結末
亡き妻が花園から自分を呼ぶ夢を見た伯爵は、すぐさま屋敷に引き返す。コリンとメアリーの部屋はもぬけの殻になっており、慌てる伯爵とメドロックに、マーサは彼らは花園にいると告げる。甦った花園の中で伯爵が見たのは、自分の足で歩き回るコリンだった。ようやく真正面から向き合えた二人は、互いに固く抱き合う。絆を取り戻した伯爵とコリンだったが、メアリーは寂しさからその場を走り去り、初めての涙を流す。伯爵は花園を閉めないと約束し、メアリーを慰める。伯爵やコリンが健康と明るさを取り戻したことに、メドロックをはじめ屋敷の人々も喜び合うのだった。その後花園が閉じられることは二度となかったという。
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