罠の紹介:1949年アメリカ映画。ボクシング映画の古典で、上映時間と劇中の経過時間を一致させるという実験を行なった名作。時計が何度も映し出され、リアルタイムであることを強調している。後の巨匠・ロバート・ワイズ監督にとっても代表作のひとつ。
監督:ロバート・ワイズ 出演:ロバート・ライアン(ストーカー・トンプソン)、オードリー・トッター(ジュリー)、ジョージ・トビアス(タイニー)、アラン・バクスター(リトル・ボーイ)、ハル・フィーバーリング(タイガー・ネルソン)、デイヴィッド・クラーク(ガンボート)、ウォーレス・フォード(ガス)、パーシー・ヘルトン(レッド)、ダリル・ヒックマン(シャンリー)、ほか
映画「罠」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「罠」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
罠の予告編 動画
映画「罠」解説
この解説記事には映画「罠」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
罠のネタバレあらすじ:起
今夜もパラダイス・シティ・アリーナではボクシングの試合が行われています。ストーカー・トンプソン(ロバート・ライアン)もメイン・イベントの直後の試合に出場予定です。
彼は35歳であり、もうボクシング選手としての盛を過ぎていました。ホテルの部屋で「今日は勝てそうな気がする」と妻のジュリー(オードリー・トッター)に話しかけますが、彼女はそんな言葉を信じません。最近の夫は負け続きでした。
しかも今日の相手はタイガー・ネルソン(ハル・フィーバーリング)という23歳の若い選手です。彼女は夫にわざと負け、とっととボクシングを引退してほしいと願っていました。
罠のネタバレあらすじ:承
一方、ストーカーのマネージャーのタイニー(ジョージ・トビアス)も同じ気持ちです。彼はもはやストーカーのキャリアは終わったと見なし、最後の一儲けとばかり八百長試合に応じるつもりでした。
カネを出したのはタイガーのスポンサーである”リトル・ボーイ”と呼ばれるギャングです。カフェで50ドルを受け取ったタイニーはアリーナに向かいますが、八百長の件をストーカーにはわざと知らせません。
彼が八百長を拒む可能性もありましたし、何よりもあえて試合を放棄しなくても、ストーカーが若いタイガーに勝つとは思えなかったからです。
罠のネタバレあらすじ:転
ストーカーもアリーナに入り、試合までの時間を他のボクサーとの会話で潰します。ボクサーたちはいずれもチャンピオンになることを夢見ていますが、中々うまくはいきません。
散々将来大物になることを喋っていたガンボートも試合に破れ、病院に運ばれていきます。
ストーカーは暗い気持ちになりますが、妻が見に来る試合で負けるわけにはいかないと気持ちを集中させていきます。
罠の結末
ところが、リングに出て観客席を見渡すと妻の予約席は空っぽです。彼女は夫が負ける姿を見たくないと思い、アリーナの前まで来たものの踵を返してしまったのでした。
それでもストーカーは若いタイガー相手に善戦します。こうなると八百長がうまくいかないと思ったタイニーは、試合の途中で事情を話し、ストーカーに負けるように促します。
しかし意地になったストーカーは最後のラウンドで相手をノックアウト。怒ったギャングたちは試合後に彼の右拳をレンガで潰してしまいます。
夫が倒れているのを知ったジュリーはそばに駆けつけ、彼を介抱します。そして涙を流しながらも、彼がボクシングができないことを知って、かえって喜ぶのでした。
以上、映画「罠」のあらすじと結末でした。
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