シャドウ・エフェクトの紹介:2017年アメリカ映画。平凡な人生を送る男の脳裏にたびたび浮かぶ信じられない光景。それは要人達を次々と暗殺し、直後に自ら命を絶つ自分の姿だった。この恐ろしいビジョンは単なる妄想か、それとも何かの罠なのか。真実を追い求めた男は、ある驚くべき陰謀にたどりつく。「ターミネーター」のカイル・リースこと、マイケル・ビーンの悪役ぶりが見どころの奇想天外なサスペンス・アクション。
監督:オービン・オルソン/アマリヤ・オルソン 出演者:キャム・ギガンデット(ガブリエル・ホワース)、ジョナサン・リース=マイヤーズ(リーズ)、マイケル・ビーン(ホッジ保安官)、ブリット・ショウ(ブリン・ホワース)、カレン・モス(フランシス州知事)、マーク・アッシュワース(ジャック)ほか
映画「シャドウ・エフェクト」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「シャドウ・エフェクト」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
シャドウ・エフェクトの予告編 動画
映画「シャドウ・エフェクト」解説
この解説記事には映画「シャドウ・エフェクト」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
シャドウ・エフェクトのネタバレあらすじ:起
シアトルに暮らすガブリエル・ホワース(キャム・ギガンデット)。亡き両親のダイナーを引き継ぎ、妻のブリン(ブリット・ショウ)と切り盛りしています。ガブリエルは最近、謎のフラッシュバックに悩んでいました。州知事や活動家を暗殺し、その直後に自爆する自分の姿がまるで現実のように蘇るのです。心配したブリンは、リーズ(ジョナサン・リース=マイヤーズ)という医師に夫を診せます。リーズは仕事のストレスが原因だろうと言い、睡眠改善の薬を処方するだけです。納得がいかないガブリエルは、図書館で最近の事件を調べます。そこにはフラッシュバックで見た州知事のフランシス(カレン・モス)やロビイストのジャック(マーク・アッシュワース)が何者かに殺害されたという記事が。ショックを受けたガブリエルが図書館を出ると、どこからか音楽が聞こえてきます。その途端ガブリエルにフラッシュバックが起こります。そのまま地下鉄へ向かった彼は、1人の男性を見つけるとホームに入ってきた電車めがけて突き飛ばします。その場にいた警備員が地上に逃げたガブリエルを追いますが、逆に拳銃で撃たれ死亡。ガブリエルもそのまま自爆します。爆音と共に自分の部屋で我に返ったガブリエルは、これまでの出来事全てが現実だと悟ります。
シャドウ・エフェクトのネタバレあらすじ:承
しかしブリンに話しても信じてもらえず、ダイナーに来る保安官ホッジ(マイケル・ビーン)に打ち明けても相手にされません。ある日、ダイナーのラジオからあの音楽が流れてきました。ガブリエルにフラッシュバックが起こります。音楽が引き金だったのです。ガブリエルが地下鉄で殺害したのはイリノイ州議員でした。ガブリエルが地下鉄に戻り線路を調べていると、いきなり物陰から現れたホッジが彼に銃を向けます。撃たれた瞬間、我に返ると自宅のトイレで吐いているガブリエル。もはや訳がわからず錯乱状態になります。もしやリーズが関与しているのではと考えたガブリエルは、診察所を探ります。リーズは過去に妻を事故で亡くしていました。その後も音楽が聞こえた途端に家から出たガブリエルは、ビルの上から要人を銃で狙います。しかし今回は失敗。車で逃走するガブリエルを追ってきたのはホッジでした。ホッジはガブリエルを逮捕するどころか、車で谷底へ落として殺害しようとします。ガブリエルはその場から逃亡し、ガソリンスタンドで車を盗むと走り出します。
シャドウ・エフェクトのネタバレあらすじ:転
ガブリエルがリーズのもとへ行き問い詰めると、リーズは「君にこのプロジェクトは邪魔できない」と謎の発言をします。そこへホッジと部下の警官が飛び込んできたため、ガブリエルはやむなく逃げ出します。家に戻り、ブリンに怒りをぶつけるガブリエル。怯えたブリンは、自分は雇われて妻のふりをしていただけだと白状します。そこへ追って来たホッジがガブリエルを撃ち、頭部に銃弾を受けた彼は絶命します。次に目覚めたガブリエルは、どこかの施設で拘束されていました。1人の男がガブリエルの頭部に奇妙な装置をつけ、無理やり映像を見せ音楽を聞かせます。脳に電流を流されたガブリエルの心臓は停止。驚いた男は蘇生措置を行いますが、目覚めたガブリエルに絞殺されます。地下に降りたガブリエルを待っていたのはリーズでした。彼は真相を語り出します。死んだ妻を複製する研究をしていたリーズ。彼に手を差し伸べたのはSOLという米国入植者による秘密結社でした。彼らはリーズの研究に出資する条件で、人間を殺人マシンにするプログラムを作らせます。標的にされたのは、海軍特殊部隊で狙撃の名手だったガブリエル。リーズはガブリエルの記憶を抹消し、13体のクローンを複製。SOLにとって不利益な政治家を次々と殺害させていたのです。
シャドウ・エフェクトの結末
自分がクローンの1人だったと知って青ざめるガブリエル。そこへホッジが現れます。彼はガブリエルの元司令官でした。ホッジは水槽に入っているガブリエルのクローン達を見せます。任務を終えたクローンは自爆しますが、彼らは記憶を共有しているためフラッシュバックが起こっていたのです。油断したガブリエルはホッジの部下に撃たれ、ブリンに助けられます。リーズは地下室から脱走し、残ったホッジはガブリエルとブリンを追います。血まみれのガブリエルは、新しいクローンを再生してくれと言って息絶えます。ブリンが水槽を破壊すると、意識のない次のガブリエルが倒れ出ました。ホッジが音楽を流すと、ガブリエルの意識が戻ります。ホッジはガブリエルにブリンを撃たせるつもりでしたが、ガブリエルが撃ったのはホッジでした。ブリンはガブリエルを抱きしめます。地下室はガスが充満し、脱出しないと危険な状況です。一緒に逃げてと言うブリンをガブリエルは振りきり、自分はここに残ると言います。「やつらの行為を世間に教えてほしい」。そう言うとエレベーターシャフトからブリンを地上へ上げ、自分は炎に包まれます。ブリンは泣きながら地上へ戻って行きます。次の瞬間、ガブリエルがフラッシュバックに苦しんでいる姿が映ります。そこはダイナーではなく高層ビルの一室。「また気分が悪いの?」と、女性の声がします。
この映画の感想を投稿する