映画「スパイクス・ギャング」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
スパイクス・ギャングの紹介：1974年アメリカ映画。『その女を殺せ』、『ミクロの決死圏』、『トラ・トラ・トラ!』等、様々なジャンルで傑作を遺したフライシャー監督による西部劇。ベテラン銀行強盗スパイクスとささやかな自由を夢見る若者たちとのつかの間の師弟関係。スパイクス役は、『北国の帝王』、『殺人者たち』等のリー・マーヴィン。今日では『アポロ13』や『ハン・ソロ／スター・ウォーズ・ストーリー』の監督として活躍するロン・ハワードが若者の一人を演じる。
監督：リチャード・フライシャー 出演者：リー・マーヴィン（ハリー・スパイクス）、ゲイリー・グライムス（ウィル）、ロン・ハワード（レス）、チャーリー・マーティン・スミス（トッド）、アーサー・ハニカット（老アウトロー）、ノア・ビアリー・Jr.（ジャック・バセット）ほか
この解説記事には映画「スパイクス・ギャング」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
老人が木陰に血を流して倒れているのをウィル、レス、トッドの三人の農村青年が発見して匿う。その男ハリー・スパイクスはお尋ね者とわかったが、三人は夜こっそりと食べ物を運ぶ。スパイクスは感謝のことばを述べ、いつかこの恩に報いると言ってウィルの用意した馬で去っていった。だが、ウィルの父親は息子がこっそり強盗をかくまっていたことに気づいていた。父親の猛烈な体罰を受けたウィルは家出をする。レスとトッドに別れを告げたが、結局二人もウィルに同行する。
これからは親の束縛を逃れて自由だと思ったが、よそ者はどこでも信用されない。金がなくなり、教会の食べ物を勝手にいただき、ついに銀行強盗を試みる。成功したかと思ったが、銀行の前を通りかかった男をトッドが射殺する。奪った金もレスが落としてしまった。リオ・グランデ河を渡ってメキシコに入るが、質屋を襲ってつかまり留置場に入れられる。
8週間後、スパイクスが留置場の前を通りかかる。彼の計らいで3人は自由の身となった。スパイクスからトッドが殺した男が州上院議員だったこと、三人それぞれに生死にかかわらず1500ドルの賞金がかかっていることを教わる。三人を風呂に入れ、食事を取らせた後、翌朝スパイクスはまた去っていった。
スパイクスと別れていろいろな仕事を三人はする。そこへ再びスパイクスが現れる。三人の根性を買って強盗の仲間に誘い、三人はそれに応じた。三人に射撃の訓練をほどこし、新しい服を買い与える。トッドには眼鏡も作ってやった。そして銀行強盗について教え込む。
スパイクスは愛する妻を自分の手で殺した過去を三人に教える。妻が他の男と寝ていたからだ。三人はスパイクスとふざけ合うようになる。本当の仲間だと思っていた。だが、ユヴァルデの町の近くで三人の初仕事を待っている時、キッドという老人が強盗の仲間に入れてくれと言って近づいてくる。名うての悪党だが、今は食うに困っている。スパイクスは彼を仲間に入れることを拒む。運に見放された老いぼれだからだ。だが、老人がトッドを相手に銃の腕を見せてやると言い張るので、危険を感じたウィルは彼を撃ち殺す。後悔するウィルにスパイクスは、老人がこの稼業の引き際を間違えたのだと説明する。
ユヴァルデでの仕事は失敗に終わり、トッドが背中を撃たれる。トッドは助からないからあきらめろというスパイクスにウィルとレスは反発。スパイクスと三人は別れることになる。結局トッドは死に、ウィルはトッドが書いていた手紙を彼の家族に渡すために逃亡のさなかに密かに帰郷する。手紙はトッドの妹に手渡された。
二週間後メキシコに戻ったウィルはレスと待ち合わせていた教会の中でジャックという老人に話しかけられる。彼はレスの友人だが、レスが二人の賞金稼ぎに襲われたという。何と賞金稼ぎの一人はスパイクスだった。ウィルはベッドに横たわるレスに二人で農業を始める夢を語るが、レスが既に死んでいるのに気づく。
ウィルがスパイクスに会いに行く。スパイクスは待っていた。ウィルとレスを引き換えにスパイクスの罪を帳消しにするとテキサス州知事が約束したとスパイクスは言う。レスを殺す気はなかったがレスが銃を抜いたと言い訳をする。そしてウィルも殺したくはないと。だが、ウィルとスパイクスは撃ち合いになる。スパイクスは即死。駅まで歩いたウィルは、レスやトッドを想い浮かべながら息を引きとる。
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