スタントマンの紹介:1980年アメリカ映画。映画の撮影現場を舞台とする異色作で、その寓話的な内容が当時絶賛を受けた。アカデミー賞では、主演男優賞、監督賞、脚色賞にノミネート。ピーター・オトゥールの代表作のひとつ。
監督:リチャード・ラッシュ・出演:ピーター・オトゥール(イーライ・クロス)、スティーヴ・レイルズバック(キャメロン)、バーバラ・ハーシー(ニーナ・フランクリン)、アレン・ゴーウィッツ(サム)、ほか
映画「スタントマン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「スタントマン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「スタントマン」解説
この解説記事には映画「スタントマン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スタントマンのネタバレあらすじ:起
ある田舎町の安食堂。地元の男たちが食事をする中、余所者の若い男キャメロンがピンボールを始めます。そこに近づく保安官2人。彼が指名手配犯だと知ったためです。手錠をかけられたものの、抵抗して逃げ出すキャメロン。手錠の鎖を岩で切り、森林の中を逃げ回ります。やがて繁華な海岸の町へ。そこでは映画の撮影が行われていました。第1次世界大戦が舞台の戦争ものらしく、複葉機が飛んで銃を乱射。海岸の兵士たちがバタバタと倒れます。撮影が終了して休憩へ。その時、岩場にいた若い女優ニナが海へ転落、溺れかけたところをそばにいたキャメロンが助けます。機敏な彼に目をつけたのがその映画の監督イーライ・クロスでした。
スタントマンのネタバレあらすじ:承
警察からの通報でキャメロンが指名手配犯だと知っているクロスは、この映画のスタントマンとして働かないかと話を持ちかけます。ちょうど今までいたスタントマンが事故で死亡したため、彼の身分を拝借すればいいと言うのです。クロスは作品のためなら何でもするという男で、法を破ることも平気でした。これ幸いとばかり、クロスのオファーを受けるキャメロン。メイク係の女性に髪型や服装も変えてもらい、彼女と寝たりします。
スタントマンのネタバレあらすじ:転
さっそくベテランのスタントマンのもとで一通りのスタント技術を教わりますが、ハードな訓練にひと苦労。いざ臨んだ本番撮影では、高い塔からのジャンプや、機銃に追われての危険なスタントも成功させ、皆の喝采を浴びます。撮影が進むにつれてキャメロンはニナと恋仲に。しかしニナがクロスともベッドを共にしたことを聞くと嫉妬の炎を燃やします。
スタントマンの結末
そして撮影最後の日が近づきます。その日はクラシックカーを橋から落下させる難しいスタント撮影があり、キャメロンは監督が自分を事故に見せかけてその落下時に殺そうとしていると思い込みます。恋するニナに駆け落ちを懇願するキャメロン。それに同意したニナはクラシックカーのトランクに隠れます。撮影時にそのままその車で逃げようというのです。本番がスタートし、キャメロンは計画通りに逃げ出そうとしますが、タイヤがパンクして、車は落下。結局予定した通りの撮影になってしまいます。トランクにいたはずのニナはとっくに外へ出ていて無事。実はすべてクロスが仕組んだことで、そうやってキャメロンにリアルな演技をさせたのでした。映画の撮影はすべて終了。クロスはキャメロンに次の仕事を持ちかけますが、キャメロンは拒否。彼の映画現場体験は終わったのです。
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