太陽は光り輝くの紹介:1953年アメリカ映画。アービング・S・コップの短編小説『太陽は光り輝く』『虐殺の暴徒』『神は救う』の3編を映画化したヒューマンドラマです。アメリカ南北戦争終結から40年後を舞台に、再選を目指しながら町の問題を解決していく判事の姿を描きます。
監督:ジョン・フォード 出演者:チャールズ・ウィニンジャー(ウィリアム・ピットマン・プリースト)、アーリーン・ウィラン(ルーシー・リー・レイク)、ジョン・ラッセル(アシュビー・コーウィン)、ステピン・フェチット(ジェフ・ポインデクスター)、ラッセル・シンプソン(ルート・レイク)ほか
映画「太陽は光り輝く」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「太陽は光り輝く」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「太陽は光り輝く」解説
この解説記事には映画「太陽は光り輝く」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
太陽は光り輝くのネタバレあらすじ:起
アメリカを二分した南北戦争の終結から40年もの月日が流れたケンタッキー州のとある町。この町の判事であるウィリアム・ピットマン・プリースト(チャールズ・ウィニンジャー)はかつて南軍のラッパ手をしていた経歴の持ち主です。プリーストは次の判事選挙での再選を目指しており、挨拶周りにも余念がありません。
そんなある日、この町の良家の息子アシュビー・コーウィン(ジョン・ラッセル)が蒸気船で町に帰ってきました。そのことを知ったプリーストは厄介者のアシュビーが問題を起こさないか心配になり、プリーストの友人で医師のルート・レイク(ラッセル・シンプソン)は快く思っていませんでした。アシュビーはレイクの養子ルーシー・リー・レイク(アーリーン・ウィラン)と再会、その美しさに心を奪われました。
太陽は光り輝くのネタバレあらすじ:承
プリーストは裁判所で町の住人のトラブルを解決していく一方で、選挙活動にも力を入れていました。その一方で、北軍に近い弁護士のホーレス・K・メイデュー(ミルバーン・ストーン)は南軍色の濃いこの町を一新すべく判事選に立候補しました。
プリーストは挨拶周りの一環で、元南軍の上官だったフェアフィールド将軍(ジェームズ・カークウッド)の屋敷を訪ねました。実はルーシー・リーはフェアフィールド将軍の実の孫娘なのですが、フェアフィールド将軍は出来の悪い息子とふしだらな女との子であるルーシー・リーを自分の孫娘として認めず、レイクの養子となっていたのです。その気持ちは今でも変わっていませんでしたが、プリーストには感謝の気持ちを伝えました。
一方のルーシー・リーは、無頼漢のバック・ラムジー(グラント・ウィザース)から度々絡まれていました。その話を聞き付けたアシュビーはラムジーに決闘を挑み、その場に現れたプリーストはアシュビーの行為を名門の面汚しと非難しつつも、ラムジーに対して5分以内にこの町を出なければ逮捕すると警告しました。
太陽は光り輝くのネタバレあらすじ:転
そんなある日、この町に疲れ果てた女性が流れ着きました。この女性こそがルーシー・リーの実の母(ドロシー・ジョーダン)であり、この町で売春宿を経営するマリー・クランプ(エヴァ・マーチ)に会いにいこうとして倒れました。ルーシー・リーの母を助けたアシュビーは彼をレイクの元に連れて行き、レイクは彼女がもう長くはないことを悟りました。事態を知ったルーシー・リーも駆け付け、プリーストから自らの出生の秘密を聞き出しました。
ある日、トルネード地区に逃げ込んでいたラムジーは地区の者たちと狼藉を働き、プリーストは判事選に不利になることを承知のうえでラムジーに拳銃を向けて追い払いました。
その日の夜、プリーストは訪ねて来たマリーから、ルーシー・リーの母が亡くなったことを知らされました。
太陽は光り輝くの結末
ルーシー・リーの母は生まれ故郷であるこの町に埋葬されることを望んでいたとマリーから聞いたプリーストは、必ずその望みを叶えると約束しました。
この日はレモネードとイチゴ祭りが開催される日であり、プリーストらの計らいによりアシュビーはルーシー・リーを祭りに誘いました。アシュビーと一緒に踊ったルーシー・リーは誘ってくれたことを感謝し、母の死を告げると楽しんでいたフリをしていたと告げました。その時、ラムジーが婦女暴行の罪で連行されてきました。しかし、ラムジーは隙を突いて逃げ出し、駆け付けた保安官補らによって射殺されました。
翌日は判事選投票日。プリーストは周囲から軽蔑されることを覚悟の上でルーシー・リーの母の葬儀に協力しました。参列者はマリーとその下で働く娼婦たち、そしてプリーストのみでした。町の人々は軽蔑の眼差しを向けましたが、やがてプリーストに共感した人々が少しずつ葬列に参加しだし、やがてルーシー・リーやアシュビーも加わりました。葬列が教会に着く頃にはフェアフィールド将軍も駆け付け、葬儀は盛大なものとなりました。
プリーストは判事選の敗北を覚悟していました。しかし、開票が進むにつれて大接戦となり、最終的に同数で並びました。そして最後にプリーストが自分に投票、プリーストの再選が決定しました。町ではプリーストの再選を祝うパレードが開かれ、ルーシー・リーとアシュビーは結ばれました。
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