復讐のトリックの紹介:2017年韓国映画。ナム・ドジンはチェ・スンマンの殺害容疑で裁判にかけられていました。チェ・スンマンの死体は発見されず、切断された人差し指だけが物証として裁判は進みます。この事件の発端は3年前、マジシャンのソクジンと偽札用の銅板を持ったハヨンとの出会いから始まりました…という内容の韓国サスペンス映画です。
監督:キム・フィチョン・シク 出演者:コ・ス(イ・ソクジン/チェ・スンマン)、キム・ジュヒョク(ナム・ドジン)、パク・ソンウン(ソン検事)、ムン・ソングン(ユン弁護士)、イム・ファヨン(ハヨン)、パク・チア(マダム)ほか
映画「復讐のトリック」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「復讐のトリック」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
復讐のトリックの予告編 動画
映画「復讐のトリック」解説
この解説記事には映画「復讐のトリック」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
復讐のトリックのネタバレあらすじ:起
1948年、裁判所ではナム・ドジンに対する、チェ・スンマン殺人容疑の裁判が行われていました。ソン検事は石造邸から見つかったスンマンの右手の人差し指を証拠品として、ナムを責め立てています。ナムの弁護士のユンは、「死体が見つかっていないから殺人罪も何もない」と無罪を主張しています。
事の始まりは1945年の冬でした。「タクシー代が1ウォン足りないから貸してください」というハヨンという女性に、ソクジンがお金を貸します。ハヨンはタクシーの運転手と押し問答を繰り返していました。「茶色のカバンを返して」と言うハヨンに、運転手は「1ウォンでは返せない」と言っている最中、ソクジンが金を出し「これでいいだろう」と言ってハヨンを助けます。
慌てたハヨンは、靴を脱いだままでした。そこでソクジンは「寒いだろうから温まろう」とバーに誘います。「下心があったのね」というハヨンに、ソクジンは「そうじゃない」と言って、自分がマジシャンであることを告げ、二人はバーに入ります。
そしてハヨンに細工をした拳銃を撃たせ、マジックを成功させます。そしてソクジンは「自分は夜仕事だから、僕のホテルの部屋で寝ればいい、僕は昼間寝る」と言って、ハヨンにホテルの部屋を使わせました。
復讐のトリックのネタバレあらすじ:承
やがて二人は結婚し、夫婦でマジックをしながら各地を回っていました。ある日、ハヨンが体調を崩します。ソクジンは「一人でやる」といってハヨンを休ませます。ホテルに一人いるハヨンは、茶色のカバンを開け、銅版があることを確認しました。
ホテルに戻ったソクジンにフロントが「奥様に手紙です」と言って渡します。内容を読むと”銅板を今夜取に行く”と書かれていました。気になったソクジンが部屋に戻り、銅板を見つけると、それは偽札を作る銅板だったため、ハヨンを問い詰めます。
ハヨンは「私の叔父さんがオカモトシゲルから預かったもので、叔父さんがオカモトに殺され、アベ刑事が調べに来たが、アベ刑事は殺人事件よりも銅板を探しているようだった。そこで私が持って逃げた」と言います。ハヨンが手紙を見ると「オカモトシゲルだ」と言います。
約束の時間が迫り、ソクジンはハヨンに「僕がオカモトに会って話をつけて来る」と言ってフロントに降ります。フロントでオカモトを探していると、玄関付近で激しい音がしました。見に行くとハヨンが部屋から転落し、死んでいました。
復讐のトリックのネタバレあらすじ:転
検死の結果、ハヨンが妊娠していたことを知ったソクジンは、オカモトに殺されたと確信し、オカモトに復讐するため、アベに会いに行きます。しかしアベらに拉致されたソクジンは、アベから「オカモトに銅板を頼んだのは事実だが、オカモトは銅板と金を持ち逃げした。オカモトは日本語以外に何か国語も話す朝鮮人だ、オカモトには女がいた、お前が見つけるなら解放してやる」と言って、拳銃を渡します。
マジシャンをやめたソクジンは、タクシーの運転手になって偽札を使う男を探しました。そのころ、オカモトと名乗っていたナムは、印刷屋のキム社長に札を刷らせて、少しの謝礼を渡していました。そこでキム社長が「せめて半分分け前をくれ」と言うと、ナムと一緒にいるマダムも「渡してあげて」と言います。
やがてソクジンはナムがオカモトであると知り、チェ・スンマンと名乗って、ナムの運転手になりました。ナムはソクジンに時間を指定してキム社長に電話させます。その夜、キム社長がソクジンの電話に出ると、背後からナムに襲われ、証拠品の偽札と共に工場もろとも焼き殺されました。
覗き穴からしばらく調べた後、ソクジンはお手伝いに、オカモトと名乗って「銅板はもらった」とナムに伝言を頼みます。伝言を聞いたナムはスンマンが怪しいと思い部屋を調べると、天井に覗き穴が幾つも空いているのを見つけます。
復讐のトリックの結末
ソクジンがマダムに呼ばれると、マダムは「ナムを殺して」と言って銅板を渡します。ソクジンが「あなたはナムの女だろう」と言うと、マダムは「ナムが愛していた女はただ一人ハヨンよ、でもハヨンが妊娠していたからナムが殺した」と言います。
更に「ハヨンは私の下で働いていた女、叔父の話も全て嘘、ハヨンは好きな人が出来たと言いに来た」と話します。その後、ナムはマダムに「銅板をよこせ」と迫ります。マダムは「昔のように愛して」というと、ナムは「愛した女はいない、オレの秘密を知ったから殺したんだ」と言ってマダムに暴行を加えます。
ソクジンはナムを石造邸へ呼び、銃口を向けます。しかし気を抜いた隙に刺されて倒れました。ナムは拳銃を奪いソクジンを撃ちますが、マジック用の拳銃だったため弾は出ませんでした。ソクジンが反撃しナムが気を失うと、とどめを刺そうと引き金を引きますが、人差し指が無くなっていました。そこでソクジンは、ナムが自分を殺したように偽装し、姿をくらまします。
裁判所では、証拠の無いナムが有利に進んでいました。ソン検事が新しい証人がいると言って呼びます。それはソクジンでした。ナムは驚き「お前はチェ・スンマンだ、右手を見せろ」と言います。しかしソクジンの右手は石造邸の格闘の際、蒸気で壊死し切断していました。
生き証人の登場でナムは無期懲役の判決を受け、偽札と3件の殺人罪で訴追されました。ソクジンは銅板を海に捨て、ハヨンと思い出を胸に、右手が無くなったことでピエロの仕事をしていました。
以上、映画「復讐のトリック」のあらすじと結末でした。
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