タワーリング・バトルフィールドの紹介:2008年アメリカ映画。「廃墟ビルのステートタワーに灯がついている、今から入る」と言って戻ってこなくなった兄を探し、ステートタワーに入り込んだルーシーが体験する狂気の世界を描いたホラー映画です。ざっくりいえばお化け屋敷的作品です。
監督:ダン・ファルツォーネ 出演者:ロキシー・ストリックランド(ルーシー)、スティーヴ・ノートン(エイデン)、ノーム・ロス(メイソン)ほか
映画「タワーリング・バトルフィールド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「タワーリング・バトルフィールド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
タワーリング・バトルフィールドの予告編 動画
映画「タワーリング・バトルフィールド」解説
この解説記事には映画「タワーリング・バトルフィールド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
タワーリング・バトルフィールドのネタバレあらすじ:起
兄のタグからの留守電に気づいたルーシーが再生すると「廃墟ビルのはずのステートタワーの最上階に灯が付いている、今から入ってみる」という内容でした。気になったルーシーはステートタワーに向いますが、扉は閉ざされ入ることが出来ません。
兄の手掛かりをつかもうと色々探りますが何もわからず、兄の部屋に行ってみます。部屋にはステートタワーに関する記事や写真がたくさんあります。ステートタワーはトーマス・メイソンという男性のビルでしたが、妻のベアトリスの不審死があり、メイソンはその後「ステートタワーは別世界の入り口だ」というメッセージを残し自殺していました。
日記を見つけ、中を見るとステートタワーの様子が日々書かれ”中に入る”という言葉を最後に日記は終わっていました。ルーシーは再度ステートタワーに向います。近くに兄のメッセージがあり、見ると「僕はまだ中にいる」と書かれています。ステートタワーに着くと扉が開いていて、ルーシーは中に入りこみます。そして、兄の呼ぶ声が聞こえ、ルーシーは最上階へと階段を登りはじめました。
タワーリング・バトルフィールドのネタバレあらすじ:承
最上階の広間には食事とワインが並べられています。「ワインを飲みなさい」という声が聞こえ、ルーシーは飲み干すと、死んだはずのメイソンが現れます。ルーシーはメイソンに兄を探しに来たことを話します。メイソンは「お兄さんはこの中にいる、ここから出たければ、一番下に行け、そして燭台に灯をともせ、決して楽な道のりではない」と言って、ロケットの付いたネックレスを渡しルーシーを下に向わせます。
扉の向こうは白く光る部屋で、その中に暗い出口を見つけます。中に入ると縛り付けられた瀕死の男や、ゾンビのような労働者たち、更には人間と動物の混ざったような生物までいます。途中に神父がいて「あの人たちは罰を受けたんだよ」と言います。
別の部屋には死体の山、その時、男がマチェーテで襲ってきます。男はルーシーの付けているネックレスを見て、襲うのをやめます。そして男は「僕は出口を知らない、だからついていく」と言って、ルーシーの後ろをついて歩きはじめました。
タワーリング・バトルフィールドのネタバレあらすじ:転
二人は途中で、人形遣いの番人に会います。番人は「ここを通りたければ、これを持って行け」とランプを渡します。ルーシーがランプをもって歩きはじめると、ゾンビ達がランプに集まってきたのです。そこでルーシーは、ランプを使ってゾンビ達を一つの部屋に集めると、二人で逃げて歩きはじめます。
記憶のなかった男は少し思い出し、話しはじめます。「床に倒れ天井が見えていた。床は僕の血で真っ赤になり、だんだん頭の中を乗っ取られた」と意味不明な事を言います。
ルーシーがランプを置く穴を見つけ、ランプをはめると灯が消えてしまいます。するとその奥に通路が見え、二人は進みます。兄の気配が全くない事から「もうお兄さんは見つからない」とルーシーが嘆くと、男は「そんなことはない」と慰めます。
奥に進むと、ゾンビの首を刈る男が見えます。悲しくなったルーシーは男に、両親と生き別れになり、それ以来、兄と二人で生きてきた話をします。ふと我に返ったルーシーは「私、どうかしちゃったの?」と言うと、男は「君の記憶が少しずつ消されているんだ」と言いました。
タワーリング・バトルフィールドの結末
最下層の部屋に着くと、悪魔がいて男を操り引き寄せます。ルーシーがマチェーテで悪魔を刺し殺すと、男を連れて別の部屋に逃げます。この部屋に燭台が並んでいました。
ルーシーはすべての燭台に灯をともします。するとメイソンが現れます。「私の出口をつくってくれてありがとう、君たちの出口はない」と言ったのです。そして「君はあの生物たちとここで過ごすんだ、私はここを支配しようとして閉じ込められた」と言います。「何故私なの」というルーシーに「君は兄と二人だけだから」と言い、ルーシーのネックレスのロケットを取り上げます。
すると男が「それは僕の愛した女の人のだ」と叫びます。メイソンは「私の妻のものだ」と言って男を何度もナイフで刺します。すると出口が現れメイソンは出て行きました。
扉が閉まると、瀕死の男は「名前を思い出した、僕はエイデンだ」と言います。このエイデンこそ、メイソンの妻の不倫相手だったのです。兄を探すためにステートタワーに入ったルーシーは、メイソンの脱出の為に利用されただけでした。やがてステートタワーの最上階の灯は消えました。
以上、映画「タワーリング・バトルフィールド」のあらすじと結末でした。
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