愛と喝采の日々の紹介:1977年アメリカ映画。バレリーナとして成功を収めた女性と、将来を有望視されながらも結婚してバレエから引退した女性。かつてライバル関係にあった二人の対照的な生き方を母娘の情愛を盛り込みながら描き、女性の幸せとは何かを問いかける人生ドラマです。
監督:ハーバート・ロス 出演者:シャーリー・マクレーン(ディーディー・ロジャース)、アン・バンクロフト(エマ・ジャクリン)、ミハイル・バリシニコフ(ユーリ・コペイキン)、レスリー・ブラウン(エミリア・ロジャース)、トム・スケリット(ウェイン・ロジャース)、ジェームズ・ミッチェル(マイケル・クック)、マーサ・スコット(アデレイド)、アンソニー・ザーブ(ロージー)、マーシャル・トンプソン(カーター)、ドナルド・ペトリ(バーニー・ジョー)ほか
映画「愛と喝采の日々」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「愛と喝采の日々」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
愛と喝采の日々の予告編 動画
映画「愛と喝采の日々」解説
この解説記事には映画「愛と喝采の日々」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
愛と喝采の日々のネタバレあらすじ:起
オクラホマシティ。かつて“アメリカン・バレエ・カンパニー”のダンサーとして将来を有望視されていたディーディー・ロジャース(シャーリー・マクレーン)は夫のウェイン(トム・スケリット)との結婚を機にダンサーを引退しました。それから約20年経った今では、ディーディーはウェインとバレエ教室を経営しながら、長女エミリア(レスリー・ブラウン)をはじめとする三人の子供たちに囲まれて幸せに暮らしていました。
そんなある日、かつてディーディーが在籍していたアメリカン・バレエ・カンパニーがオクラホマシティで公演を開くことになり、ディーディーはウェインや子供たちを連れて会場を訪れ、そこで約20年ぶりに旧友たちと、そして今やプリマ・バレリーナとして成功を手にした一番の親友エマ・ジャクリン(アン・バンクロフト)と再会を果たしました。エマとディーディーはかつて『アンナ・カレーニナ』の主演の座、そしてウェインを巡ったライバル関係にあり、ディーディーは結婚を選んだ自分の代わりに主役を射止めて成功への道を歩んだエマを羨ましがっていました。
愛と喝采の日々のネタバレあらすじ:承
その夜、ディーディーとウェイン夫妻はエマたちバレエ団のメンバーを歓迎パーティーに招き、その場でエマは親譲りの美貌とバレエの才能を持つエミリアにプロダンサーになることを強く勧めてきました。バレエ団のレッスンに参加したエミリアは家族と相談、ニューヨークにあるバレエ団付属のバレエ学校に入学、ディーディーもエミリアに帯同することになりました。
やがてエミリアはめきめきと頭角を現していく一方で、エマは若い振付師と意見が合わなかったことから『ジゼル』の主演を降板させられてしまい、ダンサーとして行き詰まりを感じ始めていました。エマの代わりに『ジゼル』主演の座を掴んだエミリアは堂々と初舞台に立ち、同じ頃にソ連から亡命してきたバレエ団員のユーリ・コペイキン(ミハイル・バリシニコフ)に心惹かれ、やがてエミリアとユーリはディーディーの心配をよそに愛し合うようになっていきました。
愛と喝采の日々のネタバレあらすじ:転
ある日、ディーディーはかつてのバレエ団時代の仲間で、現在ではミュージカル界で活躍する指揮者ロージー(アンソニー・ザーブ)と再会、彼に誘惑されてしまいます。一方のエミリアは遂に創作バレエのソリストに抜擢されるも、ユーリが他のバレリーナに言い寄っているところを目撃したことからショックを受け、振付師とも意見が合わず対立してしまいます。
エミリアはヤケ酒を飲んで酔っ払ったまま舞台に立ち、エマが彼女を優しく介抱したことから、エミリアはエマを相談相手として慕うようになりました。そしてロージーとの浮気に走ってしまった母ディーディーとエミリアとの間には次第に溝ができていき、やがて「バレエ団25周年記念ガラ公演」に出演するエミリアにエマが華麗なドレスを贈ったことから母娘の不和は決定的なものとなってしまいました。
振付師と和解したエミリアはいよいよ開幕したガラ公演の舞台に立ち、見事に成功に導き次世代スターとしての道のりを歩み始めました。
愛と喝采の日々の結末
エミリアの活躍の一方で、事実上の引退勧告を受けたエマは激しくショックを受け、たまたまバーで出くわしたディーディーと口論となり、互いに長年胸の内に秘めていた感情の全てをさらけ出しました。しかし、やがて二人は思わず笑い始め、長年の友情を復活させて和解しました。
エミリアは『ドン・キホーテ』でユーリと踊ることになり、娘の晴れ姿を観にニューヨークを訪れたウェインはディーディーに今の生活に後悔のないことを伝え、改めて愛情の深さを確認し合いました。ユーリとも和解を果たし、素直な気持ちで舞台に立ったエミリアは見事大成功を収め、終演後の楽屋でディーディーに大きな花束を渡して和解を果たしました。ディーディーとエマは肩を寄せ合って誰もいないステージに立ち、エミリアの未来に思いを馳せていました。
以上、映画「愛と喝采の日々」のあらすじと結末でした。
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