消えない罪の紹介:2021年アメリカ映画。保安官殺害の罪で20年服役したルースが釈放されます。釈放されたからと言って幸せな生活が待っているわけではありませんでした。生き別れた妹ケイティの無事を確かめるため、ルースは立ち上がりますが、それをよく思わない人物がルースの影に潜みます。
監督:ノラ・フィングシャイト 出演:サンドラ・ブロック(ルース)、ヴィンセント・ドノフリオ(ジョン・イングラム)、ヴィオラ・デイヴィス(リズ・イングラム)、ジョン・バーンサル(ブレイク)、リチャード・トーマス(マイケル・マルコム)、リンダ・エモンド(レイチェル・マルコム)、エマ・ネルソン(エミリー・マルコム)、アイスリング・フランシオシ(キャサリン・マルコム)、ウィル・プーレン(スティーヴ・ウェラン)、トム・ギリー(キース・ウェラン)ほか
映画「消えない罪」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「消えない罪」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
消えない罪の予告編 動画
映画「消えない罪」解説
この解説記事には映画「消えない罪」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
消えない罪のネタバレあらすじ:起
保安官殺害で20年服役したルース(サンドラ・ブロック)が釈放され、ルースの出所後から、ある人物がこっそりとついてきています。その人物は、ルースに殺害された保安官の長男キース(トム・ギリー)でした。キースはルースが釈放されて普通の生活をすることが許せず殺したいと願っています。
出所後にルースに与えられた家は、チャイナタウンにあるシェアハウスで、刑務所とさほど変わらない環境でした。
その頃、キャサリン(アイスリング・フランシオシ)が交通事故に遭い、入院をします。キャサリンの両親は、この日に交通事故に遭うなんて、何か関係があるのではないかと心配しています。キャサリンは彼らの養女でした。他にもキャサリンより年下の養女のエミリー(エマ・ネルソン)も一緒に暮らしています。
キャサリンは、ある女性と一緒にいる夢をずっと見続けており、その女性が誰だかどんなに考えても思い出せません。その女性の正体はルースでした。キャサリンは保安官殺人事件のショックから、ルースと過ごした時の記憶を失っていました。
消えない罪のネタバレあらすじ:承
ルースは大工仕事を得意としていたので、それに関係のある仕事を探しましたが、なかなかうまくいかず、魚を処理する水産場に採用されます。
ルースは図書館で“ケイティ・スレイター”と検索しますが、情報は出てきません。ケイティはルースの妹で、刑務所に入ってから一度も会ったことがありません。ルースは妹の行方を知らされていませんでした。
ルースは思わず、前に住んでいた事件現場の家に足を運んでしまいます。現在そこにはイングラム家が住んでおり、ルースを怪しんだ住人ジョン・イングラム(ヴィンセント・ドノフリオ)が声を掛けます。ルースは、「昔ここで工事をしたことがある」と嘘をつくと、ジョンはよかったら家を見ていかないかと誘ってくれます。
悪いと思いながらもお邪魔をすることにしたルースが家に入ると、当時を思い出し、めまいが発生します。ルースはすぐに帰ろうとすると、もう遅いからとジョンが車で送ることを提案します。
ルースを怪しんでいたジョンは、ルースの去り際に「何が目的だ」と尋ねます。ルースは「行政によって引き離された妹を探している」と答えると、ジョンの現職は弁護士だったので、「助けになるかはわからないけど」とルースに名刺を渡します。その後ジョンはルースの名前を検索し、保安官を殺害していたことを知ります。
消えない罪のネタバレあらすじ:転
やっぱり大工系の仕事がしたかったルースは、ホームレスの家を作るボランティアの仕事を見つけ、そこで腕を磨くことにします。
ルースは何度もジョンに電話をしますが、出てくれません。ジョンはルースが犯した罪をすでに入手していたので、妹探しを助けるべきか葛藤していました。ルースは、ただ妹の無事が知りたいだけだとジョンに伝言を残します。
ルースを懲らしめたいキースを、弟スティーヴ(ウィル・プーレン)は忘れるよう説得しますが、キースはなかなか聞く耳を持ちません。自分の家族を持っていたスティーヴは兄に余計なことはしてほしくないと考えます。しかし、やっぱりルースの存在が気になったスティーヴは、一度ルースの様子を見に行くことにします。
キースに忘れるように説得していたスティーヴでしたが、ルースが普通に生活している姿を見て、キースと同じように不公平を感じます。ルースの職場にこっそり忍び込んだスティーヴは、ルースのノートを発見し、妹の存在を知ります。その妹を探し出して、自分たちと同じ思いをさせようとスティーヴはキースに提案をします。
ルースは職場の同僚ブレイク(ジョン・バーンサル)といい感じになり、このまま自分の素性を隠したままにするのは苦しくなります。そして、自分は保安官を殺害した罪で服役していたと打ち明けます。ルースは少し期待をしていましたが、ブレイクは言葉を失ってしまいます。
次の日、職場へと足を出向くと、保安官殺しだと噂が広まっており、職場に居づらい状況に。他人に心を許してしまったことを後悔していたルースの元に、ジョンから依頼を引き受ける連絡をもらいます。そして、現在のケイティの両親と面談する機会を与えられます。
両親はルースの存在はキャサリンのためにならないと、その面談を断ろうとしましたが、キャサリンの未来のためにも必要なことかもしれないと、ルースと面談することを決意します。その話し合いをエミリーが盗み聞きをしており、気になったエミリーは学校をさぼって両親の資料を漁ります。
面談当日。いざ面談が始まると、ルースは喧嘩腰で両親と対話を始めます。刑務所からケイティ宛に20年間手紙を送り続けていたのに、それを渡してくれなかったことに怒りを感じたルースは暴言を吐き、面談は強制終了。
その頃、エミリーはルースがケイティ宛に書いた手紙を見つけ、それを読み、涙を流します。
消えない罪の結末
エミリーはルースとコンタクトをとって会うことにします。エミリーはルースにキャサリンの近況報告をし、今日の午後4時にキャサリンのピアノのリハーサルがあるから見に来てあげてと誘います。
ずっとルースの後をつけていたスティーヴが、ルースとコンタクトを取っているエミリーの存在を知り、ルースの妹であると判断します。スティーヴが家に帰宅すると、妻とキースの不倫現場を目撃してしまいます。それで理性を失ったスティーヴは実家から銃を持ち出し、作戦実行を決意します。
ルースは慎重にケイティと会いたかったので、ジョンに相談しようとしましたが、連絡が繋がらなかったため、自宅へと足を運びます。そこには奥さんのリズ(ヴィオラ・デイヴィス)がおり、ルースは懇願をしますが話を聞いてくれません。
リズは全てをジョンから聞いていたので、ルースは助けるに値しない人間だと思っていました。しかし、ルースが保安官を殺したのではなく、当時5歳のケイティが銃で殺したことが分かると、リズの気持ちに変化が起こります。
ケイティが銃を発砲後、「あんなことをさせてごめんね」とルースが伝えると、ケイティは何のことかさっぱりわからないほどに、その時の記憶を失っていました。そのことを知ると、ルースは自分が保安官を殺害したと自首をした。これがいきさつでした。
リズ協力のもと、キャサリンのリハーサル会場に着いたルース。その途端、スティーヴから妹を誘拐したと連絡が入ります。指示された通りルースは倉庫へ向かうと、そこに拘束されたエミリーがいました。
その頃、キャサリンはリハーサルでピアノを演奏します。ピアノを弾きながら、ずっと思い出せなかった女性のことを思いながら弾き続けます。そして弾き終わると、その女性を思い浮かべて微笑みます。
スティーヴはエミリーをルースの目の前で銃殺を実行しようとしましたが、ルースから父親の親切な部分を聞き、手が止まります。無事に2人は解放され、エミリーを心配した家族がやってきました。そこにはキャサリンもいました。キャサリンはルースが目に入ると、近づき、強くルースを抱きします。ルースは溢れる思いを胸にしっかりと妹を抱きしめました。
以上、映画「消えない罪」のあらすじと結末でした。
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