隣のヒットマンの紹介:2000年アメリカ映画。歯科医であるオズは、浪費家の妻とその母親に手を焼いていた。そんなある日、隣にマフィアのボスを裏切って行方不明なっていた元殺し屋が引っ越してくる。オズは賞金目当ての妻に強要され、マフィアに彼の事を密告に行くが、そこ出会ったのは美しい殺し屋の妻だった。暴力とは無縁だった筈の善良な歯科医が巻き込まれて行くロマンティック・コメディー映画。
監督:ジョナサン・リン 出演:ブルース・ウィリス(ジミー・チュデスキ)、マシュー・ペリー(オズ)、ロザンナ・アークエット(ソフィ)、マイケル・クラーク・ダンカン(フランキー)、ナターシャ・ヘンストリッジ(シンシア)、アマンダ・ピート(ジル)、ほか
映画「隣のヒットマン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「隣のヒットマン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「隣のヒットマン」解説
この解説記事には映画「隣のヒットマン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
隣のヒットマンのネタバレあらすじ:起
カナダ在住の歯科医オズは、今朝も浪費家の妻ソフィアとその母から金を無心され、それに苛立ちながら出勤します。医院では助手のジルが仕事の電話に出ていましたが、オズが出勤すると慌てて断り電話を切ってフランス語交じりに誤魔化します。オズは気にも留めずいつものように治療を行い食事に出ます。共に昼食を取るジルはソフィアの悪評を並べ立て、親身になって離婚を勧め、挙句殺したいなら請け負うとも言い出します。オズは殺したいなら妻も頼んでいる筈だと軽く流し、マヨネーズの味付けがされたハンバーガーにしかめっ面を浮かべます。ある日、オズの隣家にジミーという男が引っ越して来ました。オズは礼節として挨拶に向かいますが、見知った顔だと感じます。そしてその素性を彼の腕にある刺青で気付きます。ジミーは偽名で、彼は沈黙のチューリップと渾名されるマフィアの元殺し屋で、前に裁判でボスの裏切ったと新聞を賑わせて居ました。お互いアメリカ出身で、ジミーとマヨネーズを塗るハンバーガーに文句を言い会った後、オズは家に戻ります。彼は家に入るや否や、ソフィアに隣人が元殺し屋だと大騒ぎします。ソフィアは最初気にも留めませんでしたが、マフィアが賞金を掛けているという話には興味を惹かれました。オズが芝を刈っていると、ジミーが街を案内してくれと頼み込んできます。オズは怯えながらも彼を車に乗せ街に出ます。オズは、何か試しているような態度で接し、ジミーは流れで身の上話をし、家に戻って別れました。戻るとソフィアはジミーの居場所をマフィアに売って、賞金を得ようと言い出します。刑務所で刑期を終えているジミーは既に一般人だとオズは嫌がりますが、ソフィアは離婚を約束して来ました。結局オズは密告に為にシカゴへと向かいます。医院を休むとジルに電話すると、彼女は浮気して来いと焚き付けて来ました。ソフィアはオズを送り出すとジミーを尋ね、彼が何をしに行ったかを話し始めました。オズはシカゴで新聞記者をやっている友人から、ジミーに賞金を掛けているヤンニの話を聞きホテルに戻ります。すると部屋で見知らぬ男が待っていました。フランキーと名乗る彼は、高圧的態度に加え暴力を使ってジミーの事を聞き出そうとしますがオズはなかなか話さず、ヤンニに直接話すと言い出しました。ヤンニの所へ連れて来られたオズは、彼から密告で獄死した父を敬愛し、ジミーをどれ程恨んでいるかを語ります。そして彼は、ジミーの妻であるシンシアを呼び出し、引き合わせます。オズは彼に一目惚れしてしまいました。ジミーを殺す段取りが話し合われ、ホテルに戻されるオズにはフランキーがお目付けになります。オズは発見料の事を話しますが、ヤンニは笑い、何らかの形で応えるとだけ言いました。
隣のヒットマンのネタバレあらすじ:承
ホテルに戻り、フランキーはオズに勝手に動くなと釘を刺して去ります。オズは記者の友人にヤンニに情報を漏らしたなと電話で怒鳴り付けますが、友人は話していないと否定します。彼はジミーに電話しシカゴに居るから逃げろと忠告しますが、ジミーは全部知っていると言って楽しんで来いしか言いませんでした。彼は緊張の為に吐きます。そこにシンシアが訪ねてきました。オズはシンシアに全て話すと、彼女は遠くへ逃げたいと望みを告げて来ます。彼女は離婚を考えていますが、オズは離婚否定派でそれを許しません。それ以上にジミーは前のボスが隠した金を銀行から引き出す為に、シンシアの死を望んでいました。引き出しに手続きには、シンシア、ジミー、そしてヤンニのサインが必要でしたが、内二人の死亡証明書があれば、一人でも可能でした。彼女の身の上を聞いたオズは、思わず一目惚れした事を告白してしまいます。シンシアは一旦は帰りますが、その情熱に打たれて一夜を共にします。オズは、自分がここに居る事をジミーは知っていると話します。彼女は身の危険を実感しました。それを聞いたオズは彼女を守る事を約束します。カナダに帰ったオズは先乗りしているフランキーと合流し、ジミーはこの事を知って居ると告げます。すると彼は気にも留めないような素振りでした。オズはジルに電話します。彼女がソフィアと母親がナイアガラに行ったと報告して来たので、オズはアリバイ工作だと呟きます。ジルは勘でオズが浮気して来たのを見抜き、賞賛します。オズは、フランキーに連れられ彼の泊まるホテルに向かいます。しかし部屋に入るとそこにはジミーの姿がありました。慌てるオズを余所に睨み合う二人ですが、突然笑い合いハグをします。ジミーとグルだったフランキーはオズを勇敢だと褒め、更に移動します。出先のバーでジミーはソフィアから暗殺の依頼があった事をオズに告げます。しかし安過ぎると断ったとも言います。ジミーはヤンニ達を呼び寄せ、返討ちにする計画を話します。彼はオズに友情を感じ始めて居ました。しかしジミーはシンシアも殺害も考えていました。別れ際ジミーは、ソフィアは別な殺し屋を探していると忠告します。医院に戻って来たオズの様子がおかしいので、ジルは彼から事情を聞き出します。すると彼女は突然、ジミーに自分を紹介してくれと頼み込んで来ました。ジルを連れジミーの家に行くと、彼女は自分が殺し屋でソフィアの依頼でオズを殺す筈だったと告白します。しかしオズの善良さに同情した事を言うと、ジミーも同様の体験をしたが、相手がそれを諭したような体験談を語り、距離を取れと助言します。そしてジミーは彼女も計画に加えました。フランキーからヤンニとシンシアが来るという報告が入り二人を殺すとジミーが宣言すると、オズは激しく抗議し、家に戻りシンシアに電話します。ですが彼女は出発した後でした。その頃ソフィアは、新たな殺し屋を雇っていた所でした。
隣のヒットマンのネタバレあらすじ:転
フランキーがやって来て、いよいよヤンニを罠に掛ける時が来ました。シンシアと共にオズの家に来た彼は、夜を待ち、オズとシンシアを家に残しジミーを襲います。その時、そうとは知らず、ソフィアが殺し屋を連れて家の前まで戻って来て居ました。やって来たヤンニ達をジミーは巧妙に待ち伏せし、返討ちにします。オズ達はその間に逃げ出していました。ソフィアは殺し屋に、隣人がジミーでヤンニが殺しに来たと話すと、殺し屋も彼の家に行きます。ジミーはその殺し屋も返討ちにしましたが、フランキーが調べた所彼は警察バッチを持っていました。ジミーはそれに構わずオズをポケベルで呼び出します。逃げ出した理由を聞くと、オズは素直にシンシアに恋をした事を告白します。ジルは浮気相手がシンシアだと知り喜びますが、ジミーは激怒しました。そんな彼にオズは、幾つか出来た死体を使って出来る提案をし始めます。ジミーはそれを飲みますが、オズへの失望と怒りはくすぶったままでした。オズはシンシアを知り合いに預け、医院に向かいます。ジミー達は既に来ていて、刑事の死体使ってジミーが受けた歯の治療痕を偽造し始めました。その後、その死体とヤンニの死体をオズに車に乗せて燃やし、ジミーの死は偽造されました。警察が二つの焼死体を調べ、オズへ聞き込みにやって来ます。オズが車を隣人に貸したと答えると、警察はジミー達が死体で発見された事を教えてくれます。警察はその後、隣家へ行き調べようとしますが、その家の前に止まっていた車が潜入捜査をしていた同僚の車だと気付き、そちらから調べます。車には盗聴テープがあり、そこにはソフィアとの会話が記録されていて、彼女は達人委託の罪で逮捕されました。その報告はオズにも知らされ、彼はソフィアと判れる理由が出来ました。
隣のヒットマンの結末
オズはシンシアと金を引き出す算段を入念に打ち合わせします。彼はジミーとうまく取引を進めようとしましたが、ジミーの方が一枚上手で主導権を取られ、逆にシンシアへの人質としてクルーザーに連れて行かれてしまいました。シンシアはジルと合流し二人で銀行に向かい、隠し預金の引き出し手続きを始めます。そこでジルは、彼女に全額持ち逃げしようと言い出しました。ジミーは船上で、シンシアは金を持って来ないとオズを揺さぶります。フランキーはオズに聞こえないように、いつ殺すのかとジミーに質問します。しかし、乗り気でない顔のジミーを見て、彼に情が移ったのかと問うとジミーは肯定しました。一連の目撃者だと反論するフランキーをジミーは睨みつけ、ジミーは死んだがまだ俺がボスだと抑え付けます。銀行のジルは、シンシアからオズを愛していると答えを聞き、それに満足したように笑みを浮かべます。ジミーにジルからの電話があり、取引が終了した事が報告されました。ジミーは手に持った銃を持ち上げます。そして彼は引き金を絞りますが、その相手は横に居たフランキーでした。理由を問うオズにジミーは、情けを掛けた事でやわになったとなめられて、いずれフランキーが殺しに来ると答えました。銀行のジルは、隠し預金から百万ドルを別口座に送金させるよう手続きを取ります。彼女はシンシアに、ジミーからの祝儀で、結婚証明書持参で引き出せると未亡人のシンシアに告げました。ジルはジミーとオズの所に行き、シンシアが待っていると告げます。シンシアの所へ急いだオズは、彼女を見るなり結婚を申し込みました。その申し出にシンシアは金の事を聞いたのかと聞くと、オズは何の事が判らないと答えます。シンシアは、純粋に愛してくれているオズの申し出を喜び受けました。オズは一生貧乏な歯科医で良いのか聞くと、金は何とかなるシンシアは笑みを浮かべます。二人は結婚し、新婚旅行で海外に出て、そのホテルのテラスで幸せそうに踊り続けました。
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