飾窓の女の紹介:1944年アメリカ映画。結末のどんでん返しで有名なフィルム・ノワール。もともとギャングスター役で知られたエドワード・G・ロビンソンが、女性のせいで窮地に立たされる大学教授を演じる。
監督:フリッツ・ラング 出演:ジョーン・ベネット(アリス・リード)、エドワード・G・ロビンソン(リチャード・ウォンレー)、レイモンド・マッセイ(レイラー地方検事)、ダン・デュリエ(用心棒)、トーマス・E・ジャクソン(ジャクソン検査官)
映画「飾窓の女」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「飾窓の女」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
飾窓の女の予告編 動画
映画「飾窓の女」解説
この解説記事には映画「飾窓の女」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
飾窓の女のネタバレあらすじ:起
ニューヨークの大学で講義を行なっているウォンレー教授(エドワード・G・ロビンソン)は犯罪心理学の専門家。謹厳実直な家庭人でしたが、避暑に出かける妻と2人の子供をグランドセントラル駅で見送った後、久しぶりの独身気分を味わいます。
夜になって会員制クラブで友人たちと歓談しますが、その中には地方検事レイラー(レイモンド・マッセイ)もいました。10時半になってほろ酔い気分でクラブを出たウォンレーは、クラブの隣りにある店の窓に飾られた女性の肖像画を眺めます。
と、突然その肖像画そっくりの女性・アリス(ジョーン・ベネット)がウォンレーの前に現れました。彼女はその絵のモデルを務めたのです。
飾窓の女のネタバレあらすじ:承
アリスは驚くウォンレーをバーに誘い、彼もその気になります。彼女が画家の他の作品を見せるというので、ウォンレーは彼女のアパートへ。こんな経験はウォンレーにとって結婚以来初めてでした。
ところが絵を見ていると、突然1人の男が部屋へ入ってきます。どうやらアリスのパトロンらしく、彼女を殴りつけ、それを止めようとしたウォンレーにも襲いかかってきました。彼は首を絞められ、もがき苦しみます。
アリスは彼を助けようとその手にハサミを渡し、ウォンレーは無我夢中で男の背中を何度も刺します。男はぐったりし、やがて絶命してしまいます。
飾窓の女のネタバレあらすじ:転
ウォンレーは人を殺した事で動揺します。家族のことを思うと、自首もできません。仕方なくアリスに言われるまま死体を乗せると、郊外へと車を走らせます。
そして適当な林の中に死体を捨ててしまいます。埋めたわけではないため、死体はすぐに発見され、殺人事件として捜査が始まります。皮肉なことに事件を担当した検事はレイラーで、ウォンレーは彼に誘われるままその死体発見現場に足を運ぶことになります。
そして、さらにウォンレーを怯えさせたのは、殺された男・ハワードの用心棒を名乗る男が、女性を脅してきたことです。
飾窓の女の結末
ウォンレーはアリスとともに彼を毒殺しようとしますが失敗します。これでもう自分は破滅だと考えた彼は用意した毒薬をあおり、自殺します。
――と、ここでウォンレーは目を覚まします。実は肖像画の女性アリスに会ったのも、その後男を殺したのも、すべてクラブで見た夢だったのです。
ホッとしながらウォンレーは外へ出て、夢の中のように肖像画を眺めますが、そこへいきなりアリスとは違う女性が現れます。彼女は夜の女で、ただ煙草の火を借りようとしただけです。しかしウォンレーは、もうあんな経験はたくさんとばかり、あわてて彼女のそばを離れていきます。
以上、映画「飾窓の女」のあらすじと結末でした。
「飾窓の女」感想・レビュー
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❝夢落ち❞のガッカリさせる結末。ドリンクでの殺害方法にも簡単に見破れない方法はいろいろ考えついてもよさそうなのに。それに教授のすぐさとられそうなオドオドした仕草。主演者の二人が贔屓だったので最後まで観たけれども。
私は高校の頃、この映画を見ましたが主人公が飾り窓の美しい女に遭う夜景の美しさや、よた者が強請りにくる場面の迫力など、今でも忘れられない映画です。