隣の女の紹介:1981年フランス映画。昔付き合っていた女性が隣家に引っ越してきた事で恋が再燃し、やがて悲劇が訪れるというストーリーを名匠・トリュフォーが独特のタッチで映画化。キネマ旬報ベストテンでは第6位に入選。
監督:フランソワ・トリュフォー 出演:ファニー・アルダン(マチルド・ボーシャール)、ジェラール・ドパルデュー(ベルナール・クードレー)、アンリ・ガルサン(フィリップ・ボーシャール)、ミシェール・ボームガルトネル(アルレット・クードレー)
映画「隣の女」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「隣の女」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「隣の女」解説
この解説記事には映画「隣の女」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
隣の女のネタバレあらすじ:1
病院に向かう救急車。ある事件が起こり、死者が出たのです。その詳細を1人の老婦人・ジューヴが物語ります――。ベルナールは32歳。妻のアルレットと息子のトマとともにグルノーブル郊外の一軒家に暮らしています。ある日、隣の空き家に新しい住人が引っ越してきて、ベルナールたちと顔を合わせます。彼らはマチルドとフィリップのボーシャール夫婦。何か含むところのある表情で隣人たちに挨拶をしたマチルドは、翌日ベルナールに電話をかけます。実は彼らは昔恋人同士だったのです。自分のことを奥さんに打ち明けたかどうか訊ねるマチルド。平穏な生活に波風を立てたくないベルナールはそんな事を言うつもりはありません。
隣の女のネタバレあらすじ:2
そんな夫の気持ちも知らず、妻のアルレットは新しい隣人夫婦を夕食に招きます。ベルナールはそれを知り、ジューブの家に避難。彼女は昔恋人に裏切られたことで自殺を図り、その後遺症で片足が不自由になっています。2人は恋の苦しさを話し合います。しかし、やがて焼け木杭に火がつき、ベルナールとマチルドはお互いに惹かれていきます。ホテルで密会をしますが、罪悪感に悩むマチルドはこれ以上関係を続けることを拒否。夫のフィリップと旅行に出ることでベルナールへの思いを断ち切ろうとします。その旅行中、フィリップは妻とベルナールとの関係を察知。2人の間は気まずくなります。苦悩を強めるマチルドは旅行から帰っても精神的に不安定になり、病院へ連れてゆかれます。
隣の女のネタバレあらすじ:結末
一方のベルナールも徐々に罪悪感を募らせてゆき、ついにアルレットにマチルドとの関係を告白。そして妻の妊娠を知り、良き夫として彼女を支えようと務めるのです。ある夜、もはや人のいなくなった隣家から物音が聞こえ、不審に思ったベルナールが様子を見にいきます。そこにはマチルドがいました。衝動的に彼女と愛を交わすことになるベルナール。その行為の最中、マチルドが隠していた拳銃を取り出します。彼女はベルナールの頭を撃ち抜き、自分も自殺します――。2人の恋の顛末を語り終えたジューヴ。自らも恋に苦しんだ彼女は、2人の悲劇は避けられないものだったと考えていました。
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