闇はささやくの紹介:2021年アメリカ映画。夫のジョージの就職により、マンハッタンの都会からハドソンバレーの田舎に引っ越すことになったキャサリン。そこで購入した家は歴史が古く、度々怪奇現象が起こります。キャサリンと娘のフラニーは恐怖を感じていましたが、ジョージは気にしすぎだと感心を示しません。やがて、その家で何が起こったのか明らかになり、事件が発生します。『レ・ミゼラブル』でコゼット役を演じたアマンダ・セイフライドがキャサリンを演じ、『ベター・コール・ソール』シリーズのレイ・シーホン、『ホームランド』シリーズのF・マーリー・エイブラハム、『ストレンジャー・シングス』のナタリア・ダイアーなど豪華俳優陣を揃えた、心理スリラーホラー映画です。
監督: シャリ・スプリンガー・バーマン、ロバート・プルチーニ
出演: アマンダ・セイフライド(キャサリン)、ジェームズ・ノートン(ジョージ)、レイ・シーホン(ジャスティン)、F・マーリー・エイブラハム(フロイド)、ナタリア・ダイアー(ウィリス)、ほか
映画「闇はささやく」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「闇はささやく」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
闇はささやくの予告編 動画
映画「闇はささやく」解説
この解説記事には映画「闇はささやく」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
闇はささやくのネタバレあらすじ:起
1980年マンハッタン、フラニーの誕生日会が開かれます。父親のジョージは大学院を卒業。そのときに書いた芸術論文が評価されてハドソンバレーにあるサギノー大学の教授に採用されたと、友人たちに話します。
妻のキャサリンは誕生パーティー中にトイレにこもって嘔吐をしています。どうやらキャサリンは拒食症のようです。キャサリンは芸術絵画修繕家として働いていましたが、ジョージがこの町から離れたいということで、仕事を辞めてジョージを応援することにします。
ハドソンバレーの田舎で購入した家は、歴史が古く、とても雰囲気がありました。キャサリンとジョージは美大で出会っており、2人も芸術には長けています。そんな2人は、この家の歴史ある雰囲気に惹かれ、購入を即決します。しかし、車庫から排気ガスの臭いがしたり、娘のフラニーの部屋の灯りが点滅したりするなど、度々怪奇現象が起こります。
近所の青年エディとその弟コールがお手伝いとして雇ってくれないかとやってきます。キャサリンは最初は怪しむものの、ジョージに相談せず、その2人を雇うことにします。
ある日、キャサリンが棚の上から古びた本を見つけます。そこには家系図が書かれており、黒く塗りつぶされた名前の横に「地獄落ち」と書かれています。本の内容が気になったキャサリンは、地元の博物館を訪れて、あの家についての情報を収集します。
その博物館にはその家の主の写真が展示されており、その写真のタイトルは「ジェイコブ・スミットとその妻」。つまりは、スミット家が地獄落ちということになります。
闇はささやくのネタバレあらすじ:承
夜が更けると、また怪奇現象が起こります。ついにフラニーは、ある女性の霊を目にしてしまいます。フラニーは怖がって度々キャサリンと一緒に寝るようになります。それにジョージは露骨に嫌な態度をとります。また車庫から排気ガスの臭いがします。それをジョージに相談しても興味を示さず、うんざりだと言わんばかりの反応です。
ジョージとフラニーが図書館へ行くと、ジョージは大学生のウィリスという女性に目をつけて色目を使います。そんなジョージはランニングに行くと見せかけて、ウィリスに会いにいきます。目的が分かったウィリスはジョージを誘います。
その間にキャサリンは家で指輪見つけます。その指輪をつけると、ジョージがランニングから帰ってきます。ジョージの手には花があり、綺麗だったからとってきたとキャサリンにプレゼントします。キャサリンは受け取って感謝を伝えたものの、人が変わったように、その花をゴミ箱に投げ捨てます。
エディとジョージは初対面をします。ジョージは「なぜあんなことがあったのにこの家に近づくのか」とエディに訊ね、エディは「この家に思い入れがあるからだ」と答えます。どうやらジョージは、この家で何が起こったのか知っているようです。
ジョージと同じ大学の教授のジャスティンが、ジョージとキャサリンを家に招待してくれます。キャサリンはまだ友人がいなかったので、招待されたことを喜び、ジャスティンとも意気投合します。帰り道、ジャスティンの夫が作った品質の良い大麻を吸って気分がよくなったジョージが調子に乗り、車のスピードを上げて運転を始めます。それに怒ったキャサリンと喧嘩になり、キャサリンはジョージに突き飛ばされてしまいます。
闇はささやくのネタバレあらすじ:転
暴力をふるったことで冷静になったジョージは必死に謝りますが、キャサリンは聞く耳を持ちません。帰宅後、涙ながらにキャサリンに謝罪をして「愛している」と伝えると、フラニーの部屋に置いてあったランプが突然割れて壊れてしまいます。
夫婦仲が順調ではなかったので、ジョージが大学の学部長のフロイドを家に招待をします。するとフロイドはジョージがいないときに、キャサリンに「この家には誰かいるね?」と言います。キャサリンは理解者を得られたと喜びます。最初はその存在に恐怖を抱いていたが、今は守られている気分だとキャサリンはフロイドに説明をします。
フロイドの帰宅後、キャサリンは、もっと地域の人と交流した方が夫婦の仲も安泰だと、ホームパーティーを開くことを提案し、ジョージはしぶしぶ了承をします。
ホームパーティー当日、ジョージの大学教授仲間や地域の人たちが多く集まります。そして、地域の人がぽろっとこの家の過去についてしゃべってしまいます。その内容がキャサリンは初耳だったので、もっと詳しく教えてほしいと詰め寄ります。
キャサリンたちが引っ越してくる前、エディとコールとその両親がこの家で暮らしていました。エディの父親は家族に薬を盛り、車庫で排気ガスを出して心中しようとしました。そして父親と妻のエラが亡くなってしまったという事実でした。ジョージはそれを知っていながらこの家の購入を決めていたと知り、今まで黙っていたことに怒るキャサリン。
キャサリンはフロイドを家に招いて降霊会を開くことに。霊を迎え入れる準備をすると、エラの霊らしきものがやってきて、これから危ないことが起こるからと忠告しにやってきます。それを他の霊が必死に止めて、2人の霊は気配を消します。これで1人悪い霊がいることが明らかになり、フロイドに用心するようにキャサリンは言われます。
闇はささやくの結末
ジョージは生徒を連れて、展覧会へと足を運びます。そこで偶然に大学院時代の教授、ウォーレン博士に会います。生徒から教授と呼ばれているジョージを目にして、ウォーレン博士が、推薦状もなくどうやって教授になれたのかとジョージに訊ねます。ジョージははぐらかしますが、その会話をジャスティンに聞かれてしまいます。
そしてフロイドにもその話がいきわたってしまい、ジョージが推薦状を偽造したことが発覚します。ジョージはフロイドに弁明をするため、ジョージの趣味である船に同席します。しかしそこでフロイドから解雇を宣告されてしまいます。
辺りは暗くなり、水浸しで歩いているジョージをジャスティンが見かけます。ジョージは「なぜストーカーをするのか」とジャスティンに詰めより、恐ろしくなったジャスティンは車でその場を立ち去ります。ジョージはジャスティンの後を車で追いかけ、後ろから追突して走り去ります。それによりジャスティンは大けがを負い、意識が戻らないかもしれないと医師に宣告されます。
フロイドが死んだこと、ジャスティンが大けがをしたことを知ったキャサリンは、ジョージがやったと疑い、荷物をまとめてフラニーと出ていく準備をします。しかし、キャサリンはジョージに薬を盛られて意識が朦朧としたままベッドに倒れこみます。
ジョージが斧をもってキャサリンの元へやってきます。誰かに指示されているようで、「僕にはできない」と苦しみながらも斧を振り上げ、キャサリンを殺します。自ら警察に通報し、誰もがジョージの犯行であると疑いましたが、証拠がなく捕まえることがまだできません。
その後ジャスティンは目を覚まし、ジョージに「私は全て覚えている」との伝言を残します。ジョージは船に乗って嵐に遭い、謎の光に落ちていき、この映画は幕は降ろします。
以上、映画「闇はささやく」のあらすじと結末でした。
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