映画「モンタナの目撃者」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
モンタナの目撃者の紹介：2021年アメリカ映画。大物たちを破滅させるほどの重大な秘密を握ったオーウェンは、10代の息子コナーの前で惨殺されてしまう。殺したのはブラックウェル兄弟。逃げるコナーは兄弟に追われ川に沿って山を下ると、山林火災を専門とした消防救助隊スモークジャンパーのハンナと出会う。父から託された手紙をテレビ局へ届けるため、2人は山火事が覆う中果敢に炎に向かって進んでいく。原作はマイケル・コリータの小説『Those Who Me Dead』。
監督：テイラー・シェリダン 出演：アンジェリーナ・ジョリー（ハンナ・フェイバー）、フィン・リトル（コナー・キャサリー）、ニコラス・ホルト（パトリック・ブラックウェル）、エイダン・ギレン（ジャック・ブラックウェル）、メディナ・センゴア（アリソン・ソーヤー）、タイラー・ペリー（ア－サー・フィリップ）、ジョン・バーンサル（イーサン・ソーヤー）、ジェイク・ウェバー（オーウェン・キャサリー）ほか
この解説記事には映画「モンタナの目撃者」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アメリカの北西部、多くの山脈が走り美しい大自然を有するモンタナ州。
ここで山林火災を専門とした消防救助隊スモークジャンパーのハンナは、過去に自分の判断ミスにより山火事から3兄弟の少年たちを救えなかったことでトラウマを抱えていました。仲間や彼女の友人で警察官のイーサンもハンナを心配していました。
それがきっかけとなりしばらく現場の作業を外され、新しく監視塔の仕事を与えられました。現場で仕事をしてきたハンナにとって、監視塔での仕事は孤独で退屈でした。
そんな中、あたりが分厚い雲に覆われていきます。遠くで鳴っていた雷はすごいスピードで迫り、監視塔を直撃しました。
命に別条はなかったものの、手に怪我を負ったハンナは川へと向かいました。
一方、離れた居住地区では、地方検事の家がガス漏れで大爆発を起こしたというニュースが流れていました。
このニュースを、息子コナーを学校に送る車の中で聞いたオーウェンは怯えました。
震えながら車を走らせる父の姿を見たコナーも何やら大きな危険が迫っていることを察しました。コナーは父から、自分の身に何かがあったら信頼できる人に渡してほしいと手紙を託されました。オーウェン親子は、モンタナ州の山林近くでサバイバルキャンプを営むイーサンと妻のアリソンの元を目指して猛スピードで車を走らせました。
しかし、ジャックとパトリックのブラックウェル兄弟が親子を必死で追います。彼らは重大な秘密を握ったオーウェン親子を消すために雇われた殺し屋でした。
オーウェンが峠に向かうことを読んだ兄弟は、山道脇で銃を構え親子を狙います。
車はガードレールを突き破り崖から落下。死を覚悟したオーウェンはコナーを逃がし兄弟の銃弾を一身に受け、射殺されてしまいました。
小川は川に、川は町につながっている。
父が死ぬ直前、そう教えてくれた通り、コナーは小川に沿って走りました。
その途中で、川で手を洗うハンナと出会いました。
その頃、山では捜査をかく乱するためジャックが火を放っていました。火はたちまち山火事となり、あたり一面を炎が覆います。
最初は警戒していたコナーも、ハンナが自分を守ろうとしてくれていることを察して、徐々に信頼していきます。2人は山へ戻り監視塔へいくことにしました。
FBI捜査官に扮したブラックウェル兄弟が次に向かったのは、警察官イーサンの自宅でした。イーサンは勤務中で、迎えたのは妻のアリソン。お腹にはイーサンとの子を身ごもっています。夫に電話をかけろと脅す2人にアリソンはうまく機転を利かせ、襲われる前に逃げ出すことに成功しました。
ハンナとコナーは監視塔に着きました。コナーが父から命がけで渡された手紙をハンナは読み山を下る決断をします。ところが落雷に遭い、再び監視塔へ戻ることに。再びコナーを救えなかったら…とあの日のトラウマに襲われます。
ジャックが放った炎もみるみるうちに広がっていきました。
自宅に戻ってきたイーサンは、兄弟に捕まってしまい、コナー探しを手伝わされました。
そして、ついに監視塔でコナーを発見します。丸腰のハンナとイーサンに向かって兄弟は銃を乱射。隙を見てハンナとコナーは脱出に成功しましたが、イーサンは重症を負ってしまいました。
そんな中、ピンチに陥ったところを救ってくれたのは猟銃を手にしたアリソンでした。ジャックと一騎打ちとなり、2人はほぼ同時に発砲。わずかに早かったアリソンの銃弾にジャックは倒れました。
急いでイーサンを助けに監視塔へ上ったアリソンでしたが、イーサンの状態を見ると下りるのは諦めるしかありませんでした。2人は酸素マスクをつけ、寄り添って固く手をつなぎ合うと、迫りくる山火事を前に運命に身を任せます。
炎は勢いを増してすさまじいスピードで広がり、山を覆いつくします。
そんな中、ハンナとコナーは炎に向かって走っていきました。しかし、さっきの落雷で負傷したハンナは次第に走る足が重くなっていきます。パトリックはすぐそこまでやってきました。ハンナは、コナーを逃がし時間稼ぎをしようとパトリックに向けて斧を振り回しました。しかし相手が持っているのは銃。ハンナは追い込まれました。
その状況を救ったのは、戻ってきたコナーでした。パトリックの注意がそれた隙にハンナが反撃して、殺し屋を倒すことができました。
ところが喜ぶのも束の間、山火事は目前に迫っています。川へ滑り込んだハンナとコナーは、水の中に潜り、息継ぎをしながら炎が通り過ぎるのをじっと待ちました。
やがて朝がやってきて、川の浅い場所で寄り添っていたハンナとコナーは目を覚ましました。2人は最後の力を振り絞るように塔を目指し、歩み始めました。
一方、監視塔では救助ヘリが到着したところでした。何もかも焼き尽くされ、灰に埋もれるような形でアリソンとイーサンが見つかりました。アリソンもお腹の子も助かりましたが、イーサンが再び目を覚ますことはありませんでした。
ハンナの元へ仲間たちがやってきました。
ひとりの命を救った。仲間からそう言われ、ようやく笑みを見せるハンナでした。
以上、映画「モンタナの目撃者」のあらすじと結末でした。
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