映画「平原の落雷」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
平原の落雷の紹介：1953年アメリカ映画。悪徳商人が跋扈する、南北戦争で敗北した後のテキサス。正義の無法者を無実の罪から救おうとする軍人を代表的西部劇スター、ランドルフ・スコットが演じる。彼と対立する若い軍人はターザン役者だったレックス・バーカー。ハンガリー出身の監督、アンドレ・ド・トスは主に西部劇で有名だが、3Dホラー映画『肉の蝋人形』やフィルム・ノワールの佳作も手がけている。
監督：アンドレ・ド・トス 出演者：ランドルフ・スコット（デイヴィッド・ポーター）、レックス・バーカー（ビル・ホッジス）、フィリス・カーク（ノラ・ポーター）、ヘンリー・ハル（チャンドラー大佐）、エライシャ・クック・Ｊｒ(スタンディッシュ)、チャールズ・マックグロー（ベン・ウェストマン）、ヒュー・サンダース(バルフォア)ほか
この解説記事には映画「平原の落雷」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
1869年、南北戦争で南部同盟に参加して戦ったテキサスは戒厳令下にあった。北部から来た悪徳商人たちが税務官を買収して市民を陥れ、富を収奪する。ベン・ウェストマンたちアウトローは悪徳商人から富を奪い返し、市民の支持を集めていた。
ウェストマンに馬車を襲撃され綿花を奪われた商人バルフォアは、ウェストマンの情報を提供したものに懸賞金1000ドルを出すことにする。テキサス出身で自分の仕事に疑問を感じながらも州の秩序維持に努めている、占領軍のデイヴィッド・ポーター大尉は密告者が出るか怪しんだが、ヘンリーという男がウェストマン一味の隠れ家の農場を密告する。
ポーターは新任の若いビル・ホッジス大尉と共にウェストマン逮捕に出かけたが、ホッジスがポーターの指示を無視したために一味にほとんど逃げられ、しかもホッジスは一味の一人を背後から撃ち殺してしまう。
ポーターとの関係にしこりができたが、先にディナーを共にする約束をしていたため、ホッジスはポーターの家に来る。ポーターの妻ノラは結婚前にホッジスとダンスをしたことがあったことがわかる。テキサスになじめず辛い思いをしていたノラは、ホッジスと東部の共通の友人の話をし、楽しい時間を過ごす。
密告者ヘンリーは報復を恐れ、町から逃げるためにバルフォアに懸賞金の支払いを要求したが、バルフォアにだまされて殺される。バルフォアはヘンリーをウェストマンが殺したと見せかける。
チャンドラー大佐にウェストマン逮捕を厳命されたポーターの率いる兵士たちは山に隠れ、綿花を積んだ護衛なしの馬車にウェストマン一味をおびきよせた上で、一味の前に姿を見せる。包囲されたウェストマンは手下たちを逃がすために一人でポーターに投降する。
上層部からの命令でチャンドラー大佐は裁判なしにウェストマンを処刑すると言うが、ポーターはヘンリー殺しについてウェストマンは無実と信じていた。
ポーターが帰宅した時、ノラを誘惑していたホッジスが抵抗する彼女に無理にキスをしているところだった。ポーターはホッジスを殴り、今度来たら殺すと言って帰す。
ウェストマンの手下たちはバルフォアと結託する税務官のスタンディッシュを誘拐し、彼を人質にしてウェストマンの死刑を阻止しようとする。しかし、チャンドラー大佐はウェストマンの死刑を翌日行うと言明する。ヘンリーを殺す現場をスタンディッシュに見られているバルフォアにとって、スタンディッシュが殺されるのは好都合だった。
ポーターはウェストマンの手下たちと、スタンディッシュを解放すればウェストマンの無実を証明して見せると交渉した結果、私服でスタンディッシュ救助のため彼らの隠れ家に乗り込む。
スタンディッシュは彼の事務所にウェストマンの無実を示す書類があることを話す。ところがバルフォアのスパイから情報により、ホッジスと彼の率いる兵士たちが隠れ家を襲う。スタンディッシュは射殺され、ポーターもホッジスに殺されかけるが、ポーターを慕う兵士がホッジスの前に立ちはだかる。
ウェストマンの手下たちと共にポーターは逮捕され、彼らは広場にウェストマンの処刑台が準備された町へと連行される。しかし、市民の助けで逃亡する。
スタンディッシュの事務所から、ヘンリーを殺したのがバルフォアであることを書き記した書類を見つけたが、バルフォア一味に踏み込まれる。街中でバルフォアたちとの間で撃ち合いとなるが、ポーターはバルフォアたちを倒す。
数か月後、占領軍は撤退しテキサスは民政に移管され、ウェストマンは解放される。そして1870年、テキサスはアメリカ合衆国に復帰するのだった。
以上、映画「平原の落雷」のあらすじと結末でした。
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