タイトロープの紹介:1984年アメリカ映画。連続殺人犯を追う刑事の苦悩を描いた心理サスペンス。ニューオリンズでは娼婦を狙った連続殺人事件が起こっていた。ブロック刑事は捜査に当たるが、彼が関係を持った娼婦達が次々殺害されていく。やがてブロックは異常な快楽に溺れ、犯人と自分の共通点に怯えていくのだった。
監督:リチャード・タッグル 出演者:クリント・イーストウッド(ウェス・ブロック)、ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド(ベリル・チボドー)、ダン・ヘダヤ(モリナーリ)、アリソン・イーストウッド(アマンダ・ブロック)、マルコ・セント・ジョン(ロルフ)ほか
映画「タイトロープ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「タイトロープ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
タイトロープの予告編 動画
映画「タイトロープ」解説
この解説記事には映画「タイトロープ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
タイトロープのネタバレあらすじ:連続娼婦殺人事件
舞台はアメリカ、ニューオリンズ。娼婦の他殺体が発見され、刑事ウェス・ブロックが捜査に当たります。検死結果から被害者は真夜中12時前後に絞殺されたものと判明。遺留品から、犯人は黒っぽい髪の白人で、40歳くらいの男だと考えられました。一昨日の夜にも同じ手口で娼婦が殺害されています。特捜班を率いるブロックの元に、レイプ救済センターの指導員ベリル・チボドーが訪ねて来ました。彼女は情報公開を要求しますが、ブロックは話せないと追い返します。歓楽街で聞き込みを続けるブロックは、2人目の被害者と面識のある娼婦と誘われるまま関係を持ちました。売春宿を出た時ネクタイを忘れて来たことに気付いたブロック。その様子を1人の男が見ています。ブロックは妻と離婚し、2人の娘アマンダとペニーを男手一つで育てていました。ブロックが不在の間は通いの家政婦が面倒を見ています。特にアマンダは多忙な父を心配していました。
タイトロープのネタバレあらすじ:共闘
同じ手口で殺害された3人目の娼婦が発見され、警察は同一人物による連続殺人と断定。ブロックは3人目の被害者を知る娼婦ベッキーから話を聞き出します。客の中に警官がいたと聞かされ驚くブロック。なかなか進まない捜査に業を煮やしたベリルは市長に苦情を入れ、ブロックは彼女の職場を訪ねました。相互協力を約束した2人は情報を共有します。ブロックはベリルに犯人の特徴と、遺体の周囲に残された謎の赤い繊維について話しました。4人目の犠牲者は、ブロックが聞き込み中に関係を持った娼婦でした。憔悴するブロックはベリルを食事に誘い、2人は次第に親密な関係になっていきます。
タイトロープのネタバレあらすじ:忍び寄る影
聞き込みを続けるブロックは、犯人と思われる男から伝言を預かったという娼婦に行き着きます。それは「プラリーンの店」というゲイバーに行けという指示でした。娼婦は犯人のことを何も知りませんでしたが、彼はブロックのことを「自分と同じ」だと言っていたそうです。ブロックはプラリーンの店で犯人と接触した男に会います。この後犯人と倉庫で会う予定だと聞き、単身倉庫に乗り込むブロック。しかし犯人の姿はなく、先程の男の絞殺体を発見します。殺害に使われた赤いリボンは、例の赤い繊維と同じものでした。更に立て続いてベッキーも殺害されてしまいます。遺体が放置されていた噴水そばの像には、ブロックが以前売春宿に忘れたネクタイがかけられていました。
タイトロープのネタバレあらすじ:犯人の正体
カーニヴァルの夜、ブロックは娘2人とベリルを連れ街を歩きます。ペニーが不気味なピエロから風船を購入しました。その風船には、赤いリボンがついています。その夜、ブロックはベリルを赤いリボンで絞殺する夢を見て跳ね起きます。ブロックは犯人と自分の性的嗜好が似ていると気付き始めていました。遺留品からあるビール工場にたどり着いた特捜班。犯人は従業員を調べるブロックに気付き、夜彼の家に侵入します。家政婦を殺害し、アマンダをレイプした犯人は帰宅したブロックに襲い掛かります。ブロックは何とか犯人を撃退しましたが、アマンダは心に大きな傷を負ってしまいました。
タイトロープの結末:最後の戦い
調べを進めるブロックは「レイプ容疑で警官逮捕」という新聞の切り抜きに目を留めます。部下のモリナーリに、事件の犯人だったロルフという男が工場で働いていないか調べるように頼みます。ブロックの勘は当たりました。ロルフは少女2人への暴行容疑で11年服役し、最近出所してビール工場に勤めていたのです。彼を逮捕したのはブロックでした。ロルフの家を捜索したブロックは、大量の赤いリボンを発見します。その頃、ロルフはベリルに狙いを定めていました。護衛の警官を殺害し、ベリルを絞殺しようとするロルフ。そこへブロックが到着し間一髪でベリルを救います。逃げるロルフを走って追いかけるブロック。やがて2人は線路に侵入して殴り合いを始めます。憎しみも露に互いの首を絞めるブロックとロルフ。そこへ列車がやって来て、ロルフは右手だけを残し死亡します。呆然と歩き出すブロックの元へベリルが駆け寄って来ました。2人が支え合うように肩を組み、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「タイトロープ」のあらすじと結末でした。
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