ピュア 純潔の紹介:2010年スウェーデン映画。すさんだ10代を過ごした主人公が、クラシック音楽と出会ったことで立ち直り、コンサートホールでの仕事と指揮者との愛に生きがいを見つける。
監督:リサ・ラングセット 出演:アリシア・ヴィカンダー(カタリナ)、サムエル・フルーレル(アダム)、ジョセフィーヌ・バウアー(ブリジッタ)、マルティン・ヴァルストロム(マチアス)、ヘレン・ソーデクヴィスト・ヘンリクソン、ほか
映画「ピュア 純潔」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ピュア 純潔」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ピュア 純潔の予告編 動画
映画「ピュア 純潔」解説
この解説記事には映画「ピュア 純潔」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ピュア 純潔のネタバレあらすじ:起・憧れの仕事
20歳のカタリナはそれまで売春を繰り返すすさんだ生活をしていたが、ある時モーツアルトの曲を聞いたことがきっかけでクラシック音楽に夢中になる。そのおかけで男たちに身を任せることもしなくなり、やさしい恋人マチアスとの平穏な暮らしを得ることができたが、アルコール依存症の母との確執や、優しいがクラシック音楽を解さないマチアスに物足りなさを感じていた。
ある日、カタリナは以前クラシックのコンサートを聞きにいったコンサートホールに入り込み、楽団の練習風景を盗み見ていると、楽団の人事担当者マリーが声をかける。カタリナを採用面接にやってきたものと勘違いしたマリーに、カタリナはそれに乗じて面接を受けて受付係に仮採用となる。憧れていた場所で定職についたカタリナは嬉々として受付の仕事を始める。
ピュア 純潔のネタバレあらすじ:承・ピュアな愛
仕事の合間に時折練習風景を眺めるカタリナは、楽団の指揮者アダムに惹きつけられる。アダムは曲が思うように仕上がらず、楽団員のモチベーションの低さに苛立ちを感じていた。そんな時、控え室にやってきたカタリナに目新しさから声をかけ、音楽や詩の話を聞かせる。アダムは自分の話に聞きいり、また音楽に対して同じ感性にを持つカタリナに興味を持ち、カタリナもアダムとの知的な会話に引き込まれ、やがて2人は体の関係を持つようになる。
ピュア 純潔のネタバレあらすじ:転・裏切られた想い
アダムとの関係が続き、仕事もマリーから正規雇用の推薦を受けて充実した日々を送っていたカタリナだったが、アダムの妻子が留守中に彼の家で一晩を過ごした翌日、マチアスから母親が入院したという知らせを受ける。夕べはどこにいたのかと聞かれたカタリナはアダムへの真剣な想いからマチアスにアダムとのことを話すと、マチアスは激怒してカタリナを家から追い出す。しかしアダムにとっては一時の遊びでしかなく、妻に浮気を感づかれたことからカタリナを避け始める。そばにいたい一心で彼を追いまわし、行きつけのバーで待ち伏せをするようになったカタリナを持て余したアダムは彼女を解雇する。
ピュア 純潔の結末:その手に残ったもの
どうしても仕事を手放したくないカタリナは必死に受付にしがみつくが、警備によってホールから追い出される。帰る家もないカタリナは路上で眠り、図書館で本と音楽に一時の癒しを求める。
改めてホールを訪れてマリーに再雇用を頼むが、アダムが許さないから無理だと言われる。カタリナはアダムの控え室で演奏を終えた彼に会い、もう付きまとわないから仕事だけは返して欲しいと頼むが、アダムは彼女に低俗な踊りをさせたあげく、仕事は返さないと言い放つ。その言葉を聞いたカタリナは怒りのあまり、アダムを窓から突き落とし、ひそかにその場から立ち去る。
アダムとカタリナの関係は誰も知るところではなかったため、その後カタリナは再びホールでの仕事につくことができた。コンサートホールで子供たちを相手にするカタリナには笑顔が浮かんでいた。
頑張って 最後には 再び希望の職につけてよかった。 でもあの指揮者はどうなったんだろう。。。」