時間離脱者の紹介:2016年韓国映画。32年の時をまたぎ、同じ日、同じ時間に瀕死になった二人は、お互い相手の夢を見るようになります。やがて夢で見たことが現実に起こり、歴史が変えられることを知った二人は、殺人犯からある女性を守る為に動き出します…という内容の韓国のSFサスペンス映画です。夢で交信するという新しい発想が観る者をひきつけ、面白い作品に仕上がっています。
監督:クァク・ジェヨン 出演者:チョ・ジョンソク(ジファン),イム・スジョン(ユンジョン/ソウン),イ・ジヌク(ゴヌ)、チョン・ジニョン、チョン・ウンイン。、イ・ギウ、オン・ジュワンほか
映画「時間離脱者」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「時間離脱者」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
時間離脱者の予告編 動画
映画「時間離脱者」解説
この解説記事には映画「時間離脱者」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
時間離脱者のネタバレあらすじ:起
2014年12月31日、カウントダウンの行われる会場で、刑事のゴヌ達は犯人を捜していました。犯人を見つけ、刑事たちは追います。そして犯人に反撃されたゴヌは瀕死の重傷を負います。
その32年前の1982年の12月31日、高校教師で恋人同士のジファンとユンジョンは同じ会場にカウントダウンに来ていました。ジファンは逃げる犯人に刺され、瀕死の重傷を負いました。
ゴヌとジファンは同じように病院で手当てを受け、同じように目覚めます。その日以来、ゴヌは32年前のジファンの夢を見るようになります。ジファンが恋人のユンジョンと借りる家を見に行き、その家でプロポーズをするジファンを見て微笑んで目覚めました。
ゴヌの上司の班長が着任してきました。班長はやり手で、早速強盗犯を拳銃で撃って負傷させて逮捕すると、犯人の肩をめくります。先輩のイ刑事によると、班長の妻は、追っていた犯人に殺され、その時犯人の肩を銃で撃ちぬいたものの、見失っていたという事でした。
32年前の同じ日の同じ時間、ジファンもゴヌの夢を見ていました。2015年9月26日と27日に雪が降っていました。そこでジファンは生徒達の前で32年後の雪の予言をし、ラジオDJになる生徒に予言が当たったら放送するように頼みます。
時間離脱者のネタバレあらすじ:承
そして迎えた9月27日の夜、ラジオから32年前のジファン先生の予言が当たったと放送されます。
ゴヌが監視カメラの動画を見ていると、ユンジョンそっくりの女性を見つけました。ゴヌは街に出てその女性を追います。路地で女性に変態扱いされ、男たちに捕らわれ警察に突き出されます。警察手帳は女性を追っている時にスリにあっていました。刑事とわかると仲良くなり、女性らと居酒屋に行きます。
女性はソウンという名で、高校の教師でした。もしやソギョン高校か?と聞くと、違うと言います。気になったソウンは学校で教頭に聞くと、昔、講堂が全焼する火事があり、校名を変えたが、昔はソギョン高校だったと言われ、昔のアルバムを見ます。すると自分そっくりなユンジョンが写っていました。
ソウンは早速ゴヌに見せました。班長がゴヌに未解決事件のファイルを渡し、再度調べろと言います。それは連続女性殺害事件で、1枚目にユンジョンのファイルがありました。ユンジョンはカンという男に殺されていましたが、カンも死亡していました。
この様子を夢で見ていたジファンは、殺される当日ユンジョンに会い、どこに行くんだと聞きました。ユンジョンはウエディングドレスの試着に行きました。
ジファンは賭博場でカンを見つけ追います。逃げるカンはユンジョンとぶつかり、金を持っていることを知ると後を付けました。金を奪おうと中に入りますが、驚いて逃げてきます。ジファンが入った時には、ジファンは首を切り裂かれて死んでいました。逮捕されたカンはやっていないと言います。そばでは教え子でカンの息子のズンボムが、父はやっていないと叫んでいました。
時間離脱者のネタバレあらすじ:転
ソウルオリンピック開催の年に、ソギョン高校の講堂が全焼して生徒が49人死んでいる記事や、その後次々女生徒が殺される記事、そしてカンが死亡する記事をゴヌが調べる夢を見たジファンは、全員が自分の生徒だと知り、惨劇を止めるため、カンに面会しました。カンは「薬品の煙の匂いがして、ガスマスクの男がいた」と言います。
ジファンは煙の出る講堂に乗り込み、生徒を助けました。これによって歴史が変わり、高名はソギョン高校のまま変わっていませんでした。ゴヌは夢から過去の講堂の火事を止めた話をソウンにしました。そしてソウンに「今から会いたい」と言うと、OKしたソウンは車で向かいます。
しかし山道でソウンは襲われ、いなくなりました。ドライブレコーダーを見ると、ソウンはガスマスクを付けた車の男に首を切られて殺されているように映りました。
30年前の犯人が再びと思い、班長の部屋に行きました。班長の名はカン・ズンボムで、死んだカンの息子でした。イ刑事がソウンのいなくなった道路の付近の監視カメラを調べると、あの車でその後は映っていない事から、この周辺にいると言います。
ソウンは生きていて監禁されていました。隙を見て逃げ出したソウンは盗んだ携帯からゴヌに電話して助けを呼びます。場所を知らせ、やっとゴヌの車を見つけた時、走ってきた車にはねられ死んでしまいます。イ刑事から遺留品の携帯電話は、警察の押収品だと言われました。それは班長が持ち出していました。
ゴヌは班長を追求します。すると班長は、父の仇を取る為に刑事になったと言い、妻は同級生だったジョンジュでした。ジョンジュを殺され、犯人を撃つものの見つけられない事から、ゴヌと32年前のジファンが通じていることを知り、自分がソウンを拉致することで、ゴヌを通じてジファンが過去を変えてくれることを願ってやったと言って、拳銃自殺しました。
時間離脱者の結末
この様子を夢で見ていたジファンは、二人目以降の女子生徒を殺させないため動き出します。犯行現場に先回りし、犯人を待ち伏せします。犯人は生物の教師でした。この教師は、化学教室で薬物を盗み服用している、薬物中毒でした。
しかし、ユンジョンがいつも科学教室にいて、出て行ってと言われ、その上、ジファンといつもいちゃついていることから薬品が盗めず、ユンジョンを殺したと言います。また、生徒達は自分が科学教室にいつもいることを知っているからだと言いました。
格闘になり、生物の教師はジファンを刺します。一旦窓から突き落としたものの、再び襲ってきて、ジファンは薬品を顔に投げつけ屋上へ逃げました。雷が鳴る大雨でした。この日、屋上に雷が落ちることを思い出したジファンは、生物の教師を鉄塔に手錠で施錠します。そこに雷が落ち犯人は死にました。犯人を殺し、歴史を変えたジファンはそのまま死んでしまいました。
朝、警察署に出勤したゴヌは自分の存在がここにない事を知りました。するとソウンがやってきて、ソギョン高校に行きます。ゴヌは教師になっていました。ズンボムも教師で、生徒を叱っていました。ズンボムの机には妻のジョンジュと子供たちの写真が映っていました。
ゴヌはソウンと家を借りに行きます。ジファンとユンジョンが行った家でした。そこでソウンにプロポーズします。生まれ変わりを信じたゴヌは32年前の話をします。ソウンも「何となく思い出した」と言いました。
以上、映画「時間離脱者」のあらすじと結末でした。
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