沈黙の脱獄の紹介:2005年アメリカ映画。スティーヴン・セガール主演の『沈黙』シリーズの1作品となるクライム・アクションです。陰謀に巻き込まれて投獄されたセガール演じる元盗賊が、自分を罠にはめた人物に復讐するために刑務所からの脱獄を決意します。
監督:ドン・E・ファンルロイ 出演者:スティーヴン・セガール(ハーラン・バンクス)、アンソニー・“トレッチ”・クリス(アイス・クール)、サラ・バクストン(レイチェル・ノウルズ)、マリ・モロウ(ジェイダ)、ニック・マンキューゾ(サンダーズ)、ロバート・ミアノ(ブルーノ)、ケヴィン・タイ(マックス・スティーヴンス)ほか
映画「沈黙の脱獄」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「沈黙の脱獄」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「沈黙の脱獄」解説
この解説記事には映画「沈黙の脱獄」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
沈黙の脱獄のネタバレあらすじ:起
ジェイダ(マリ・モロウ)は最近不吉な夢を見たり、タロット占いで“死”を意味する占い結果が出たり…。どうやらジェイダの恋人ハーラン・バンクス(スティーヴン・セガール)が何者かに撃たれ、無実の者が犠牲になるという夢でした。どうやらジェイダには予知夢を見る能力があるらしく、ハーランはそんな彼女を慰めると一人夜の闇へと消えて行きました。ハーランは犯罪者からから金品を盗んでは貧しき人々に分け与えることを生業とする義賊で、この夜も麻薬密売組織に潜入し、悪党どもを片付けながら大金を盗み出していきました。しかし、ハーランはジェイダのために盗賊稼業から足を洗う決意を固め、二人で新しいスタートを切るべくラスベガスへと車を走らせました。ラスベガスに着いたハーランは地元の有力者マックス・スティーヴンス(ケヴィン・タイ)の経営する警備会社に運転手として雇ってもらえることになりましたが、ジェイダはマックスに何か不吉なものを感じ取っていました。ハーランの初仕事は初老の男ブルーノ(ロバート・ミアノ)と組んでカジノの売上金を輸送することでしたが、取引先のカジノに着いたブルーノは大金2000万ドルの入ったジュラルミンケースを輸送車に積み込んだところでカジノの警備員らを射殺、ハーランはブルーノに銃を突きつけられて逃走に加担させられました。
沈黙の脱獄のネタバレあらすじ:承
ブルーノの犯行はマックスからの指示であり、ハーランはラスベガスのど真ん中で警察の包囲網を掻い潜ってのカーチェイスを繰り広げ、ブルーノが気絶した隙に車を捨てて脱走、ジェイダに電話をあっけたところで傷が悪化して気を失い、警察に保護されました。ブルーノは逮捕されたうえに金は何者かによって持ち去られ、焦るマックスは大至急に金を探すよう部下に指示しました。警察署へ連行されたハーランは麻薬捜査課のレイチェル刑事(サラ・バクストン)やサンダーズ刑事(ニック・マンキューゾ)の取り調べを受けますが、頭を打った衝撃から当時の記憶を少し失っていました。そんなハーランに告げられたのは、マックスが殺害されたということでした。ハーランはマックス殺害の罪を着せられたうえに逃走中に警官3名を死なせたことを咎められ、殺人罪で終身刑を宣告されました。砂漠地帯の刑務所に収監されたハーランは面会に訪れたジェイダを励まし、メンフィスへ行くよう促します。しかし、この刑務所にはブルーノも収監されてきました。ブルーノは囚人からナイフを奪ってハーランに近づき、力づくで金の在り処を聞き出そうとしましたが、武術の達人であるハーランの相手ではありませんでした。しかし、ブルーノの口から発せられたのは、マックスは生きているということでした。
沈黙の脱獄のネタバレあらすじ:転
ハーランは獄中で知り合った黒人ギャングのアイス・クール(アンソニー・“トレッチ”・クリス)と組み、大金の分け前を条件に脱獄の計画を立てる一方で、レイチェル刑事にもマックス一味の捜査協力を求めました。そして迎えた脱獄決行の当日、保安官に扮したクールの仲間がヘリコプターで刑務所を訪れる頃合いを見計らって、クールは看守の服を奪い、ハーランは囚人に襲われたフリをして騒動を巻き起こし、まんまとヘリに乗って脱獄に成功しました。ジェイダと再会したハーランでしたが、脱獄の件はマスコミに大々的に報じられ、レイチェル刑事は無断で刑務所でハーランと面会したことを咎められて捜査チームから外されました。そんな時、ジェイダはまたしても夢を見ました。それはとある霊廟で“ベルジェール”と言う名の白いドレスの女を見たという夢でした。クールとともにラスベガスへ舞い戻ったハーランは、クールのギャング仲間のディンクD(スモールズ)から武器を調達、マックスの部下を脅して情報を聞き出し、東洋系マフィアをけしかけてマックスのアジトを襲撃させましたが、マックスはそこにはいませんでした。
沈黙の脱獄の結末
記憶を取り戻したハーランはレイチェル刑事と接触、サンダーズ刑事がマックスと手を組んでいることを明かしたうえで身辺を洗うよう依頼しました。ハーランの無実を証明すべく真相に迫るレイチェル刑事をサンダーズ刑事は逆に脅し、ハーランと金を持ってくるよう要求しました。マックス一味と決着をつける決意を固めたハーランは単身マックスの部下ヴィンセント(ジェミー・マクシェーン)の屋敷に潜入、遂にマックスの居場所を突き止めました。ハーランは単身マックスと対面、ハーランが手下らと交戦する隙にマックスはヘリコプターで逃げようとしましたが、ヘリには爆弾が仕掛けられており、ハーランはスイッチを押してマックスをヘリごと爆殺しました。ハーランは取引場所にヴィンセントを誘き寄せ、レイチェル刑事が彼らを逮捕しようとしたその時、本性を現したサンダーズ刑事がレイチェル刑事に銃を突きつけ、ハーランに金の在り処を教えるよう脅しました。そこにクールが駆け付けて銃撃戦となり、クールは被弾しながらもヴィンセントを射殺、レイチェル刑事を殺そうとしたサンダーズ刑事をハーランが射殺、取引場所はあらかじめハーランらが仕掛けていた爆弾で木っ端微塵に破壊されました。クールはいずこへと旅立ち、例の大金は閉鎖が決まっていた小児科病院の再建費用へと寄付され、ジェイダとともに病院を訪れたハーランはそこにいたレイチェル刑事の娘(クロエ・グレース・モレッツ)に幸運のお守りをプレゼントしました。
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