トムとジェリーの予告編 動画
映画「トムとジェリー」解説
この解説記事には映画「トムとジェリー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
トムとジェリーのネタバレあらすじ：起
アメリカ・ニューヨーク。ネコのトム（声：ウィリアム・ハンナ/メル・ブランク/ジューン・フォーレイ/フランク・ウェルカー）は、キーボードを手に地下鉄に乗ってこの大都会にやってきました。マディソン・スクエア・ガーデンで人気歌手ジョン・レジェンドのライブが行われることを知ったトムは、将来有名なミュージシャンになってジョンと共演するという夢を抱きました。その後、トムは盲目のフリをし、セントラルパークで人々を前にキーボードを演奏していました。
その頃、トムの永遠のライバルであるネズミのジェリー（声：ウィリアム・ハンナ/メル・ブランク/ジューン・フォーレイ/フランク・ウェルカー）は、ニューヨークで新しい住処を探していましたが、不動産屋ネズミ（声：ウトカルシュ・アンブドゥカル）から紹介された物件が事故物件だと知るやこっそりと逃げ出しました。ジェリーは逃げた先のセントラルパークでトムと鉢合わせし、いたずら心か、トムから主役を奪ってやろうとしゃしゃり出ました。トムは毎度のドタバタ騒ぎの末にキーボードを壊されてしまい、おまけに盲目でないことがバレて人々からひんしゅくを買ってしまいました。
トムとジェリーはパーク内の人々を巻き込みながら追っかけっこを繰り広げ、自転車デリバリーの女性ケイラ（クロエ・グレース・モレッツ）が運んでいた洗濯物を路上に散らかしてしまいました。おかげでケイラは仕事をクビになってしまいました。
ジェリーは近くの高級ホテル「ロイヤルゲートホテル」に逃げ込み、突入しようとしたトムはホテルマンにはじき出されてしまいました。ジェリーはエレベーターの裏側に住処にふさわしい穴ぐらを見つけました。
たまたまこのホテルに入り込んだケイラは、臨時スタッフ募集の面接を受けに来た女性・リンダ（カミラ・アーフウェドソン）を騙して、まんまと履歴書を奪うことに成功しました。このホテルでは近々、超大物セレブカップルのプリータ（パラヴィ・シャーダ）とベン（コリン・ジョスト）の結婚式が行われる予定でした。
その頃、何とかしてホテルに忍び込もうとしていたトムは、ホテル周辺を縄張りとするチンピラネコのブッチ（声：ニッキー・ジャム）一味に絡まれました。トムは動物管理局の車を呼んでその場から逃げ出すことに成功しました。
ケイラは総支配人ドゥブロー（ロブ・ディレイニー）とイベント担当の責任者テレンス（マイケル・ペーニャ）の面接を受けました。ドゥブローは金魚のゴールディを飼っていました。ケイラは言葉巧みにデュブロとテレンスに取り入り、狙い通りに臨時スタッフとして雇われることになりました。スタッフは1週間後に控えるプリータとベンの結婚式当日までは全員ホテルに泊まり込みすることになりました。
トムとジェリーのネタバレあらすじ：承
ケイラは早速テレンスにホテル内を案内してもらい、厨房長のジャッキー（ケン・チョン）、ドアマンのギャビン（ダニエル・アデグボイェガ）、受付係のローラ（クリスティーナ・チョン）、ベルガールのジョイ（パッシー・フェラン）、バーテンダーのキャメロン（ジョーダン・ボルジャー）らを紹介されました。
ジェリーは厨房から食糧を盗もうと目論み、トムは何とかしてホテルに潜入しようと試みていました。そこにプリータとベンが飼い犬のスパイク（声：ボビー・カナヴェイル）と飼い猫のトゥーツを連れてやってきました。スパイクはジェリーの姿を発見するなり大声で吠え出し、ジェリーはペットフードを投げつけてスパイクを挑発しました。
このホテルは本来ペットの持ち込みは禁止されているのですが、テレンスは特例としてスパイクとトゥーツの帯同を許可しました。ジェリーはプリータの左手薬指に輝くダイヤの婚約指輪に目が行きました。
その後、ジェリーは厨房に忍び込んでチーズを盗もうとしました。一方、プリータとベンを部屋に案内していたケイラとテレンスは厨房からの悲鳴を聞きつけました。二人はジャッキーとコックから厨房内にネズミが現れたと報告を受け、ケイラは威勢よく自分がネズミを捕まえると宣言してしまいました。テレンスは絶対にネズミの存在を宿泊客たちには知られてはならないと念を押しました。
ケイラは早速ネズミ捕りの罠を仕掛けました。ジェリーは罠に仕掛けられたチーズの匂いに危うく釣られかけましたが、ケイラとキャメロンの「ネズミを捕まえるなどチョロい」という会話を聞きつけると、罠の上に紙幣数枚と共に「もっとマシな罠を買え」とのメモを置いて挑発しました。
その夜、トムは雨に打たれながら途方に暮れていました。トムの頭の中では天使のトム（声：トーン・ベル）と悪魔のトム（声：リル・レル・ハウリー）が意見を戦わせていました。悪魔のトムはホテルに乗り込んでジェリーをやっつけるようけしかけ、天使のトムはジェリーと仲良くすべきだと諭しました。
闘志を奮い立たせたトムは階段を駆け上がり、電線を伝ったり、ゴミで作ったグライダーで上空から突入を試みたりと、ありとあらゆる手を塚って何とかホテルに侵入しようとしましたがいずれも失敗に終わりました。
それでもトムは爪で窓ガラスを切り取り、何とかホテルに侵入することに成功しました。トムとジェリーはホテルの部屋で暴れ回り、次々と備品を破壊していきました。ケイラは宿泊客から騒音の苦情が来ているとテレンスから聞かされ、立ち入った部屋でトムを発見しました。
ケイラはトムが先日セントラルパークで出くわしたことを思い出し、トムのジェスチャーからジェリーのことを知りました。ケイラは部屋の荒らされっぷりに驚愕しましたが、共通の敵であるジェリーを捕らえるためにトムと手を組むことにしました。
ケイラはトムをドゥブローとテレンスに紹介、トムをジェリー捕獲係として雇ってもらうことに成功しました。早速帽子とネームタグをつけたトムはケイラとコンビを組みましたが、トムを快く思わないテレンスはもしケイラとトムがしくじったら二度とニューヨークの街を歩けなくしてやると脅してきました。
トムとケイラは手分けしてジェリーの行方を探しましたが、トムはジェリーの罠にかかってスパイクに叩きのめされてしまいました。一方のジェリーも、トゥーツに目をつけられてしまい間一髪で逃げおおせていました。
ケイラはジョイからの情報で、10階にネズミサイズの小さな扉があることを知りました。そこはジェリーが住処としており、ケイラはトムにジェリー退治を任せるとテレンスと共にプリータとベンの身の回りの世話をすることになりました。
ベンはWi-Fi付きの電動キックボードを取り寄せていました。そしてベンは何と結婚式に本物の象を呼びたいと言い出し、さすがのテレンスも受け入れざるを得ませんでした。やがてテレンスはスパイクの散歩を頼まれ、暴れまくるスパイクの世話に四苦八苦しました。
一方、プリータに呼び出されたケイラは、婚約指輪を失くしてしまったのでベンに気付かれないように探してほしいと頼まれました。その頃、トムはジェリーを退治するためのとっておきの大掛かりな罠を設計していました。
トムとジェリーのネタバレあらすじ：転
プリータの婚約指輪はジェリーの手元にありました。トムはチーズの匂いでジェリーを誘き寄せ、自ら開発した巨大な罠にかけて遂にジェリーをホテルから追い払うことに成功しました。ケイラやドゥブローは大いに喜び、トムに退職金代わりにツナ1ヶ月分を贈ることにしました。
ケイラとトムはキャメロンのバーで祝勝会を開くことにしました。トムは近くにあったピアノを弾き始めましたが、トゥーツの姿を見て一目惚れしてしまいました。ところが、いつの間にか戻ってきたジェリーがちょっかいをかけてきたことから、トムとジェリーは取っ組み合いを始めてしまいました。
ジェリーはプリータの婚約指輪をケイラに見せて取引を持ちかけ、ケイラはジェリーを服のポケットに匿ってあげることにしました。そこにテレンスがスパイクの散歩を終えて戻り、トムとスパイクはテレンスを巻き込んでロビーで大暴れを始めました。
テレンスがいつの間にか逃げ出したジェリーを目撃した次の瞬間、ロビーのアトリウムの屋根は破壊されて崩落してしまいました。ケイラのポケットには婚約指輪が入っていました。
激怒したドゥブローはテレンスをイベント担当責任者から外して休職を言い渡し、ケイラはプリータの婚約指輪を取り戻した功績により新たな責任者に抜擢されました。ドゥブローはプリータとベンの結婚式が成功した暁にはケイラを昇格させると約束しましたが、履歴書を詐称しているケイラにとってそれは大きなプレッシャーとして重くのしかかりました。
その夜。ケイラは相変わらずケンカをしているトムとジェリーの元に向かい、ホテルに居たければ仲良くしてほしいと告げました。ケイラはトムとジェリーに明日1日ニューヨーク観光に行ってもらい、2匹が仲良くできることを証明してみせろと提案しました。トムとジェリーは提案を引き受けることにしました。
翌朝。トムとジェリーはケイラが手配した車でニューヨーク観光に出発しました。一方のケイラはスタッフミーティングを開き、ジェリーを完全に追い払ったことを報告していました。すると、ホテルに1台のトレーラーが到着しました。ベンは本当にゾウを手配してしまったのです。更にベンは大量のクジャクも用意させていました。
プリータはケイラを呼び出し、ベンに対して抱えている不満を口にしました。プリータはベンの見栄っ張りな性格も含めて愛しており、ベンもまたプリータを愛しているのですが、互いにイメージを守るために本音で語り合ったことがなかったのです。一方のベンはプリータの気持ちもいざ知らず、結婚式に使う予定のドローンの動作チェックをしていました。
その頃、トムとジェリーはSNSに自分たちの様子をアップしていき、博物館や魚市場、遊園地などを訪れ、そしてヤンキースタジアムでメジャーリーグのニューヨーク・ヤンキースの試合を観戦していました。
ところが試合終了直前になってトムがヤンキースの守備を妨害してしまい、トムとジェリーはファンからブーイングを浴びせられた挙げ句に動物管理局送りとなってしまいました。テレンスは自宅のテレビでその一部始終を見ていました。
動物管理局の檻に入れられたトムとジェリーは、先日トムに絡んできたブッチ一味に絡まれて絶体絶命のピンチに陥っていました。そこへテレンスが面会に訪れ、トムとジェリーにそれぞれ1対1で会話をしました。テレンスはトムとジェリーに互いの悪口を吹き込み、ここから連れ出せるのは1匹だけだと選択を迫りました。
元々プライドの高い生粋のホテルマンであるテレンスは自分を休職に追い込んだホテル側、そして要領よく自分の後釜に座ったケイラに赤っ恥をかかせることを目論んでいました。
トムとジェリーの結末
いよいよプリータとベンの結婚式の日がやってきました。式場には大勢の来客が招待され、中央にはジャッキーが用意した巨大ウェディングケーキが備え付けられました。ケイラらスタッフは準備に追われるなか、テレンスはトムを連れてこっそり裏口から忍び込みました。
やがて式が始まり、新郎新婦は2頭のゾウに乗って入場しました。式をド派手なものにしたいベンは式場に無数の蝶々やクジャク、カメラを搭載したドローン、更にサプライズとしてトラまで呼び込んでいました。しかし、プリータは全くサプライズなどは望んでいませんでした。
テレンスはあらかじめ送り込んでいたジェリーとトムを鉢合わせさせ、狙い通りに式場内でトムとジェリーは大バトルを開始しました。ジェリーがウェディングケーキによじ登っているのを目撃したジャッキーが誤ってケーキを粉砕してしまい、更にはジェリーを目撃したゾウがパニックを起こして暴れ出しました。
式場はトムとジェリーのみならずスパイクやトラまでも巻き込んだ大乱闘の場と化し、人々はただただ逃げ惑うばかりでした。テレンスの目論み通り、結婚式は滅茶苦茶にぶっ潰されました。更にゾウやクジャクらはホテルを飛び出してニューヨークの街でも暴れ回りました。
テレンスはドゥブローにケイラが履歴書を詐称していたことを告げ口しており、ケイラは詐称の事実とホテルマンに必要な資格を何一つ持っていないことを素直に認めました。更に追い打ちをかけるように、今度はプリータが突然結婚そのものを白紙にしてほしいと言い出し、婚約指輪をベンに返して去っていきました。ケイラは荷物をまとめてホテルから去っていきました。
その夜。テレンスは用済みとなったトムをホテルから追い出しました。翌朝、トムの元をジェリーが訪れ、2匹は和解を果たしました。一方、ケイラの元にキャメロンが現れ、「もう自分と他人を比較するのはやめて、自分自身のスキルを磨くべきだ。君には素質がある」とアドバイスしました。その場にはトムとジェリーもおり、トムとジェリーは黒板を使って、プリータとベンの仲を取り持ったうえで結婚式を仕切り直そうと提案しました。ケイラはトムやジェリーと手を組むことにしました。
ケイラはキャビンからプリータが空港に向かっていることを聞き付け、ドゥブローと復職したテレンス、そして帰り支度をしていたベンにもう一度チャンスを与えてほしいと懇願しました。ジョイのアイデアで結婚式の仕切り直しはセントラルパークで挙げることも決まり、テレンスもケイラから式をぶち壊した責任をトワレテ渋々協力することにしました。
トムとジェリーはベンから借りた電動キックボードでプリータの後を追いました。2匹はキックボードに搭載されているWi-Fiとケイラからの指示を頼りにニューヨークの街中を駆け回り、ジェリーはドローンに飛び乗ってプリータの車に追いつくと、プリータと共にいたトゥーツを誘き出してセントラルパークまで連れて行きました。
トゥーツの後を追ったプリータは、パーク内でいつの間にか結婚式の支度が整っていることに気付きました。そこにはケイラ、ドゥブロー、テレンスらホテルのスタッフたち、そしてトムとジェリーが集結しており、ケイラはプリータに昨日の失態を謝罪したうえでベンと引き合わせ、ベンはこれまでプリータの気持ちを尊重してこなかったことを謝りました。
プリータとベンは改めて愛を誓い合い、仕切り直しの結婚式が盛大に始まりました。ドゥブローはケイラの功績を讃えて復職を許し、ケイラは履歴書の本来の主であるリンダをドゥブローとテレンスに引き合わせました。テレンスはリンダに一目惚れしてしまい、明日にも仕切り直しの面接を行うことを約束しました。
トムは楽しそうにピアノを弾いていましたが、些細なことからまたもやジェリーとケンカを始めました。ケイラたちは相変わらず仲良くケンカするトムとジェリーを温かく見守っていました。
以上、映画「トムとジェリー」のあらすじと結末でした。
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