トゥルー・ストーリーの紹介:2015年アメリカ映画。実話をもとに描かれたサスペンス・ストーリー。捏造記事で職場を追われた一流記者マイケルが、妻子殺害の容疑で逮捕された男ロンゴと奇妙な縁で繋がる。事件の真相を追い求めるマイケルに対し、ロンゴはその発言を二転三転させ、マイケルの精神はどんどん追い詰められていく。マイケルの妻を演じる「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」(2016)のフェリシティ・ジョーンズが、静かな佇まいの中に強烈な存在感を見せる。
監督:ルパート・グールド 出演者:ジョナ・ヒル(マイケル・フィンケル)、ジェームス・フランコ(クリスチャン・ロンゴ)、フェリシティ・ジョーンズ(ジル)、マリア・リッジア(メリージェーン・ロンゴ)、イーサン・サプリ―(パット・フレイトー)、ロバート・ジョン・バーク(グレッグ・ギャンレイ)ほか
映画「トゥルー・ストーリー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「トゥルー・ストーリー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
トゥルー・ストーリーの予告編 動画
映画「トゥルー・ストーリー」解説
この解説記事には映画「トゥルー・ストーリー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
トゥルー・ストーリーのネタバレあらすじ:起
ニューヨーク・タイムズの敏腕記者、マイケル・フィンケル。彼が労働者の虐待問題を取材した際、記事のインパクトを強めるために加えた捏造が社内で大問題になります。記事はでっちあげではなく、真実を伝えるためにとった手段だとマイケルは主張しますが、タイムズ誌の汚点になると考えた上司は解雇を言い渡します。マイケルは失意のままニューヨークを去り、故郷のモンタナで妻のジルと暮らし始めます。しかし、そこに記者の実力を発揮できる場所はありません。マイケルは持病のぜんそくに悩まされながら苦しい日々を過ごします。そんな彼に、パット・フレイトーという地元誌の記者から連絡が入ります。フレイトーは、妻子の殺害容疑で逮捕されているクリスチャン・ロンゴを知っているかと聞きます。なんのことだかわからないマイケルに、フレイトーは驚く話をします。ロンゴは逮捕された時、自分の名前をマイケル・フィンケルと名乗ったと言うのです。
トゥルー・ストーリーのネタバレあらすじ:承
興味を引かれたマイケルは、拘置所のロンゴに手紙を書いて面会を申し込みます。現れたロンゴは穏やかな男で、以前からマイケルの仕事ぶりに注目していたと言います。今の自分は世間の注目の的で、テレビ局や新聞社から取材申し込みが殺到している。しかし事件の真相は誰にも話していない。君だけに僕の話を教えよう。ロンゴからそう言われたマイケルは、記者として返り咲く最大のチャンスだと考えます。裁判が終わるまで2人の会話は秘密にするという条件を受け入れ、マイケルは拘置所を後にします。その後、ロンゴから封書が届きます。そこには生い立ちからこれまでの人生が異常なほど詳しく書かれており、自分で描いた不気味な絵まで添えられていました。ロンゴの事件にのめりこんでいくマイケルは、フレイトーと共にロンゴの家や子供達の殺害現場を見て回ります。そしてこの事件を単なる記事で終わらせず、書籍で出版しようと決意します。マイケルはロンゴに本当の殺害理由をたずねます。ロンゴは答えます。「おれは殺していない」。
トゥルー・ストーリーのネタバレあらすじ:転
マイケルが「真実の物語」とタイトルをつけた原稿は、出版社に高額で買い取られました。大喜びする夫の姿に、ジルは不安げな様子です。ところが裁判が始まると、ロンゴは2人の子供は殺していないが、妻と娘は自分が殺したと答弁します。完全無罪だと信じていたマイケルはショックを受け、面会時にロンゴを問い詰めます。真実は言えないと黙り込む姿を見て、ロンゴは誰かを庇っているとマイケルは考えます。司法局と共に事件を担当しているギャンレイは、マイケルに調査協力を頼みます。ロンゴは危険な殺人鬼だと言い切るギャンレイに違和感を感じたマイケルは、協力はできないときっぱり断ります。一方ロンゴは、マイケルに電話をかけてたまたま出たジルと会話を交わし、君とも友達になりたいと言います。後日、再び裁判が始まりました。ロンゴの証言はまたもや一転します。娘を殺害したのは妻で、それを隠すために妻を殺して2人を遺棄したと言うのです。ロンゴへの信頼が崩れたマイケルは、ギャンレイにロンゴの手紙や資料を提供したいと申し出ます。しかしギャンレイは、でっちあげ記事を書いた記者の協力など必要ないと拒否します。
トゥルー・ストーリーの結末
ロンゴの面会にジルが現れます。ロンゴは彼女に優しく接しますがジルは冷静な態度を崩さず、あなたは自分に注目が集まらないと気が済まない人よと言い放ちます。裁判が終わり、陪審員の評決は有罪。ロンゴに死刑が言い渡されます。ロンゴはマイケルにウィンクを投げかけ部屋を出て行きます。マイケルはロンゴに手紙を書き、刑務所まで面会に行きます。ロンゴの発言はまたもや変わっていました。子供達を殺したことを覚えていない、だから弁護士を変えて心神喪失で上訴する。それを聞いたマイケルは激怒しますが、ロンゴは「僕は君にとって人生最大の特ダネだ」と平然としています。マイケルは言葉を失い刑務所を後にします。「真実の物語」が出版され、書店で著者による朗読会が開かれます。朗読を終えたマイケルに読者ファン達の質問がとびます。マイケルには、その場にいないはずのロンゴの姿が見えるのです。ラスト、実在のマイケルとロンゴの写真が映し出され、現在も2人の交流が続いていることが明かされます。
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