まぼろしの紹介:2001年フランス映画。ある日バカンス中に突如消えた夫の幻と暮らし始めた妻の物語。夫婦仲良く全てが満ち足りていると思っていた日々に知らなかった夫の秘密、そして現実を受け入れられない妻はずっと幻の夫と一緒に生きているかのような日々を続けます。
監督:フランソワ・オゾン 出演:シャーロット・ランプリング(マリー)、ブリュノ・クレメール(ジャン)、ジャック・ノロ(ヴァンサン)、アレクサンドラ・スチュワルト(アマンダ)、ピエール・ヴェルニエ(ジェラール)、アンドレ・タンジー(スザンヌ)、ほか
映画「まぼろし」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「まぼろし」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「まぼろし」解説
この解説記事には映画「まぼろし」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
まぼろしのネタバレあらすじ:起
パリに住む50代のマリーとジャンは仲の良い夫婦でした。毎夏フランスのランドでのんびり過ごしていたので今年もそうしようと、浜辺でマリーは昼寝をしていました。ジャンと共に寝ていたと思って目覚めたのですがジャンはいませんでした。すぐどこかから戻ってくるだろうと思っていたのですが帰ってこなかったので、慌てて捜索依頼を出しました。警察も動いて大規模な捜索が行われましたが結局ジャンは見つかりませんでした。
まぼろしのネタバレあらすじ:承
パリに一人帰ってきたマリーはジャンの幻を見るようになり、そのジャンの幻と楽しくこれまで通り暮らすようになっていました。しかし友人のアマンダは心配してヴァンサンという男性を紹介しましたが、彼女の心が動くことはありませんでした。マリーはジャンがいなくなったことを受け入れられておらず、しかし寂しさから買い物に走るようになりジャンの分の物までも買い、クレジットカードも止められました。
まぼろしのネタバレあらすじ:転
しかしその後、マリーはヴァンサンと関わるようになり体まで重ねる仲となっていました。しかし彼女は不倫だと言いました。続けてジャンと比べてとても軽いのねと笑ったのでした。彼女の中ではまだジャンが生きていたのです。そしてある日、警察からジャンと一致する水死体が発見されたので来て欲しいという留守電が入りました。しかし彼女はそれを消去し認めませんでした。それと同時にある医者からジャンの医療費の未払いを払ってほしいと連絡が入りました。そこでジャンの書斎に入り、そこにあった薬などを調べていくとジャンが鬱病だったことが分かったのです。
まぼろしの結末
ますますマリーの幻覚はひどくなる一方で、ヴァンサンはそれでもマリーの力になりたいと言いますが、マリーは突き放し、あなたには重みがないと叫び、ヴァンサンの元を去りました。ジャンの母のスザンヌからは、ジャンが鬱病だったなんて信じられないし、マリーのせいだとマリーに対して怒りをぶつけました。マリーはどうしたらいいのか分からなくなり、ついにランドに向かってジャンの遺体と面会することにしました。しかし警察はもう時間が経っていて見られるものではないと言いましたが、彼女は聞きませんでした。スザンヌのDNAと歯形の一致でジャンと断定されましたが、マリーは遺留品の時計はジャンのものではないし死体そのものがジャンではないと言い、その場を立ち去りました。そしてあの日の海岸を訪れ、マリーはジャンがいなくなってから初めて泣きました。気が付いたら遠く離れたところにジャンに似た男性の姿を見つけマリーは走って向かったのでした。
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