アンダーウォーターの紹介:2020年アメリカ映画。突然の大震動で壊滅的打撃を負った海底基地。エンジニアのノラをはじめとする基地に残された6人がサバイバルを図るが、彼らに深海の未知の大小の生物が襲いかかる。環境破壊への警鐘とも言えるSFパニック・スリラー映画。ディズニー傘下に入った20世紀フォックス社はこの作品の公開の後、伝統ある社名を「20世紀スタジオ」に変更したため、本作が20世紀フォックス名義で配給された最後の映画になりました。
監督:ウィリアム・ユーバンク 出演者:クリステン・スチュワート(ノラ・プライス)、ジェシカ・ヘンウィック(エミリー・ハヴァシャム)、ジョン・ギャラガー・Jr(リアム・スミス)、ママドゥ・アティエ(ロドリゴ・ナジェンダ)、ヴァンサン・カッセル(W・ルシアン)、T・J・ミラー(ポール・アベル)
映画「アンダーウォーター」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アンダーウォーター」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アンダーウォーターの予告編 動画
映画「アンダーウォーター」解説
この解説記事には映画「アンダーウォーター」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アンダーウォーターのネタバレあらすじ:起
ティアン社は安全性を危惧する声が高いにもかかわらず、不都合な事実を隠蔽してマリアナ海溝で資源探査と掘削を続けていた。海底のケプラー基地で働く316人の一人であるエンジニアのノラは、何カ月も海中にいて昼夜の感覚を失いつつあるのを感じていた。
ある夜、彼女が寝る前に歯を磨こうとしていると大きな振動を感じる。間もなく天井から水滴が落ち、廊下の壁が割れて海水が流入する。ノラは船室の戸を叩き仲間たちを起こして遮断壁に逃げるように叫ぶ。
だが、その区域で遮断壁の向こうまで逃げられたのは彼女とロドリゴだけ。必死で駆けてくる何人かの仲間の姿がすぐそこに見えるが、彼らの目の前で遮断壁の扉を閉ざさざるを得なかった。
ノラとロドリゴは壊滅状態の基地の瓦礫を潜り抜けて脱出用ポッドのある区域を目指す。途中で瓦礫に挟まれて動けないポールを救出する。だが、目的地に着くとポッドはもう残っていない。基地のキャプテンのルシアンは部下の避難を優先して基地に残っていた。キャプテンには自分と同年代の娘がいるのだから逃げればよかったのにと思うノラ。
アンダーウォーターのネタバレあらすじ:承
結局、基地に残されたのはノラ、ロドリゴ、ポール、キャプテンの他にスミスと彼の恋人である、生物学者で研究助手のエミリーだけ。ノラは基地の原子炉の炉心が不安定でメルトダウン寸前であることを報告する。
海上とは交信不能で、救出を待つ時間はない。脱出用ポッドはなく潜水艇も使えない。キャプテンは潜水服を着て海底を歩いて資源採掘基地であるローバック基地まで行くしかないと言う。あまりの冒険に異論が噴出するが、それ以外に生きのびる方法はないとして隊員たちは説得される。
皆が気弱なエミリーを励ます。だが、潜水服を着た6人が外に出るためハッチを開けたとたん、ヘルメットに傷があったロドリゴは水圧で破裂して死んでしまう。
キャプテンは部下を落ち着かせ、残された5人が貨物用エレベーターに乗って海底へ向かう。ポッドからの遭難信号らしきものが送られているのがわかり、ポールとスミスが生存者を捜しにエレベーターの外に出るが、真っ暗な深海で二人が目にしたのはつぶれたポッドと溶けた死体。
そして死体を食べる新種の不気味な生き物を捕獲して持ち帰る。その後エレベーターは謎の生物の攻撃を受け、ノラたちは深海に緊急脱出する。連絡通路のカートに乗り、ひとまず中間基地を目指す。
アンダーウォーターのネタバレあらすじ:転
浸水が激しいためにカートを放棄し、連絡通路を徒歩で進むが、最後方にいたポールが何者かに強く引っ張られる。潜水服を破られたポールのヘルメットは真っ赤な血で染まり、他の4人は彼を捨てて逃げなければならなかった。
中間基地から通信を試みるが応答は得られない。彼らは海底をいよいよ、目印を伝いながら歩き始める。ただし潜水服の破損で酸素の足りないスミスを補助しながらだった。
やがて未知の生物の襲撃でエミリー、スミスとはぐれ、キャプテンは謎の生物に捕まえられて、命綱でつながったノラもろとも海中を急上昇。潜水服は水圧の急激な変化の危険について警告する。キャプテンはノラを助けるために命綱を切って自らを犠牲にする。
海底へ落ちたノラは、かつて採掘基地だった無人のシェパード基地にたどりつき、空気を吸うことができた。かつての住人の持ち物を見たノラは、生きているものとしてキャプテンが話していた娘アリーが、14歳で亡くなっていたことを知る。
ノラは再びローバック基地を目指して海底を歩み始める。そして衰弱したスミスといたエミリーを発見する。ノラとエミリーはスミスを引きずりながら一緒に歩く。ノラは、潜水に行ったまま行方不明になった彼女の婚約者の話をエミリーにするのだった。
アンダーウォーターの結末
ようやくローバック基地の光が見えてきた。しかし、基地の海水に接した部分には未知の生物がびっしり張り付いていた。ノラは、人間に似た形の生物に攻撃され、さらに信号弾を発射してもっと巨大な生物を目の当たりにする。
かろうじて基地内に入って空気を十分吸った3人は、巨大生物の攻撃で浸水が進み崩壊寸前の基地の中を走り、脱出用ポッドの保管室にたどりつく。だがノラは三つ残ったポッドのうち一つが使用不能であることを知る。
愛し合う二人を脱出させようと考えたノラは、スミスをポッドに乗せて送り出したのに続いて、ノラといっしょにポッドを修理すると言い張るエミリーの顔面を殴って彼女の体をポッドに押し入れてポッドを発射した。
だが、エミリーとスミスのポッドに無数の生物が殺到しつつあるのをノラは知る。ノラはポッドを助けるために決断し、原子炉をメルトダウンさせる。海底で凄まじい爆発が起き、生物たちは爆発による巨大な泡に飲み込まれていった。
やがて新聞は、採掘現場の事故で二人が生存したことを報じる。だが生存者の証言は機密事項とされ、事故の詳細が不明のままティアン社は海底掘削を再開するのだった。
以上、映画「アンダーウォーター」のあらすじと結末でした。
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