アップタウン・ガールズの紹介:2003年アメリカ映画。突然一文無しになった元セレブのお嬢様が、およそ子供らしくない8才の少女のベビーシッターを始めたことで自らの生き方を見つめ直すまでを描くハートフルコメディ。
監督:ボアズ・イェーキン 出演:ブリタニー・マーフィ(モリー)、ダコタ・ファニング(レイ)、マーリー・シェルトン(イングリッド)、ドナルド・フェイソン(ヒューイ)、ジェシー・スペンサー(ニール)、ヘザー・ロックリア(ローマ)、オースティン・ペンドルトン(マッコンリー)、ほか
映画「アップタウン・ガールズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アップタウン・ガールズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「アップタウン・ガールズ」解説
この解説記事には映画「アップタウン・ガールズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アップタウン・ガールズのネタバレあらすじ:起・セレブから一文無しへ
伝説のロックスターを父に持つモリーは幼い頃に両親とも亡くしていたが、父の遺産で贅沢な生活を送っていた。ある日モリーは友人が開いてくれたパーティで演奏していた二―ルに一目ぼれ、強引に彼を“お持ち帰り”する。2人はそのまま数日を過ごすが、モリーの怠惰な生活に危機感を抱いたニールは出て行ってしまう。追い討ちをかけるように遺産を管理していた会計士が金を全て持ち逃げしたことが発覚、家賃も払えずモリーは一転して一文無しの宿無しとなってしまう。
アップタウン・ガールズのネタバレあらすじ:承・ベビーシッター
友人の部屋に置いてもらい、仕事を紹介してもらったモリーは、音楽プロデューサー、ローマの8才になる娘レイのベビーシッターを始める。しかしレイは真面目で潔癖、バレエを習いクラシックを好むおよそ子供らしくない子供だったためたちまち2人は衝突する。我慢できずに一度は辞めたモリーだったが、収入を得るために再びベビーシッターに戻り、一緒に過ごすうちに2人は少しずつ理解し合っていく。そんな中ニールはモリーのアドバイスを取り入れたことでプロデビューが決まっていた。ニールが置いていったジャケットをうっかり燃やしてしまったモリーはジャケットを自分のデザインでアレンジしたものを届けるが、勝手に作り変えたことでニールは怒り、モリーに別れを告げる。傷心のモリーだったが、その後ニールはローマと関係していることを知り、その上モリーがデザインしたジャケットを着て歌っているのを見て激怒する。
アップタウン・ガールズのネタバレあらすじ:転・同じ傷を抱えて
腹立ち紛れに遊びまくるモリーだったが、ある晩パーティでローマに会ったモリーは、その日レイのバレエの発表会があったことを思い出す。慌てて会場に向かったものの既に発表会は終わっていて、レイは1人で自宅へ帰った後だった。モリーはレイを楽しませようと遊園地に誘う。初めての遊園地にレイは心躍らせるが、着いてみるとシーズンオフで休園だった。ぬか喜びさせてしまったモリーは、自分が子供の頃、両親の死の知らせを聞いた後ここに来て、回転カップに乗り続けた話をレイに聞かせる。
アップタウン・ガールズの結末:未来に向かって
自分の身の振り方を真剣に考えたモリーは父の形見のギターも処分する決心をしてオークションに出す。すると匿名の落札者が全てのギターをまとめて落札、モリーはそのお金でアパートを借りて新たな生活を始める。そんな時、長い間昏睡状態だったレイの父が亡くなり、レイが行方不明だとローマから連絡が入る。行き先に思い当たったモリーは遊園地へ向かうと、そこで回転カップに乗っているレイを見つける。カップを回しながら2人は悲しみを共有しあい、心を通わせる。
モリーはニックのジャケットがきっかけで服飾デザインの仕事を目指すことにする。そして再びレイのバレエの発表会。レイはニックをゲストとして呼んでいて、ニックはモリーの父のヒット曲を歌う。そのバックで踊る少女達の手にはニックが落札した形見のギターがあり、レイはモリーが作ったチュチュを着て、クラシックではない自由な踊りを楽しんでいた。
若くして亡くなってしまったブリタニー・マーフィーと当時天才子役として人気の高かったダコタ・ファニングの凸凹コンビがとてもキュートな作品。大人になりきれない主人公のモリーがレイの子守役を通して、少しづつ成長していく姿に元気をもらえることができます。モリーのファッションもカジュアルからドレッシーまで幅広く、今でもお手本になるコーディネートばかり。ハッピーな気分になりたい時におすすめの作品です。