バニシング・ポイントの紹介:1971年アメリカ映画。警察に追われながら命がけの暴走を続ける一匹狼の姿を描く1970年代を代表するカーアクション映画。社会への怒りをスピードに託して、白いダッチ・チャレンジャーが疾走。映像とロックが融合したアメリカン・ニューシネマの傑作!
監督: リチャード・C・サラフィアン 出演: バリー・ニューマン、クリーヴォン・リトル、ディーン・ジャガー、ポール・コスロ、ボブ・ドナー、ティモシー・スコットほか
映画「バニシング・ポイント」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「バニシング・ポイント」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
バニシング・ポイントの予告編 動画
映画「バニシング・ポイント」解説
この解説記事には映画「バニシング・ポイント」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
バニシング・ポイントのネタバレあらすじ1
新車の陸送の仕事をしているコワルスキー(バリー・ニューマン)は、デンバーの店で白の1970年型ダッチ・チャレンジャー をサンフランシスコまで運ぶ仕事を引き受ける。出発前、眠気覚ましのドラッグを買いに寄った彼は、その店の主人と、翌日の午後3時までの15時間で、車を目的地に届けるという賭けをする。
バニシング・ポイントのネタバレあらすじ2
全速力で飛ばすコワルスキー。追跡してきた白バイ警官を砂埃の中に置き去りし、ユタ州境に張られた検問を猛然と突破し、ジャガーに乗ったスピード狂を巧みな運転で振り切る。派手なカーチェイスを繰りひろげる中、コワルスキーの脳裏にさまざまな過去がよみがえる。兵士だったベトナム戦争で負傷したこと、オートレーサーとしてのライセンスの剥奪されたこと、有能な警官でありながら悪徳上司を咎めて解雇されたこと、そして愛する女性を失ったこと。コワルスキーは、正常なアメリカ市民生活から弾き出された男なのだ。
バニシング・ポイントのネタバレあらすじ3
ハイウェイからハイウェイへ横っ飛び、タイヤを軋ませながら砂漠を突っ走る。警官、ホモの強盗、邪魔するものすべてを蹴散らして疾走するコワルスキーのダッチ・チャレンジャー。味方は、盲目の黒人DJスーパー・ソウル(クリーヴォン・リトル)と、砂漠でヘビ捕りをする老人(ディーン・ジャガー)と、飛んでるヒッピーの男(スコット・ウィルソン)と女(ギルダ・テクスター)だけ。彼らの誘導や協力もあり、検問を次々に突破したコワルスキーは、ついにカリフォルニア州に入る。目的地まであと一息。そこにスーパー・ソウルから連絡がある。「次に設置されたバリケードは突破できないだろう……」。
バニシング・ポイントの結末
彼の警告どおり、ハイウェイの先に二台の巨大なブルドーザーが見える。まるで恐竜のように、行く手に立ち塞がっている。だがコワルスキーは怯まなかった。何かを悟ったように一瞬微笑むと、二つのシャベルの隙間の向こうに見える輝きに向かって、猛然と突入していった。まるで、アメリカ社会の不条理を抜け出すための、脱出口を見つけたかのように。
この映画の感想を投稿する