VIKING バイキング 誇り高き戦士たちの紹介:2016年ロシア映画。10世紀のロシアを舞台に、“聖公”と呼ばれたキエフ大公ウラジーミル1世の半生を壮大なスケールで描き、2016年のロシア映画興行収入第1位を記録した歴史ドラマです。父王の死後、国を三分割して統治していたバイキングの三兄弟が覇権を巡って壮絶な争いに突き進んでいきます。
監督:アンドレイ・クラフチューク 出演者:ダニーラ・コズロフスキー(ウラジーミル)、スヴェトラーナ・コドチェンコワ(イリーナ)、マクシム・スハーノフ(スヴェネルド)、イゴール・ペトレンコ(ヴァリャシュコ)、ヴラディミール・エピファンツェフ(フョードル)、アレクサンドル・ウストュゴフ(ヤロポルク)、キリル・プレトニョフ(オレーグ)ほか
映画「VIKING バイキング 誇り高き戦士たち」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「VIKING バイキング 誇り高き戦士たち」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
VIKING バイキング 誇り高き戦士たちの予告編 動画
映画「VIKING バイキング 誇り高き戦士たち」解説
この解説記事には映画「VIKING バイキング 誇り高き戦士たち」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
VIKING バイキング 誇り高き戦士たちのネタバレあらすじ:起
西暦800年代後半。リューリクー族率いるバイキング軍団がキエフを制圧、その土地を“ルーシ”と呼ぶようになりました。それから約100年後の977年、当時のキエフ大公だったスヴァトスラフが死去、広大な領土は三分割され、キエフは長男ヤロポルク(アレクサンドル・ウストュゴフ)、オーブルチを次男オレーグ(キリル・プレトニョフ)、そしてノブゴロドを三男ウラジーミル(ダニーラ・コズロフスキー)がそれぞれ統治することになりました。
ところが、かねてからヤロポルクを妬んでいたオレーグは敵国ポロツクと手を組もうとしましたが失敗に終わり、兄に追われる身となって逃走中に馬から転落死してしまいます。ヤロポルクはオレーグの死の責任を彼の部下スヴェネルド(マクシム・スハーノフ)に押し付けて処刑しようとしましたが、ポロツク王の助力もあってスヴェネルドは助命され、ウラジーミルのもとへ向かいました。
スヴェネルドはその後、三男ウラジーミルの元へ向かい、ポロツク王と手を組むべくウラジーミルと王女との政略結婚を画策しますが、王女はウラジーミルがスヴァトスラフと奴隷との間にできた私生児であることを理由に拒絶しました。交渉は決裂、ウラジーミルはポロツクとの全面戦争に臨み、これを攻略すると、強大な戦力と国力を誇るヤロポルクとは戦わずに和平への道を模索しようと考えました。
VIKING バイキング 誇り高き戦士たちのネタバレあらすじ:承
キエフへと向かうウラジーミルでしたが、ヤロポルクには最初から和解するつもりなど全くなく、会談の申し入れも一蹴しました。そんな時、戦禍を避けて疎開してきたヤロポルクの妻イリーナ(スヴェトラーナ・コドチェンコワ)がウラジーミル陣営に捕らえられ、ウラジーミルは彼女を人質に交渉を有利に進めようとしました。ところが、交渉の最中、ヤロポルクは家臣に暗殺されてしまい、ウラジーミルは図らずもキエフ大公の座に就くこととなりました。しかし、国民はウラジーミルを新たな大公とは認めず、またヤロポルクの家臣だった武将ヴァリャシュコ(イゴール・ペトレンコ)はウラジーミルを廃して代わりにイリーナを大公に据えるべく行動を開始、強欲な銭湯民族ペチェネグ族と手を組んでウラジーミルに宣戦布告しました。
キエフへと侵攻を開始したヴァリャシュコ軍はイリーナを引き渡すよう要求、一方のスヴェネルドはイリーナを人質にすべきと主張しましたが、ウラジーミルはそれを制したうえでヴァリャシュコ軍の要求を拒否しました。
VIKING バイキング 誇り高き戦士たちのネタバレあらすじ:転
ペチェネグ族を味方につけたヴァリャシュコ軍は強大な戦力を誇っており、ウラジーミルはやむなくイリーナの要望を受け入れる形で彼女をヴァリャシュコ軍へ引き渡しましたが、ヴァリャシュコ軍はその途端にウラジーミル軍に総攻撃を仕掛けてきました。そこにローマ帝国の軍艦が現れ、ローマとは争わない方針のペチェネグ族は撤退、ウラジーミルは難を逃れました。ローマ帝国はウラジーミルの大公即位祝いのために訪れたのですが、スヴェネルドはローマ帝国を信用しておらず、用心するようウラジーミルに忠告しました。
ウラジーミルはローマ皇帝から高額報酬でケルソン攻略を依頼され、ウラジーミルは報酬の代わりに皇帝の妹アンナを妻に迎えることで了承しました。ウラジーミルは軍を率いてケルソン攻略に乗り出し、戦闘をできるだけ回避したうえで街を占領しようと試みますが上手くいきません。そんな時、ウラジーミルはイリーナから送られた地図で街に張り巡らされている水道管の存在を知り、その水を止めれば一気にケルソンを攻略できると考えました。
VIKING バイキング 誇り高き戦士たちの結末
ヴァリャシュコはペチュネグ族を引き連れてウラジーミル軍に襲い掛かりました。その時、戦地には土砂降りの雨が降り、ウラジーミル軍は天が味方についたとばかりに士気を高め、激しい戦闘の末に勝利を収めることに成功しました。ウラジーミルはヴァリャシュコからイリーナの行方を聞き出そうとしましたが、ヴァリャシュコはなおもウラジーミルを罵り続け、ウラジーミルは彼にとどめを刺さず捨て置くことにしました。そして水道管を発見したウラジーミル軍は見事ケルソンの攻略に成功、多額の報奨金を得ることになりました。
ウラジーミルはケルソンの教会で神父からイリーナの行方を聞き出そうとしましたが、イリーナはヤロポルクとの間に生まれた赤ん坊を連れて既に去ったというのです。ウラジーミルは、イリーナの洗礼名が“アンナ”であり、皇帝の妹の名も“アンナ”であることから神の加護が欲しかったと打ち明け、神父から洗礼を受けてキリスト教徒として生まれ変わりました。その後、ウラジーミルはなおもローマ皇帝の命を狙うスヴェネルドと決別、戦いのない平和な国を作る決意を新たにしました。
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