バーチャル・レボリューションの紹介:2016年アメリカ,フランス映画。「マキシマム・ブロウ」等で知られるナッシュ・ドプドが主演したSFアクション映画。「ブロードランナー」のオマージュが多数練りこまれている。2047年、パリ。世界中で情報技術が革新的に発展したことでNEOパリという仮想空間都市が存在していた。人々の多くは現実から逃避し、仮想空間でほとんどの時間を過ごすようになる。ナッシュは屈強な肉体を武器に私立探偵をしていた。仮想空間でテロリストによる大量殺人事件が発生し、ナッシュはその調査を依頼される。調査を進めるごとにバーチャルの様々な世界を巡っていると、調査をしていることが相手組織にばれてしまう。身を追われるようになりながらも、徐々に真実に近づいていく。
監督:ギィ=ロジェール・ドゥベール 出演: マイク・ドプド(ナック)、ペトラ・シランダー(ケイト)、ニコラス・ファン・ベーフレン(ジョン)、ジェーン・バドラー(ジェーン)、ほか
映画「バーチャル・レボリューション」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「バーチャル・レボリューション」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
バーチャル・レボリューションの予告編 動画
映画「バーチャル・レボリューション」解説
この解説記事には映画「バーチャル・レボリューション」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
バーチャルレボリューションのネタバレあらすじ:起
2047年、世界では技術が発展し仮想世界が出来上がっていました。パリにはNEOパリという仮想都市が設けられ、人々は様々なアバターでプレイすることを楽しんでいます。仮想空間の完成度は高く、人々は現実との区別がつけられなくなりました。人口の75%はコネクトとなり、完全に現実から目を背けてオンラインで過ごすようになったのです。
ナッシュは現実と仮想空間を両立して生きるハイブリッドと呼ばれる人種です。私立探偵として、現実世界で依頼を受け、オンライン上で遂行することで生計を立てていました。彼は元恋人のヘレナをサイバーウイルスで亡くしており、密かにその犯人を捜しています。
サーバーを管理するシンターニスのティナという女性から、大量殺人を犯している犯人を捜すことを依頼されます。ナッシュはこれを引き受けますが、仮想空間上で見知らぬ男性に襲われてしまうのです。大量殺人犯はこの男性ではないかと考えたナッシュは、同じくハイブリッドのモレルに協力してもらい動き出します。
バーチャルレボリューションのネタバレあらすじ:承
ナッシュは仮想空間の警察であるインターポールの記録映像であれば襲った犯人の顔を見られると考えます。モレルの力を借りて手にした映像を、依頼人であるティナに解析してもらい住所と名前を特定しました。
住所の家に乗り込むと、仮想空間を見るための器具を着けた男性がいました。彼が自分を襲った犯人であるレオナルドだと踏んだナッシュは彼を殺害し、レオナルドとして仮想空間上に入り込みます。レオナルドはオンライン上でカミーユという女性戦士になっていました。相棒の男性とともに戦い、本部組織に潜入しますが、レオナルドが殺害された時間とカミーユのログイン時間が同じことから別人であることがばれていました。
本部組織はナッシュを抹消するため、現実世界上で殺害しようとします。ログアウトして逃げ切ろうとしますが、ログアウトを妨げる機械によりできません。ナッシュはオンライン上の組織の人間を殺害、無理矢理ログアウトして現実世界に戻り、さらに現実世界でも彼らを殺害します。
バーチャルレボリューションのネタバレあらすじ:転
現実世界に帰ってきたナッシュは再びモレルの元に赴き、襲われた時のことを調べさせます。するとモレルの自宅前に車が停まり、三人の男性が入ってきます。彼らはスティルソンを中心としたオンライン警察・インターポールの人間でした。モレルがカメラにアクセスした履歴を突き止め、乗り込んできたのです。
インターポールにとってモレルがカメラにアクセスできることは都合が悪く、モレルを傘下に入れることで収束しようとします。しかしナッシュに雇われているモレルは、ナッシュを守るためにただの好奇心でアクセスしたと乗り切ります。
ティナに報告を終えたナッシュがオンラインで帰宅すると、女性が家にいます。彼女はナッシュが殺害したレオナルドのアバター、カミーユでした。ナッシュはヘレナを殺したのはカミーユ達黒魔術師がウイルスを作ったせいではないかと詰め寄ります。しかし彼女は、シンターニスが作ったウイルスを改良しただけだと訴えます。
バーチャルレボリューションの結末
カミーユ達は大量殺人犯が自分たちであったことを告白したうえで、ヘレナを殺したのはシンターニスだと説明します。ヘレナはシンターニスが会話から殺人できるプログラムを作っていることを知ったことで、シンターニスから抹消されたと言うのです。
ナッシュはカミーユと組み、シンターニスからウイルスを送り込む計画を立てます。そのウイルスとは、常にオンライン状態にあるコネクトと呼ばれる人種を強制シャットダウンすることで現実世界に戻そうとするものでした。カミーユはこの情報技術社会、仮想空間が発達し過ぎた世界を終わらせようとしていたのです。
計画を遂行し、人々は現実世界に戻ってきました。しかし仮想空間にい過ぎたために依存状態となっています。強制シャットダウンされたことに怒り狂い、ナッシュ、モレル、カミーユ達の居場所が突き止められ押しかけます。オンラインをオフラインにしても、現実世界からは目を背けることは計算外でした。
シンターニスのシステムからウイルスを撒いたことがティナに見つかり、ナッシュはハイブリッドからコネクトになることを勧められます。そしてナッシュは、常にオンラインで活動するコネクトになる道を選ぶのです。
以上、映画「バーチャル・レボリューション」のあらすじと結末でした。
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