妖婆・死棺の呪いの紹介:1967年ソ連映画。魔女に化かされて娘を死に至らしめてしまった神学生・ホマーは、娘のために三日間祈りを捧げる事になります。ですが、夜になると不可思議な現象が立て続けに起こり、ホマーの命を脅かします。ホマーは3日間を無事乗り切る事が出来るのでしょうか。
監督:アレクサンドル・プトゥシコ 出演者:ホマー(レオニード・クラブリョフ)、娘(ナターリア・ヴァルレイ)、父親(アレクセイ・グラズィリン)、老婆(ニコライ・クトゥーゾフ)ほか
映画「妖婆・死棺の呪い」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「妖婆・死棺の呪い」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「妖婆・死棺の呪い」解説
この解説記事には映画「妖婆・死棺の呪い」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
妖婆・死棺の呪いのネタバレあらすじ:起
神学校で哲学を学ぶ青年ホマー。学校が休暇に入り帰省する道中、霧が立ちこめて仲間3人と道に迷ってしまいます。やっと辿り着いたのは老婆の住む家。ホマー達は無理を言って泊めてもらうことにしました。ところが、家にはご飯もなく、暖もなく、おまけに3人とも別々の部屋(小屋)へ通されてしまいます。ホマーが家畜と一緒になって小屋でくつろいでいると、老婆が怪しげな表情でこちらへ近づいてきます。そうして老婆はホマーの肩にまたがると、なんと空を飛び回ったのです。老婆は実は魔女なのでした。老婆は一晩中ホマーに乗って飛び続けます。やっと地上におろされると、ホマーは恐ろしくなって、しこたま老婆を殴りつけました。するとどうでしょう、次の瞬間には老婆が美女に変わっていたのです。訳が分からないホマーは、瀕死の美女を残して明け方の野原を走って逃げます。
妖婆・死棺の呪いのネタバレあらすじ:承
やっとこさ学校まで戻ると、息をつく間もなく校長に呼び出されます。なんでも、50キロ先のお屋敷の令嬢が、昨日何者かにめった打ちされ死の床にあるそうで、娘自らがホマーに臨終の祈りを頼んで来たというのです。ホマーは拒否しますが、校長は強い口調で命令し、ホマーの主張など聞かないのでした。そのまま村まで、馬車で強制連行されるホマー。途中何度か脱走を試みますが、ことごとく阻止されてしまいます。いざ村へ着いてみると、娘は息を引き取った後でした。娘の顔を見て、ホマーはぎょっとします。昨晩自分が殴りつけた娘だったのです。傍らで父親は悲しみにくれ、娘を殴りつけ、死に至らしめた犯人が分からない事を嘆いているのでした。
妖婆・死棺の呪いのネタバレあらすじ:転
亡くなった娘は協会へ運ばれ、ホマーはそこで三日間、夜のあいだ中祈り続けることを命ぜられました。「学生ではなく、ちゃんとした司祭を呼んだはうがいいのでは?」という彼の主張は、またしてもはねのけられたのでした。そうして、1日目の夜。ホマーがひとり協会に入ります。協会には外側から鍵までかけられる徹底ぶりです。仕方なく彼が祈りだすと、なんと娘がぱっちりと目を開け、棺桶の周りをおぼつかない足取りで歩き回りはじめたのです。彼はびっくりして、自分の周りに白いチョークで円を描き、結界を張り、祈りの言葉を続けます。娘はそれ以上ホマーに近づけません。姿も確認できないようです。そのとき鶏が鳴き、朝の到来を告げました。娘は悔しげに口を歪めると、棺桶の中へ戻り再び動かなくなるのでした。2日目の夜、彼は酒をしこたま呑み、歌い、自分を奮い立たせ協会に入りました。今度は最初から結界を張っておきます。そして必死で祈りを捧げますが、その内容は娘の冥福のためというよりも、自分の身の安全を乞うような内容なのでした。またもや娘が動き出しますが、今度はなんと棺桶ごと結界にぶつかり、自在に宙を飛び回るのでした。もはやこれまでと思った瞬間、鶏が鳴き、娘は元に戻ります。娘が呪いの言葉を振り絞ると、ホマーの髪はみるみる白髪になってしまうのでした。
妖婆・死棺の呪いの結末
このままでは、自分の命が危険だと感じたホマーは、父親に中止を訴えますが、やらなければムチで叩くと脅され、仕方なく3日目を迎えるのでした。ついに、3日目の夜です。結界を張るとまもなくその時はやってきます。娘は今までよりも強い呪いの力をもって、魑魅魍魎たちを呼び出し、ホマーに総攻撃を仕掛けます。そして、ついにヴィーと呼ばれる大怪物を呼び出し、ホマーの居場所を突き止めたのでした。一斉に襲いかかる魔物達、遠くで鶏の鳴き声がします。魔物達はホマーの息の根を止めると、散り散りになります。娘の姿もついにあの老婆の姿に戻り、夜は明けるのでした。
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