ウェイクアップ!ネッドの紹介:1998年イギリス映画。宝くじの賞金を巡って巻き起こる騒動を描いたコメディ作品。離島の小さな村で宝くじの高額当選者が現れた。ジャッキーは親友マイケルを誘って当選者を見つけ出し、仲良くなっておこぼれに与ろうと目論む。ところが当選者ネッドは衝撃のあまりショック死していた。莫大な賞金を手に入れるため、ジャッキーは村中を巻き込んだ奇策を打ち立てる。
監督:カーク・ジョーンズ 出演者:イアン・バネン(ジャッキー)、デヴィッド・ケリー(マイケル)、スーザン・リンチ(マギー)、ジェームズ・ネスビット(ビック・フィン)、フィオヌラ・フラナガン(アニー)ほか
映画「ウェイクアップ!ネッド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ウェイクアップ!ネッド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ウェイクアップ!ネッド」解説
この解説記事には映画「ウェイクアップ!ネッド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ウェイクアップ!ネッドのネタバレあらすじ:当選者さがし
舞台は現代のアイルランド、離島にある小さな村タリーモア。村人のジャッキーは、宝くじの当選番号発表を毎回ワクワクしながら待っていました。娯楽の少ない田舎では楽しみのひとつなので、外れても落ち込むことはありません。ところが当選番号発表の翌日、新聞に驚くべき記事が載っていました。どうやらタリーモア村で宝くじの当選者が出たらしいのです。ジャッキーは急いで親友マイケルに知らせました。村人は全部で52人。ジャッキーとその妻アニー、マイケルを除けば残るは49人です。ジャッキー達は当選者を探すため、それぞれ村人に探りを入れてみることにしました。当選者と仲良くすることで、おこぼれに与かろうと企んだのです。急に金遣いが派手になった人、浮かれている人にそれとなく探りを入れてみますが空振りに終わりました。そこで宝くじをいつも買っている18人を調べ上げ、チキン・ディナーに招待してみます。夜、3人はディナーの参加者に探りを入れますが全員当選した気配はありません。ジャッキーとマイケルは酷く落ち込みました。そこへ、アニーが手がかりを持ってやって来ます。実は18人の招待客の内、1人だけ来ていなかったのです。彼の名前はネッド、昔漁師をしていた独居老人です。警戒して来なかったのではないかと考えたジャッキーは、嵐の中ネッドの家へ行ってみることにしました。家に入ると、ベッドの上でネッドが死亡しているのを見つけます。彼の手には当たりくじが握られていました。どうやらネッドは当選に気付き、あまりの喜びにショック死してしまったようです。ジャッキーは思いがけない結末に肩を落とし家へ帰りました。明日警察に連絡することにしてベッドに入ります。その夜、ジャッキーの夢にネッドが現れました。これはきっと、ジャッキーと金を分け合いたいというネッドのお告げだと解釈します。ネッドは独身で遺産を継ぐべき親戚もいません。そこでジャッキーは、ネッドになりすまして金を受け取る計画を立てました。
ウェイクアップ!ネッドのネタバレあらすじ:なりすまし作戦
ジャッキーの計画にマイケルは及び腰で、アニーは大反対しています。それでもジャッキーの決心は変わらず、宝くじ本部に連絡を入れてしまいます。数日後、ダブリンから調査員のジムがやって来ました。花粉症に悩む彼はクシャミをしながらネッドを捜しています。偶然ジムに声をかけられたジャッキーがネッドの家まで案内し、マイケルはネッドになりきって応対しました。外に待機するジャッキーと一緒にトラブルを解決しながら、ジムと話を進めるマイケル。そしてジムの口から当選金額が告げられます。その金額、実に689万4620ポンド。マイケルはあまりの高額当選に言葉も出ません。ジャッキーのフォローもありつつ、何とか書類の手続きを終えマイケルはホッと息を吐きました。ところがジムは思いがけないことを言い出します。小切手を発行するため、後日村人にネッド本人という確認を取らなければならないというのです。調査で不正がばれると刑務所行きです。マイケルは酷く落ち込み、ジャッキーも流石に反省しました。アニーは自分達夫婦だけでなく、マイケルをも巻き込んだことに激怒します。しかしジャッキーは起死回生の奇策を思いつきました。
ウェイクアップ!ネッドのネタバレあらすじ:沸き立つ村
夜。村人を集めたジャッキーは、宝くじを巡る経緯と自分の計画を明かしました。ネッドが当選したこと、彼が死亡したのでマイケルを身代わりにして小切手を受け取ろうとしていること。後日調査員が来るので、ネッドのことを聞かれた時はマイケルを指して欲しいということ。これに協力してくれれば、700万近い賞金を村人52人で公平に分けると宣言します。1人あたり13万ポンド手に入る計算に村人は歓声を上げました。ジャッキーは、協力してくれる人は明日の日暮れまでに家に来てくれと伝えます。翌早朝、ジャッキーの家には村人達が一斉に押し寄せました。酒場に移動した彼らは前祝いだと浮かれて大騒ぎしています。ところが約束の時間を過ぎても、ジャッキーの家に現れない村人が1人。リジーという名前の老女で、不遜で業突張りなことから村中で嫌われていました。ジャッキー達が彼女を説得すべく家に行ってみると、リジーは詐欺を通報すれば賞金の10%を貰えると指摘します。つまり今回の場合は67万ポンド。通報されたくなければ100万ポンドを支払えと要求するリジー。ジャッキー達は困り果てますが、ただの脅しだろうと考え放置することにしました。
ウェイクアップ!ネッドのネタバレあらすじ:大成功
翌日、教会に村人が集まりました。今日はネッドの葬儀です。村人達は優しかったネッドを悼み、そして最期に喜びを残してくれたことを感謝します。ところが間の悪いことに、このタイミングでジムが再訪しました。教会に現れたジムに村人は焦ります。弔辞を読んでいたジャッキーは、咄嗟にネッドではなくマイケルの葬儀ということにしました。マイケルは驚きますが、ジャッキーの感謝の言葉に涙ぐむのでした。葬儀が終わり、ジムは村人への調査を完了。ジムを騙し通した村人は小切手を入手し、皆で喝采を上げました。そこにリジーの姿はありません。通報を疑うジャッキー達でしたが、先日の嵐で各家の電話は使えなくなっており、通報は無理だろうと結論付けました。村からだいぶ離れた公衆電話からなら可能ですが、まさかそこまではやらないだろうと考えたのです。ところが、リジーはそのまさかを決行していました。執念で公衆電話まで歩いた彼女は、受話器を手に取り通報するため口を開きます。すると、そこにジムの車がやって来ました。クシャミをした弾みで大きく対向車線にはみ出してしまい、避けようとした対向車が公衆電話に衝突。崖の上に立っていた講習電話は吹っ飛ばされ、リジーごと地面に叩きつけられました。対向車を運転していたのは留守にしていた村の神父で、言葉もなく崖下を見下ろします。
ウェイクアップ!ネッドの結末:思いがけない真実
リジーの事故を知る由もない村人達は、夜になってもお祭り騒ぎを繰り広げていました。するとジャッキーの隣に、マギーという村人がやって来ます。マギーは未婚の母で、モーリスという幼い息子を育てていました。モーリスには金より父親が必要よね、と尋ねるマギー。ジャッキーが真意を測りかねていると、マギーはモーリスを見て「ネッドの子なの」と暴露しました。ジャッキーは思いがけない真実に驚愕しますが、それならば金はマギーとモーリスのものだと言います。しかしマギーは13万ポンドで十分だと考えていました。マギーは養豚を営む青年ビッグ・フィンを愛しており、彼もモーリスを自分の息子だと信じ込んでいます。フィンを失いたくない彼女は真実を伏せることを望みました。翌朝、ジャッキー達は眩い朝日を見上げます。モーリスと一緒にネッドに乾杯を捧げ、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画ウェイクアップ!ネッドのあらすじと結末でした。
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